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【Cycle*2024 パリ〜ルーベ ファム:レビュー】世界チャンピオンのロッテ・コペッキーが6人のゴールスプリント勝負を制し初優勝
サイクルロードレースレポート by 山口 和幸コペッキーとスプリント時のエース、ウィーベス
フォスをエースにするヴィスマ・リースアバイク、ジョルジを擁するdsmフィルメニッヒ・ポストNLらがメイン集団の先頭に位置して主導権を争う。本格化したレースで一際目立ったのが上下純白に映えるジャージに身を包んだコペッキーで、積極果敢に先頭を突っ走る。ライバルのリドル・トレック勢もペースアップに加わり、選手の振るい落としにかかった。
コペッキーは石畳セクター15でペースを上げ、ゴールまで70kmを残した地点でライバルたちを突き放しにかかった。チームカーから六角レンチを手渡してもらい、ハンドルバーを調整することも怠らなかった。セクター12でコペッキーは再びアタック。残り53km地点でコペッキーに追従することができたのはフォス、ジョルジ、クリスティーナ・シュヴァインバーガー(フェニックス・ドゥクーニンク)の3名だけだった。
実力に優るコペッキーは残り45kmで独走を試みるが、さすがにこれは失敗。これを機に先行選手はいったん集団に吸収され、dsm、ヴィスマ、リドルらがペースメークして抜け出そうとする選手をことごとくつぶしていく。
この石畳の上で最もアクティブに走り続けた選手は、世界チャンピオンの名誉をかけたコペッキーだった。セクター5で再びアタックし、最終的に6選手に絞り込まれて、勝負のカルフール・ド・ラルブルに突入。ここでバルサモ、フォス、コペッキーは何度も攻撃を加えたが、お互いを突き放すことができなかった。
第2集団の10選手が20秒差に接近してきたが、コペッキーのチームメートであるウィーベスがここにいた。しかし第2集団は先頭の6人に届かなかった。優勝候補ばかり6選手がゴールとなるルーベの旧自転車競輪場に飛び込んできた。
バルサモとフォスがスプリントの口火を切ったが、コペッキーの力強いスプリントに抵抗することはできなかった。トラック種目のエリミネーション、ポイントレース、マディソンでも2度の世界タイトルを獲得しているコペッキーは第3コーナーから4番手位の位置からスプリントし、最後の直線でバルサモとフォスを逆転。パリ〜ルーベで初優勝した。
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