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【Cycle*2024 ストラーデ・ビアンケ:レビュー】大会創設以来最長81kmの独走!2位以下に大会史上最大のタイム差2分44秒で勝利したのはタデイ・ポガチャル
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかストラーデ・ビアンケ表彰台 優勝ポガチャル、2位スクインシュ、3位ファンヒルス
81kmの独走!ただ偉大なるチャンピオンだけに許されたやり方で、タデイ・ポガチャルがストラーデ・ビアンケを勝ち取った。2時間の孤独な旅の果てに、フィニッシュライン上では、自転車を空に突き上げた。ちっとも疲れてなどいないかのように。
「長くなるだろうことは覚悟していた。でもいったんタイム差さえつければ、あとは最後までやり抜くだけだとも分かっていた」
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配信期間 : 2024年3月4日午後10:50 ~
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有言実行。レース前に、ポガチャルは、攻撃を仕掛ける場所を正確に宣言していた。第8セクターの、モンテ・サンテ・マリエ。つまり全長11.5kmの長い「白い道」の中盤に待ち構える、おなじみの激勾配と下り。
2年前のポガチャルも、やはりここから勝利へと飛び立った。ただ2022年大会は、フィニッシュまで残り50km地点に過ぎなかった──当時の本人は「仕掛けが早すぎたかもしれない」と後悔もしたそうだが──。2024年大会は、コースの終わりに新たに約30kmが追加されていたから、自ずとソロライドの距離も30km伸びた。
しかも3月最初の土曜日、トスカーナの美しき丘陵地帯には、冷たい雨が断続的に降り注いていた。それでも最終的にポガチャルが叩き出した平均走行時速40.344kmは、ドライコンディションだった昨大会に次ぐ、史上2番目に速い数字だった!
「スタート直後からひどく高速だった。かなり早い段階でセレクションが進んだ。こんな展開になるなんて、誰も予想していなかったんじゃないかな」
後の勝者を支えるUAEチームエミレーツこそが、最高にスピードを上げた張本人だった。序盤の逃げは、コースが半分にさえ達しないうちに吸収し、その後にクイン・シモンズが2度にわたり飛び出しを試みるも、早々に捕まえた。昨ツール・ド・ラヴニール総合覇者にして、弱冠20歳の新人イサーク・デルトロが、ポガチャルのために牽引に励み、続いてストラーデ・ビアンケ表彰台経験を持つベテランのティム・ウェレンスが、高速テンポを刻んだ。
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