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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 第18ステージ結果速報】山岳賞を確定させたエヴェネプールが今大会区間3勝目、総合リーダーはセップ・クス
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部今大会3勝目のレムコ・エヴェネプール
ポラ・デ・アリャンデからラ・クルス・デ・リナレスまで178.9kmの山岳ステージ、5つの山を上る山頂フィニッシュ3連戦の締めくくり。アクチュアルスタートが切られると、逃げ切り勝利が欲しいチーム、選手たちが18kmほど争い、レムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ)、エガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ)、ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス)、アンドレアス・クロン(ロット・デスティニー)ら14人での先頭グループが形成された。
2級山岳はもちろんエヴェネプールが先頭通過、ユンボ・ヴィスマが牽引するメイン集団はすで8分以上後方へ、続く1級山岳でもポイントを積み重ね数字上で山岳賞ジャージを確定、あとはマドリードで完走するのみ。ミッションを達成したエヴェネプールの脚は弛まず、1級山岳1回目登坂の残り距離29km地点でカルーゾ、マックス・プール(チームDSM・フィルメニッヒ)を置き去りにして独走を開始、そのままペダルを踏み続けて今大会区間3勝目、素晴らしい走りと強靭な心を惜しげもなく披露した。
「パートナーに勝利を捧げる約束をしていた、脚の調子もすごくよかった、山岳ポイントを集めるのにもよいステージだった、自分が一番強いのがわかっていたので時間を無駄にせずに行った」エヴェネプール勝利後インタビュー
11分半後方のメイン集団はヤン・トラトニクを先頭としたユンボ・ヴィスマの牽引から昨日同様にワウト・プールスの牽引へ、ミケル・ランダ(ともにバーレーン・ヴィクトリアス)の総合順位をあげるための献身。先行していたアレクサンドル・ウラソフ(ボーラ・ハンスグローエ)を吸収し、ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ)は少し遅れ、ランダのペースアップにフアン・アユソ(UAEチームエミレーツ)がついていく。ユンボ・ヴィスマの3人はヨナス・ヴィンゲゴーが先頭で一定ペースで追っている。
ヴィンゲゴーは先行するランダとアユソを捕え、フラムルージュでアタックしたアユソにマイヨ・ロホ着用のセップ・クス(ユンボ・ヴィスマ)がチェック、ヴィンゲゴーからの無線でクスペースを緩め、再びヴィンゲゴーが牽引で捕える。ラスト560mでのアユソのアタックにはヴィンゲゴーがクスに行くよう指示しクスはアユソをチェック。脚を溜めていたエンリク・マス(モビスター チーム)が加速し、アユソ、マス、クス、プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)の順+9分29秒で同タイム着。ヴィンゲゴーはそこからさらに9秒後にフィニッシュ。
「みんなは本当に素晴らしい仕事をしてくれた、昨日のステージのあとで3人で話し合って合意した」クス総合リーダーインタビュー
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【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第18ステージ|Cycle*2023
ステージ順位
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)in 04h 47' 37''
2 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 04' 44''
3 アンドレアス・クロン(デンマーク/ロット・デスティニー)+ 05' 10''
4 マックス・プール(イギリス/チームDSM・フィルメニッヒ)+ 05' 12''
5 ポール・ウルスラン(フランス/トタルエネルジー)+ 05' 17''
6 ジュリアン・ベルナール(フランス/リドル・トレック)+ 06' 11''
7 ジュリアン・ベルナール(フランス/リドル・トレック)+ 07' 01''
8 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 09' 29''
9 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム),,
10 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ),,
個人総合順位
1 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)in 65h 31' 27''
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)+ 00' 17''
3 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)+ 01' 08''
4 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 04' 00''
5 ミケル・ランダ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 04' 19''
6 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 04' 30''
7 キアン・アイデブルックス(ベルギー/ボーラ・ハンスグローエ)+ 07' 37''
8 アレクサンドル・ウラソフ(/ボーラ・ハンスグローエ)+ 08' 35''
9 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 10' 20''
10 サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 12' 20''
ポイント賞
1 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)228 Pts
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)192 Pts
3 アンドレアス・クロン(デンマーク/ロット・デスティニー)139 Pts
山岳賞
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)129 Pts
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)51 Pts
3 マイケル・ストーラー(オーストラリア/グルパマ・エフデジ)39 Pts
ヤングライダー賞
1 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ)in 65h 35' 27''
2 キアン・アイデブルックス(ベルギー/ボーラ・ハンスグローエ)+ 03' 37''
3 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 06' 20''
チーム総合順位
1 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)in 196h 00' 56''
2 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)+ 33' 59''
3 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 36' 27''
第19ステージコースマップ
9月15日(金)第19ステージ
ラ・バニェサ > イスカル
177.1 km(平坦)
ピュアスプリンターに捧げられる数少ない4ステージのうち、2区間が、ブエルタ最後の週末に集中している。果たして山で過ごした長く苦しい3週間の終わりに、どれだけのスプリンターが生き残っているだろうか。たとえ大会に留まっていたとしても、山頂フィニッシュ3連戦の翌日、彼らの脚にはどれだけのパワーが残っているのだろうか。
34年ぶりに、ラ・バニェサが、ブエルタのスタート地として帰ってきた。1989年前もスプリントフィニッシュの起点となった。2013年に消滅したブエルタ・ア・レオンでは何度かスタートが開催されたこともある。例えば2005年大会は、日本の宮沢崇史がスプリント2位に食い込んだ。2010年は、同じ宮沢が……4人によるスプリントを制した!2023年のこの日もまた、プロトンはスプリントフィニッシュ目指して走り出す。
道はおおむね平坦で、等級のつく山岳は皆無。2日後には首都マドリードへと到着しなければならないから、寄り道もしない。直線路を走り、ひたすら南東へと向かう。不安要素がないわけではない。終盤の90kmは、大都市バリャドリードを迂回するように、緩やかに数度方角を変える。まさしく巨大な風力発電タワーが立ち並ぶ一帯でもあり、もしかしたら、強風が、スプリンターたちの希望を吹き飛ばしてしまう危険性だってある。
幸いにも地形に関しては、最後の最後まで障害物はない。なんにもない長い直線を突き進む。ラスト2km手前で、最後のコーナーを曲がったら、あとはフィニッシュまで一直線。ブエルタ初登場のイスカルの……細道だらけの市街地にさえ足を踏み入れない。住民たちは、町外れで……壮大なスプリントフィニッシュを待っている。
高低差図
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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