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サイクル ロードレース コラム 2023年9月3日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 第8ステージ結果速報】ユンボ・ヴィスマがチームの強さを発揮、ログリッチは区間通算11勝目、クスがマイヨ・ロホ獲得

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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ログリッチは小集団スプリントを制しブエルタ区間通算11勝目

ログリッチは小集団スプリントを制しブエルタ区間通算11勝目

デニアからショレト・デ・カティまで165kmの山岳ステージ、アクチュアルスタートが切られるとトーマス・デヘント(ロット・デスティニー)やニコ・デンツ(ボーラ・ハンスグローエ)らがアタックを仕掛ける、飛び出しと吸収を繰り返しながらケニー・エリッソンドやバウケ・モレマ(ともにリドル・トレック)も抜け出し、最初の2級山岳を上りながらアンドレアス・クロン(ロット・デスティニー)らの追走が追いつき、山頂をヘスス・エラダ(コフィディス)が先頭通過、次の3級山岳で抜け出した選手が30人。

先頭グループからデヘントが単独で抜け出し1人先行、メイン集団はロベルト・ヘーシンク(ユンボ・ヴィスマ)が総合リーダーのレニー・マルティネス擁するグルパマ・エフデジと協力しながら4〜5分後方で追いかける。山頂をデヘントが先頭通過し下りでルイ・コスタ(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)、オイエル・ラスカノ(モビスター チーム)、クリスティアン・ロドリゲス(チーム アルケア・サムシック)ら5人が追いつき、デヘントは下がっていった。

ボーナスタイムのある2級山岳でダミアーノ・カルーゾバーレーン・ヴィクトリアス)、ジョナタン・カストロビエホ(イネオス・グレナディアーズ)、フィン・フィッシャーブラック(UAEチームエミレーツ)らが先頭グループと合流し22人へ、しかし落ち着くことはなくアタックが常にかかり抜け出しをはかる選手は止まらない、中間スプリントポイントはカルーゾが先頭通過。

メイン集団ではディラン・ファンバーレ(ユンボ・ヴィスマ)も牽引に加わり、1級ショレト・デ・カティの登り口では33秒差にまで詰めている。スーダル・クイックステップも牽引に加わり、ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ)は最初に遅れ始め、マルティネスもついていけなくなった。残り距離5.1kmでセップ・クス(ユンボ・ヴィスマ)がアタック、レムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ)にはプリモシュ・ログリッチヨナス・ヴィンゲゴー(ともにユンボ・ヴィスマ)が貼りついている。

一定ペースでクスに追いついたエヴェネプールは山頂を先頭通過し下りでも先頭を牽引しつづけフラムルージュを潜り、上り勾配のラスト300mをログリッチとフアン・アユソ(UAEチームエミレーツ)とスプリントしながら2位でフィニッシュ、1位にはブエルタ区間通算11勝目のログリッチ。2秒後の7位にクスが入り、マルティネスは1分10秒遅れだったのでマイヨ・ロホはクスへと移動した。

「とてもうれしい、これでもっとリラックスできる、何より落車のダメージから回復できたことがうれしい、みんなは本当に素晴らしい仕事をしてくれた、勝つ以外の選択肢はなかった」ログリッチ勝利後インタビュー

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第8ステージ|Cycle*2023

ステージ順位
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)in 04h 13' 52''
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ),,
3 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ),,
4 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00' 02''
5 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ),,
6 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ),,
7 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ),,
8 マルク・ソレル(スペイン/UAEチームエミレーツ),,
9 ワウト・プールス(オランダ/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00' 34''
10 アレクサンドル・ウラソフ(/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 39''
・・・
13 レニー・マルティネス(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 01' 10''

個人総合順位
1 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)in 30h 51' 06''
2 マルク・ソレル(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 00' 43''
3 レニー・マルティネス(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 01' 00''
4 ワウト・プールス(オランダ/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 02' 05''
5 ミケル・ランダ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 02' 29''
6 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 02' 31''
7 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)+ 02' 38''
8 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)+ 02' 42''
9 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム),,
10 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 02' 52''

ポイント賞
1 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)158 Pts
2 アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア/AG2Rシトロエン)66 Pts
3 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)62 Pts

山岳賞
1 エドゥアルド・セプルベダ(アルゼンチン/ロット・デスティニー)21 Pts
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)20 Pts
3 ヘスス・エラダ(スペイン/コフィディス)12 Pts

ヤングライダー賞
1 レニー・マルティネス(フランス/グルパマ・エフデジ)in 30h 52' 06''
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 01' 31''
3 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 01' 52''

チーム総合順位
1 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)in 92h 02' 50''
2 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 01' 12''
3 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)+ 02' 52''

リタイア
185 ピエール・ラトゥール(フランス/トタルエネルジー)
84 ムエル・ゲイズ(ニュージーランド/アルペシン・ドゥクーニンク)

第9ステージコースマップ

第9ステージコースマップ

9月3日(日)第9ステージ
カルタヘナ > カラバカ・デ・ラ・クルス
184.5 km(丘陵)

今大会は難関・丘陵・平坦ステージをすべてひっくるめて、計9回の山頂フィニッシュが組み込まれた。今回はその3度目にして、1回目の休息日前夜に待ち構えるのは、未知なる上り。あまりに異質な地形に、総合エースたちは足元をすくわれてしまわぬよう、心してかかるべし。

開幕時からずっと目を楽しませてくれた地中海も、ついに見納め。カルタヘナの港を後にすると、プロトンは一路内陸へ。道が険しさを増すのは、48km地点で、1級山岳を上り始めてから。全長12.1km・平均勾配5%の山道は、逃げの形成をうながし、非クライマーをふるいにかけるはずだ。ただ勝負の地はいまだ遠い。しばらくは小さなアップダウンを繰り返し、さらにステージも残り50kmを切ると、上り基調の道でじわじわと脚を消耗していく。

エルサレム、ローマ、サンチアゴ・デ・コンポステーラ、サント・トリビオ・デ・リエバナと並ぶ、カトリック界における「聖なる都市」、カラバカ・デ・ラ・クルスには残り9.5km地点で敬意を払う。過去何度かブエルタはこの地に脚を止めたし、2020年ムルシア一周では聖堂へと続く石畳の激坂で勝負を競ったが、この日のお楽しみはその先にある。

2024年にやってくる7年に1度の聖年を大々的に宣伝するために、自治体は山の細道を新たに整備し、そこにカラバカ・デ・ラ・クルスの名をつけた。つまり全長8km、平均勾配5.6%の最終2級峠だ!

数字に騙されるなかれ。とにかく緩急が激しい山道で、勾配はマイナスから20%まで小刻みに行ったり来たりを繰り返す。中でも山頂まで3km地点からは、1kmにわたって12%の難勾配が続く。最大20%ゾーンも紛れている。さらに一旦短い下りを挟んで、ラスト1km強も勾配9.5%。細かいリズムの変化に対応する能力と、とびきりの爆発力を有していなければ、聖なる山を攻略することはできない。

高低差図

高低差図

ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

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