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サイクル ロードレース コラム 2024年1月11日

日本に住んでいるならサイクルロードレースを絶対見るべきだ?! その2つの理由(時差&デバイス)

自転車雑談 by 森田秀一
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スポーツを見て楽しむ。なんと素晴らしい文化だろうか。草野球を日頃やっていなくても、プロ野球は楽しい。マラソンで2時間5分を切ることの凄さは、体育の授業でしか走ったことがない人にも分かる。競技に関わる選手や関係者へのリスペクトは尽きない。

しかし、人々の趣味がこれだけ多様化している時代だ。それだけに「どうやってスポーツを見るか」は、重要なファクターである。知っていても、見る環境が整っていなければ、その魅力は届きづらい。

この“見やすさ”という点において、日本ほど素晴らしい環境はないのでは? 筆者が常々力説している競技がある。そう、サイクル(自転車)ロードレースだ。

日本に住んでいるならサイクルロードレースを見ないと損! その理由をご説明しましょう。

●海外サイクルロードレースを、サイコーの時間帯に楽しめるのが日本

 

日本で自転車競技というと競輪がまず思い浮かぶが、サイクルロードレースの舞台は文字通り一般公道。マラソンや駅伝と同じように、日常風景の中にスポーツが溶け込んでいる。しかも、その街にロードレースがやってくるのは年に1回程度。まさにお祭であり、子供から老人まで住人たちが大喜びしている様子を見ると、それだけでもうオジサン(筆者)は涙しちゃうほどだ。

そうした土地・景観の魅力に加え、独特なルールや競技慣習も、サイクルロードレースを語る上では欠かせない。例えば、野球はリーグ戦とトーナメント戦で戦い方は全く異なると言われる。サイクルロードレースでは、1日単位のレース(ワンデーレース)か、ツール・ド・フランスのような長期間レース(ステージレース)では、全く様相が異なる。各チームはエース選手をどのように勝たせるのか、あるいは温存させて数週間後に真の目的を成就させるのか、知恵を比べあう。この戦術性が、野球やサッカーともまた違って何とも面白い。

ステージレースでは、200名前後の選手が1日あたり3~4時間、連日に渡って競技するため、スタートからゴールまで常に全力を出す訳にはいかない。時に、選手同士は談笑し、チームの枠を超えて共闘し、補給食を食べ、競技中に用を足す。ケガの治療は、自転車に乗ったまま、走る車につかまって。デモ隊の乱入で競技が一時中断しても、選手たちはどこ吹く風だ。

とにかく、スタジアム競技とは何から何まで違う。選手はライバルとだけでなく、自然、天候、世間とも戦う。こうした独特すぎるサイクルロード文化に、20年前の筆者は驚き、以来すっかりハマってしまった。

そんな素晴らしきサイクルロードレースの中心地は、ヨーロッパである。フランスやベルギーの熱狂ぶりは有名だが、イタリア、スペイン、イギリスにも強豪選手は多い。また近年は北欧、東欧諸国の出身選手が台風の目となっている。

ヨーロッパ各地で開催される有名大会のほとんどは昼下がり、現地時間にしてだいたい13~14時くらいにスタートする。そこから150~200km前後を走破し、17~18時にフィニッシュするという流れ。長距離コース全体に照明を入れるのは不可能なため、夜間レースはほぼない。

これを日本時間に直すとどうだろうか。皆さんご存じツール・ド・フランスの例で考えてみよう。同大会が開催されるフランスとの7月の時差は7時間。よって日本時間でいえば夜の20~21時スタート、24~25時フィニッシュとなる。

つまり、夕飯をしっかり食べた後、それこそプロ野球中継が終わるくらいのタイミングで、ツール・ド・フランスの生放送がちょうどスタートするのだ。しかも競技の決着も24時前後なので、結果を見届けてから寝入ることができる(早寝早起き派にはちょっとツラいだろうが)。

夕飯からの寝るまでのリラックスタイムに、世界トップレベルの競技者たちによる本気も本気の戦いが見られる。これはとてつもなくラッキーなことで、現地の沿道で熱狂するのとはまた違ったエモさにも通じると思うのだが、皆さんいかがだろうか?

欧州サッカーの多くがド深夜、米国MLB中継の大半が早朝~午前であるのと比べれば、“見やすい”の意味がお分かりいただけるだろう。「絶対面白いから早起きして見て!」「いや仕事でそれどころじゃないよ」という摩擦が、起こりづらいという訳だ(笑)。

●「J SPORTSオンデマンド」なら、1つの契約でスマホでも大画面テレビでも

また、視聴機器(デバイス)の進化も、見やすさに拍車をかけている。いまや日本におけるプロスポーツ中継のメインストリームは、テレビとネット配信の二頭体制。2010年代後半から一気にネット配信の存在感が高まっており、競技によってはネット配信のほうが便利なケースすらあるだろう。

自宅リビングで楽しむなら圧倒的にテレビがオススメだが、こと汎用性……“どこでも見られる”という観点では、ネット配信の使いこなしにも目を向けてほしい。

数多くのサイクルロードレースを中継している「J SPORTSオンデマンド」の場合、iOS/Android対応のアプリがリリースされているので、スマートフォンでの視聴はとにかく簡単。アプリをインストールし、アカウントを登録後、視聴プランを契約すればOKだ。

 

どこでもサイクルロードレースを見られる汎用性という意味では、「J SPORTSオンデマンド」が便利。見逃し配信も数多く実施されている。
スマホ視聴ならアンテナ配線を気にする必要がないので、一人暮らしの大学生だったり、仕事の都合で一時的に転居している社会人とは特に相性が良い。もちろん、外出先や飲み会帰りの電車内でも楽しみ放題だ。

そうこうしているうちに「J SPORTSオンデマンド」に慣れたなら、是非テレビでの視聴も検討してみてほしい。「J SPORTSオンデマンド」では、スマホ対応以外には4つのデバイス───具体的にはChromecast、Apple TV、Fire TV、Android TV───で動画を視聴できる。

この中であえて1つオススメを挙げるなら、Fire TVだろう。通販サイト大手・Amazonが発売しているストリーミング端末で、なんといっても価格が5000円前後からと手頃なのが大きい。使い方もシンプルで、テレビのHDMI(端子)に本体を接続し、映像はWi-Fiを通じて受信する。アンテナ配線も当然不要だ。これだけで、スマホよりはるかに大きな画面で、サイクルロードレースを楽しめる。

例えば筆者の場合、サイクルロードレース中継が始まるとまず居間でFire TVアプリによる視聴を開始。ある程度楽しんだ後、歯磨きをするタイミングでスマホアプリに切り替え、寝室(兼仕事部屋)に戻って別のFire TVで大画面視聴を再開するという“3台使い”がここ数年常態化している。

この方法は複数の機器を使い分けているが、視聴するのは常に1台だけ。よって追加料金がかからない。それでいて切れ目なく中継が楽しめるので本当に便利だし、おサイフにも優しい。さらにアイデア次第で活用のバリエーションはますます増えるのだが……その話はまた別の機会に。

 

そして「J SPORTSオンデマンド」を契約していて、なおかつ自宅にWi-Fiがあるなら絶対Fire TVでの視聴がオススメ! リモコンで簡単操作、そして臨場感も大幅アップします。端末代も数千円程度。

年明けとともに、サイクルロードレースのシーズンが始まる。J SPORTSでは1月16日から中継が本格化する予定だ。通例として、シーズン序盤はオセアニアや中東のレースが主軸のため、本稿で述べた“時差効果”はうけにくい。しかし3月からはヨーロッパのレースが一気に増加。そして半年後の6月29日、ツール・ド・フランスが開幕する。日本にお住まいの皆さん! 是非、時差という旨みを活かして、サイクルロードレースを味わい尽くしてほしい。

文:森田 秀一

森田秀一

1976年埼玉県生まれのフリーランスITライター。もともとの興味対象は携帯電話やインターネット技術だったが、そこから動画配信への取材にも発展。今では年1回、業界向け調査報告書の執筆にも携わる。はじめてJ SPORTSでサイクルロードレース中継を見たのは、2003年ツール・ド・フランス(の最終日のみ)。よってファン歴は20年を超えました。その他に好きなスポーツはマラソン、駅伝、トライアスロン、アメフト。

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