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サイクル ロードレース コラム 2024年3月30日

【Cycle*2024 ロンド・ファン・フラーンデレン:プレビュー】聖なる週間の締めくくり、北の大地で数々の受難を切り抜けてきた強者たちが真の王座を目指す

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ロンド・ファン・フラーンデレン

見どころは激坂と石畳!

つまり沿道のファンたちは、あちこち走り回ってもよし、ビール片手に1カ所に腰を下ろしてもよし。モニュメントの中では観戦に最も適したコース設定のおかげで、初心者も通もたっぷりとレース通過を楽しみ、思う存分ヒートアップすることができるというわけだ。

大衆に愛され、昨春に創設110周年を迎えた同大会は、5大モニュメントの中で唯一、第2次世界大戦による中断を被らずにきた。時の政府から大切に守られ、まさにフランドルの誇りでもあるロンドはまた、1人のチャンピオンによる独占を決して許さずにいる。ミラノ〜サンレモならエディ・メルクスの7勝が燦然と輝き、さらにリエージュ〜バストーニュ〜リエージュもやはりメルクス5勝、イル・ロンバルディアはファウスト・コッピ5勝、あのパリ〜ルーベでさえロジェ・デフラーミンクとトム・ボーネンとが4勝ずつ持ち帰ってきた。ところにフランドルに関してだけは、史上最多3勝タイで、6人が肩を並べている。

そして今年2024年大会は、マチュー・ファンデルプールが、史上最多タイ3勝目へと挑みかかる。現役ロード世界王者にしてシクロクロス世界チャンピオン、しかも昨春はミラノ〜サンレモとパリ〜ルーベのダブル制覇を成し遂げた稀代のワンデーハンターは、大会9日前に「ミニ・ロンド」E3サクソ・クラシックを勝ち取ったばかり。パテルベルグ、つまり本物のロンドでも2回通過する石畳の激坂で加速し、約44kmもの独走を成功させて!

しかもマチューこそが「唯一絶対」の優勝大本命と言ってもいい。残念ながらディフェンディングチャンピオンのタデイ・ポガチャルは、ジロ&ツール「ダブルツール」の快挙を果たすため、この春のフランドルには帰ってこない。さらにマチューの宿敵ワウト・ファンアールトは、大会4日前ドアーズ・ドア・フラーンデレンでの落車骨折で、無念の欠場。シクロクロス世界選手権もサンレモも出場辞退し、ただひたすら今季は「石畳モニュメント」獲りに集中してきたというのに……。

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