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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 第3ステージ結果速報】最終峠で逃げを捕えたメイン集団からレムコ・エヴェネプールがロングアタックでマイヨ・ロホ獲得
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部レムコ・エヴェネプールがロングアタックで山頂フィニッシュ
スリアからアリンサル山頂フィニッシュの158.5kmの山岳ステージ、スタートから15kmにある無印峠目掛け、激しいアタック合戦が繰り広げられた。ピエール・ラトゥール(トタルエネルジー)やエドゥアルド・セプルベダ(ロット・デスティニー)が何度も抜け出しては吸収され、2つ目の無印峠の下りで9人が抜け出し追走2人が合流し11人での先頭グループが形成された。総合タイム+23秒のダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス)、総合タイム+41秒のレナード・ケムナ(ボーラ・ハンスグローエ)が含まれている。
メイン集団はユンボ・ヴィスマ、スーダル・クイックステップ、イネオス・グレナディアーズらが4分程度のタイム差で牽引しつつバーレーン・ヴィクトリアスは速度が上がらないよう前方に陣取っている。中間スプリントポイントはアンドレア・ヴェンドラーメ(AG2Rシトロエン)が先頭通過、この日の終わりにはマイヨ・ベルデを獲得している。
1級オルディノ峠の裾野を上りつつ国境を越えアンドラへ、メイン集団は2分までタイム差を縮めロマン・バルデ(チームDSM・フィルメニッヒ)が仕掛け抜け出そうとするもUAEチームエミレーツの山岳トレインがペースを上げてアタックを阻止する。マイヨ・ロホ着用のアンドレア・ピッコロ(EFエデュケーション・イージーポスト)が遅れ始め、バルデが再びアタックするとウィルコ・ケルデルマン(ユンボ・ヴィスマ)がチェックで後輪に張り付く。山頂手前でカルーゾがアタック、セプルベダが追い抜き山岳ポイントとボーナスタイムポイントを先頭通過で獲得、下りでセプルベダは落車してケムナが追いつきカルーゾと2人でフィニッシュ地を目指す。
1級アリンサルでケムナがカルーゾを置き去りにし、ジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツ)の牽引で先頭との差を縮め、カルーゾを捕えたところでフアン・アユソ(UAEチームエミレーツ)がアタック、ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)がすかさずチェック、セップ・クス(ユンボ・ヴィスマ)がその隙に抜け出しマルク・ソレル(UAEチームエミレーツ)が追う。クスはケムナを捕え、イネオス・グレナディアーズのメンバーはついていけなかった。
勾配のきつい区間で15人程度の小集団となり、残り距離300mでレムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ)がロングアタック、ヴィンゲゴーがついていく。エヴェネプールはそのまま速度を緩めずにフィニッシュラインを両手を広げて飛び込み、マイヨ・ロホを獲得。退避スペースがなくスタッフにぶつかり落車しこめかみから出血してしまった。
「退避スペースが50mしかなかった、3日連続なのでイラッとしている。勝てたことはとても嬉しい、3週間の準備もできたし赤いジャージを楽しみたい」エヴェネプール勝利後インタビュー
J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル
【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第3ステージ|Cycle*2023
ステージ順位
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)in 04h 15' 39''
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)+ 00' 01''
3 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ),,
4 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ),,
5 マルク・ソレル(スペイン/UAEチームエミレーツ),,
6 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム),,
7 レニー・マルティネス(フランス/グルパマ・エフデジ),,
8 キアン・アイデブルックス(ベルギー/ボーラ・ハンスグローエ),,
9 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ),,
10 アレクサンドル・ウラソフ(ボーラ・ハンスグローエ),,
個人総合順位
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)in 08h 43' 11''
2 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00' 05''
3 レニー・マルティネス(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 00' 11''
4 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)+ 00' 31''
5 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 33''
6 キアン・アイデブルックス(ベルギー/ボーラ・ハンスグローエ),,
7 ロマン・バルデ(フランス/チームDSM・フィルメニッヒ)+ 00' 35''
8 サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア/バーレーン・ヴィクトリアス),,
9 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ/ユンボ・ヴィスマ)+ 00' 37''
10 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ),,
ポイント賞
1 アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア/AG2Rシトロエン)42 Pts
2 アンドレアス・クロン(デンマーク/ロット・デスティニー)30 Pts
3 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)25 Pts
山岳賞
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)10 Pts
2 エドゥアルド・セプルベダ(アルゼンチン/ロット・デスティニー)10 Pts
3 マッテオ・ソブレロ(イタリア/チーム ジェイコ・アルウラー)6 Pts
ヤングライダー賞
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)in 08h 43' 11''
2 レニー・マルティネス(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 00' 11''
3 キアン・アイデブルックス(ベルギー/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 33'
チーム総合順位
1 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)in 25h 35' 20''
2 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 00' 05''
3 ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 00' 32''
第4ステージコースマップ
8月29日(火)第4ステージ
アンドラ・ラ・ベリャ.アンドラ > タラゴーナ
184.6 km(丘陵)
大会4日目にしてようやく、平地巧者たちにも希望が与えられる。区分上は「丘陵ステージ」ながら、終盤に小さな難所が2つだけ。山を上手く抜け出したスプリンターたちが、全力疾走を見せてくれるかもしれない。
約10日後に再びピレネー決戦が待ち構えているものの、プロトンはここで一旦、高い山々に別れを告げる。しかもカタルーニャ州から北上したプロトンは、再び南下してカタルーニャ州へと戻る。プロの自転車選手たちが数多く暮らすアンドラ公国の首都アンドラ・ラ・ベリャの、標高1000mの高地から緩やかに坂を駆け下りると、スペイン国境の手前で本スタート。その後も道は延々と下り基調で、最終的にフィニッシュを争うのは、標高67mの地中海岸の町だ。
細かいアップダウンが存在しないわけではない。しかもフィニッシュまで53.8km地点には3級山岳ベルタル(登坂距離9.3km、平均勾配3.7%)が、30.6km地点には3級山岳リリャ(4.9km、5.2%)が立ちはだかる。
ちなみに2017年大会4日目でも、アンドラ発タラゴナ着のステージが行われた。ほぼ同じコースが用いられ、約100人の大集団スプリントフィニッシュをマッテオ・トレンティンが勝ち取っている。ただ6年前は、3級山岳はベルタル1つだけだった。今回はよりフィニッシュに近い位置に3級リリャが組み込まれ、しかも下った先には、ボーナスタイムのつく中間スプリントも待ち受ける。勝負はどう転がるだろうか。
とにかくリリャ山頂を越えれば、残す30kmに難関はない。ただラスト2kmだけは要注意。微妙に上り基調だし、ロードブックには、ロータリーやコーナーの存在を示す「!」マークが6つも書き込まれている。
高低差図
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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