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サイクル ロードレース コラム 2023年8月31日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 第5ステージ結果速報】カーデン・グローブスがステージ2連勝、追い上げるガンナに対しハンドル投げで勝利を掴む

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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カーデン・グローブスが2連勝

カーデン・グローブスが2連勝

モレリャからブリアナまで186.2kmの丘陵ステージは下り基調で地中海を目指す、途中には2級山岳がひとつのみ。先行するのはエリック・ファグンデス(ブルゴスBH)ただ1人、メイン集団はアルペシン・ドゥクーニンクが3〜4分のタイム差でコントロール。

つづら折りの2級山岳で山岳賞ジャージ着用のエドゥアルド・セプルベダ(ロット・デスティニー)が飛び出しファグンデスに追いつき、さらに単独で山頂を通過5ポイント獲得。長い下りを危なげなくこなし、残り距離40.8kmでファグンデスを吸収、セプルベダも残り距離38.1kmで捕えアルペシン・ドゥクーニンクの牽引でフィニッシュ地を目指す。

中間スプリントポイントではボーナスタイム狙いのレムコ・エヴェネプールスーダル・クイックステップ)が先頭通過で6秒獲得、ポイント賞ジャージ着用のカーデン・グローブス(アルペシン・ドゥクーニンク)は2位通過している。一本道の広い幹線道路で各チームが隊列を組んで遅れを取らないよう進み、スーダル・クイックステップが先頭で市内に入る、エヴェネプールは前から2番目に位置し危険回避に努めている。

ラスト3.1kmのラウンドアバウトで前方に位置していた選手が落車、第4ステージでステージ4位のミラン・メンテンやアンドレアス・クロン(ともにロット・デスティニー)が巻き込まれてしまう、集団の速度は上がりきりフラムルージュをくぐり右コーナーを曲がりアルペシン先頭のままグローブスが発射、別のラインからフィリッポ・ガンナイネオス・グレナディアーズ)が追い上げるもグローブスのハンドル投げが先にフィニッシュラインを越えステージ2連勝を飾った。

「グリーンジャージで、しかも2連勝は素晴らしく最高の気分だ、風のせいでかなりナーバスになったけどチームは今日も素晴らしかった」グローブス勝利後インタビュー

ステージ順位
1 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)in 04h 23' 43''
2 フィリッポ・ガンナ(イタリア/イネオス・グレナディアーズ),,
3 ドリス・ファンヘステル(ベルギー/トタルエネルジー),,
4 アルベルト・ダイネーゼ(イタリア/チームDSM・フィルメニッヒ),,
5 ルイス・アスキー(イギリス/グルパマ・エフデジ),,
6 エドワルト・トゥーンス(ベルギー/リドル・トレック),,
7 ダビ・ゴンサレス(スペイン/カハルラル・セグロスRGA),,
8 ジョフレ・スープ(フランス/トタルエネルジー),,
9 ヘスス・エスケラ(スペイン/ブルゴスBH),,
10 ジャラッド・ドリズナーズ(オーストラリア/ロット・デスティニー),,
・・・
167 ロマン・バルデ(フランス/チームDSM・フィルメニッヒ)+ 05' 29''

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第5ステージ|Cycle*2023

個人総合順位
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)in 17h 12' 29''
2 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00' 11''
3 レニー・マルティネス(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 00' 17''
4 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)+ 00' 37''
5 アレクサンドル・ウラソフ(/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 39''
6 キアン・アイデブルックス(ベルギー/ボーラ・ハンスグローエ),,
7 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)+ 00' 43''
8 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 00' 44''
9 マルク・ソレル(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 00' 48''
10 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ),,

ポイント賞
1 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)122 Pts
2 アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア/AG2Rシトロエン)62 Pts
3 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)45 Pts

山岳賞
1 エドゥアルド・セプルベダ(アルゼンチン/ロット・デスティニー)21 Pts
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)10 Pts
3 マッテオ・ソブレロ(イタリア/チーム ジェイコ・アルウラー)6 Pts

ヤングライダー賞
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)in 17h 12' 29''
2 レニー・マルティネス(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 00' 17''
3 キアン・アイデブルックス(ベルギー/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 39''

チーム総合順位
1 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)in 51h 03' 32''
2 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 00' 05''
3 ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 00' 32''

リタイア
121 エディ・ダンバー(アイルランド/チーム ジェイコ・アルウラー)
128 フィリッポ・ザナ(イタリア/チーム ジェイコ・アルウラー)
155 ブライアン・コカール(フランス/フィディス)
143 ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル/モビスター チーム)
132 コーブ・ホーセンス/アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)

第6ステージコースマップ

第6ステージコースマップ

8月31日(木)第6ステージ
ラ・ヴァイ・ドゥイショー > オブセルヴァトリオ アストロフィージコハバランブレ
183.1 km(山岳)

8月最後の日。大会6日目にして、早くも2度目の山頂フィニッシュがやってきた。またしても標高2000mすれすれにまで接近し、獲得標高は今大会屈指の3830m。総合ヒエラルキーはより明確になり、総合戦線から完全に脱落してしまうエースもいるかもしれない。

第5ステージのラスト20km地点の町、ラ・ヴァイ・ドゥイショーから、逆走する形でステージは始まる。その後15kmほど進んだ先で、前ステージのコースに別れを告げ、イベリコ山系へと突き進む。前半に登場する2つの3級山岳は、逃げの形成をうながしつつ、おそらく総合勢にとっては足慣らしに過ぎない。そうは言っても残り100km地点の3級フエンテ・デ・ルビエロス(登坂距離6.2km、平均勾配6%)は、上り始めの2kmが7〜10%とかなりの急勾配だ。

ちなみに2019年大会5日目に、このフエンテ・デ・ルビエロスを先頭通過したのがアンヘル・マドラソで、そのままハバランブレ天文台にも先頭でたどり着いた。今回とは途中のコースが少々異なるものの、3級越えの後は、似たような高台の道を駆け抜けた。一方でステージのラスト45kmは完全に一致する。序盤から逃げていたマドラソは、メイン集団に9分差をつけて全長10.9kmの最終峠を上り始め、47秒差で追走を振り切った。

この最終峠、1級ピコ・デル・ブイトレは、平均勾配8%とかなりの急坂だ。しかも登坂口からのゆるやかな3kmを除けば、平均は9%に跳ね上がる。さらにラスト5kmは平均10%弱の、いわゆる激坂。15〜16%の難所も繰り返し登場する。4年前のメイン集団内では、まさに難ゾーンのど真ん中の残り2.5km地点で、ミゲルアンヘル・ロペスの単独アタックが炸裂した。ひどく見晴らしの良い、標高1956mの山頂に建つハバランブレ天文台にたどり着いた時、後続ライバルに12秒の差をつけていた。

高低差図

高低差図

ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

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