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サイクル ロードレース コラム 2023年9月1日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 第6ステージ結果速報】セップ・クスが逃げに乗り天文台山頂フィニッシュを制す、区間2位のレニー・マルティネスがマイヨ・ロホ獲得

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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大集団の逃げに乗り最後は独走で山頂フィニッシュを制したのはセップ・クス

大集団の逃げに乗り最後は独走で山頂フィニッシュ、セップ・クス

大会2度目の山頂フィニッシュはラ・ヴァイ・ドゥイショーからハバランブレ天文台までの183.1km、全体的に上り基調でタフなステージが予想される。アクチュアルスタートが切られるとトーマス・デヘント(ロット・デスティニー)、ディエゴ・カマルゴ(EFエデュケーション・イージーポスト)が飛び出し、ルイ・コスタ(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)が追いついた。

序盤で発生した集団落車の影響で初日マイヨ・ロホ獲得のロレンツォ・ミレージ(チームDSM・フィルメニッヒ)が、別の落車でジェイ・ヴァインUAEチームエミレーツ)がリタイアしている。3級山岳の上りで27人が50mほど先行し、そこから42人の先頭グループが形成され山頂をヘスス・エラダ(コフィディス)が、次の3級山岳はマルク・ソレル(UAEチームエミレーツ)が先頭通過。

メイン集団はスーダル・クイックステップイネオス・グレナディアーズモビスター チームが牽引するも最大タイム差は7分まで開き、起伏があり横風に煽られ集団は幾度となく分断し思うようにタイム差は縮まらない。中間スプリントポイントもソレルが先頭通過、1級ピコ・デル・ブイトレの登坂口からマイケル・ストーラーが総合タイム+17秒で3位につけるレニー・マルティネス(ともにグルパマ・エフデジ)のために牽引、メイン集団は3分45秒後方。

残り距離4.2kmでエイネルアウグスト・ルビオ(モビスター チーム)がアタック、追いかけるのはロマン・バルデ(チームDSM・フィルメニッヒ)、マルティネス、セップ・クスユンボ・ヴィスマ)。メイン集団ではプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)のペースアップにレムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ)、ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ)、ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ)がついていけない。

クスはルビオを躱し単独で山頂までペダルを踏み続け、最後は4年前の区間優勝の時と同じように観客とハイファイブを交わしてからガッツポーズでフィニッシュラインに飛び込んだ。26秒後にマルティネスがフィニッシュ、弱冠20歳でマイヨ・ロホを獲得。ログリッチとヨナス・ヴィンゲゴーが2分52秒後に、そこから32秒後にエヴェネプールがフィニッシュ。総合順位が大きく変動する結果となった。

「信じられないほどハードなステージだった、スーダル・クイックステップをテストするために逃げに乗ろうと思った、コントロールが難しい日になるとわかっていた。ディラン、ヤン、アッティラは本当によく走ってくれた、素晴らしい1日だった」クス勝利後インタビュー

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第6ステージ|Cycle*2023

ステージ順位
1 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)in 04h 27' 29''
2 レニー・マルティネス(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 00' 26''
3 ロマン・バルデ(フランス/チームDSM・フィルメニッヒ)+ 00' 31''
4 ミケル・ランダ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00' 46''
5 マルク・ソレル(スペイン/UAEチームエミレーツ),,
6 ワウト・プールス(オランダ/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 01' 03''
7 エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア/モビスター チーム)+ 01' 05''
8 クリスティアン・ロドリゲス(スペイン/チーム アルケア・サムシック)+ 01' 12''
9 ステフ・クラス(ベルギー/トタルエネルジー),,
10 ジェフェルソン・セペダ(エクアドル/カハルラル・セグロスRGA)+ 01' 26''
・・・
11 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)+ 02' 52''
12 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ),,
13 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 02' 59''
14 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 03' 06''
16 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 03' 16''
17 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 03' 24''

個人総合順位
1 レニー・マルティネス(フランス/グルパマ・エフデジ)in 21h 40' 35''
2 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)+ 00' 08''
3 マルク・ソレル(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 00' 51''
4 ワウト・プールス(オランダ/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 01' 41''
5 ステフ・クラス(ベルギー/トタルエネルジー)+ 01' 48''
6 ミケル・ランダ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 01' 58''
7 ジェフェルソン・セペダ(エクアドル/カハルラル・セグロスRGA)+ 02' 06''
8 ダビ・デラクルス(スペイン/アスタナ・カザクスタン チーム)+ 02' 23''
9 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 02' 47''
10 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 02' 50''
・・・
11 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)+ 02' 52''
12 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)+ 02' 58''
14 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 03' 06''
16 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 03' 17''

ポイント賞
1 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)122 Pts
2 アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア/AG2Rシトロエン)62 Pts
3 マルク・ソレル(スペイン/UAEチームエミレーツ)52 Pts

山岳賞
1 エドゥアルド・セプルベダ(アルゼンチン/ロット・デスティニー)21 Pts
2 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)10 Pts
3 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)10 Pts

ヤングライダー賞
1 レニー・マルティネス(フランス/グルパマ・エフデジ)in 21h 40' 35''
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 02' 47''
3 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 03' 06''

チーム総合順位
1 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)in 64h 31' 40''
2 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)+ 00' 03''
3 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 01' 15''

リタイア
2 アンドレア・バジオーリ(イタリア/スーダル・クイックステップ)
18 ジェイ・ヴァイン(オーストラリア/UAEチームエミレーツ)
124 マイケル・ヘップバーン(オーストラリ/チーム ジェイコ・アルウラー)
166 ロレンツォ・ミレージ(イタリア/チームDSM・フィルメニッヒ)

第7ステージコースマップ

第7ステージコースマップ

9月1日(金)第7ステージ
ウティエル > オリヴァ
201 km(平坦)

大会7日目にして、ようやく初めての「ピュア」スプリンター向けステージがやってきた。そもそも2023年ブエルタには、開催委員会の申告によれば、「平坦ステージ」はたった4日しか用意されていない。大会に乗り込んだ数少ないスプリンターたちは、この稀有なチャンスを決して逃してはならない。

ブエルタのスタート地を迎え入れるのは2003年大会以来であり、その20年前はグランツール区間20勝の俊足エリック・ツァベルの勝利の起点となったウティエルから、スプリンターたちの1日は幕を開ける。しばらくは内地の小さな起伏をこなす必要はあるが、ほぼほぼ下り基調。道中に山岳ポイントは一切存在しない。

今大会初の200km超ステージでもある。そして走行距離が120kmを超えた頃……道はほぼ完全にフラットになる。またバレンシアの市街地を抜け出すと、ラスト70kmは地中海沿岸をひたすら南下する。9月に入ったとは言え、この地域の子どもたちはいまだ夏休み中。コスタ・デ・バレンシアはたくさんの海浜客で賑わっているに違いない。ただ実際は常に海岸線すれすれを走るわけではないようだ。たいていは木々や建築物に視線を遮られているから、プロトンは海を十分に満喫できない代わりに、海風の影響も少ないはず。

長い直線と、時折現れるロータリーやコーナーを軽快に駆け抜けてきた選手たちは、残り約2kmでオリヴァの町中に突入する。そこには半円を描くように敷かれた、幅の狭い市街道路が待っている。しかも残り1kmでようやく直線へ走り出たと思ったら……ラスト300mでなんと直角コーナー。熾烈なポジション争いは必至。落車にはくれぐれも注意してほしい。

高低差図

高低差図

ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

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