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サイクル ロードレース コラム 2024年4月8日

【Cycle*2024 パリ〜ルーベ ファム:レビュー】世界チャンピオンのロッテ・コペッキーが6人のゴールスプリント勝負を制し初優勝

サイクルロードレースレポート by 山口 和幸
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パリ〜ルーベ ファム

石畳の悪路を走る

コペッキーは2019年男子のフィリップ・ジルベール以来となるベルギー選手の優勝者。そして現世界チャンピオンとしては2018年のペーター・サガン以来の記録を打ち立てた。

「もちろん緊張していたけど、チームが私にどれだけの信頼を寄せているかを感じて、どこかでリラックスできていた。先週の日曜日の後はあまりいい感じじゃなかったけど、コンディションが戻ったのはラッキーだった」と、スタートからゴールまで世界女王の風格があふれる印象的なパフォーマンスを見せつけたコペッキー。

「友人たちと本当にいいチームが私の後ろにいた。序盤の60kmはトラブルを避けたかったし、石畳区間は最初の2セクターで先頭に立つことが作戦だった。その後は横風が吹くのが分かっていたからね。

1発目のアタックで選手をふるいにかけていきたかったけど、マリアンヌ(フォス)が着いてきたのは理想的ではなかった。マリアンヌがいるときは、スプリントでロレーナ(ウィーベス)が勝利を目指す作戦になる。私も勝ちたいけど、チームとしてロレーナのスプリント勝負にかける。レース状況がそうなった場合には110%その作戦に同意するつもりだった」

しかし、第2集団は追いつかなかった。

パリ〜ルーベ ファム

dsmとリドル勢も積極果敢な攻撃を見せた

「最後の局面ではマリアンヌとエリーザ(バルサモ)がバトルすることはわかっていた。向かい風で2人はかなり早めにスプリントを開始しなければならなかったので、私はただ落ち着いてゴールに集中した。かなり長いスプリントとなったが、それも私のアドバンテージになった。

石畳は特別な場所になった。昨年の世界選手権が最大の勝利だと今でも思っているけど、この世界チャンピオンジャージを着てパリ〜ルーベで優勝できたことは、それにかなり近いものになった」(コペッキー)

文:山口和幸

代替画像

山口 和幸

ツール・ド・フランス取材歴25年のスポーツジャーナリスト。自転車をはじめ、卓球・陸上・ボート競技などを追い、日刊スポーツ、東京中日スポーツ、Number、Tarzan、YAHOO!ニュースなどで執筆。日本国内で行われる自転車の国際大会では広報を歴任。著書に『シマノ~世界を制した自転車パーツ~堺の町工場が世界標準となるまで』(光文社)。2013年6月18日に講談社現代新書『ツール・ド・フランス』を上梓。青山学院大学文学部フランス文学科卒。

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