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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 第1ステージ結果速報】第2出走のチームDSM・フィルメニッヒがステージ制覇 ロレンツォ・ミレージがマイヨ・ロホ
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部区間優勝のチームDSM・フィルメニッヒ
2023年最後のグランツールがスペイン・バルセロナで開幕、世界的観光名所でありユネスコ世界遺産に登録されているバルセロナのモデルニスモ群を紹介するコースレイアウトとなっている。
第1出走のカハルラル・セグロスRGAがスタートする頃には雷鳴が轟き空と地中海はにび色に澱んでいた。直角コーナーの多いテクニカルな市内コースの路面が濡れているため、安全マージンを取りながらの走行、第2出走のチームDSM・フィルメニッヒが17分30秒15(平均時速50.7km/h)で暫定首位へ。
雨足は強くなる一方で、路面の水たまりも深くなり、最後の巨大ラウンドアバウトで滑って転倒する選手も続出。アルペシン・ドゥクーニンクは5人で戻ってきたため、落車の遅れがダイレクトに影響、イネオス・グレナディアーズはスタートしてすぐにローレンス・デプルスが落車、リタイアのあと検査のため病院へ向かっている。
18番出走のアスタナ・カザクスタン チームがスタートする頃には辺りは暗くなり始め、さらに視界は悪くなっている。そんなコンディションの中、21番目に出走したモビスター チームは中間計測を7秒更新、フィニッシュタイムは17分30秒70(平均時速50.7km/h)で0.55秒及ばなかった。
ディフェンディングチャンピオンのレムコ・エヴェネプール擁するスーダル・クイックステップは22番目の最終出走、バッドコンディションの中17分36秒65、6秒遅れ4位でフィニッシュ。エヴェネプールはフィニッシュ後に不満を訴えていた。
「世界選手権(U23 ITT金メダル)とブエルタでこんな1ヶ月になるとは思っていなかった、素晴らしい気分だ、チームのみんなと一緒に勝てたことが本当に嬉しい」ロレンツォ・ミレージ勝利後インタビュー
ステージ順位
1 チームDSM・フィルメニッヒ(オランダ)in 00h 17' 30''
2 モビスター チーム(スペイン),,
3 EFエデュケーション・イージーポスト(アメリカ)+ 00' 06''
4 スーダル・クイックステップ(ベルギー),,
5 グルパマ・エフデジ(フランス),,
6 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)+ 00' 10''
7 アスタナ・カザクスタン チーム(カザフスタン)+ 00' 17''
8 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 00' 20''
9 コフィディス(フランス)+ 00' 22''
10 ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 00' 28''
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【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第1ステージ|Cycle*2023
個人総合順位
1 ロレンツォ・ミレージ(イタリア/チームDSM・フィルメニッヒ)in 00h 17' 30''
2 マックス・プール(イギリス/チームDSM・フィルメニッヒ),,
3 ロマン・バルデ(フランス/チームDSM・フィルメニッヒ),,
4 ショーン・フリン(イギリス/チームDSM・フィルメニッヒ),,
5 オスカー・オンレー(イギリス/チームDSM・フィルメニッヒ),,
6 クリス・ハミルトン(オーストラリア/チームDSM・フィルメニッヒ),,
7 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム),,
8 エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア/モビスター チーム),,
9 ネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル/モビスター チーム),,
10 イバン・ガルシア(スペイン/モビスター チーム),,
ヤングライダー賞
1 ロレンツォ・ミレージ(イタリア/チームDSM・フィルメニッヒ)in 00h 17' 30''
2 マックス・プール(イギリス/チームDSM・フィルメニッヒ),,
3 ショーン・フリン(イギリス/チームDSM・フィルメニッヒ),,
チーム総合順位
1 チームDSM・フィルメニッヒ(オランダ)in 00h 17' 30''
2 モビスター チーム(スペイン),,
3 EFエデュケーション・イージーポスト(アメリカ)+ 00' 06''
第2ステージコースマップ
8月27日(日)第2ステージ
マタロ > バルセロナ
115.1 km(平坦)
176選手で構成されるプロトンに、のんびりしている暇などない。フィニッシュの手前には、小さいけれど、爆発的な激坂が待ち受ける。大会2日目にして早くも、有力勢の登坂力が試される。
ミニ・ボルタ・カタルーニャ。スペイン一周では初登場ながら、カタルーニャ一周ではおなじみ地中海岸の少都市マタロから、今大会初のラインステージへと走り出す。直後に、まるで山のとびきり多い3週間を予感させるかのように、いきなり3級峠(全長6.6km・平均勾配4.5%)が立ちはだかる。大会初の「逃げ」が形成され、大会初の「山岳ジャージ争い」を繰り広げるに違いない。スタートから約65km地点には、2級峠(12.1km、3.9%)も顔を出す。
ただし本格的な争いが勃発するのは、フィニッシュまで残り10kmを切る頃。前日のステージ地バルセロナに再び帰り着き……世界的には1929年万博や1992年五輪の会場として知られ、自転車界にとっては数々の勝負を演出してきた土地へと走り込む。舞台はずばりモンジュイックの丘!
特にカタルーニャ一周では、最終日の周回コースでおなじみの丘だ。3級カステル・デ・モンジュイック(モンジュイック城)の坂道は、わずか900mと短いものの(実際は2.5kmにわたり上り基調)、平均勾配は9.4%ととびきり厳しく、最大19%にまで達する。てっぺんには山岳ポイントだけでなく、ボーナスタイム(6秒、4秒、2秒)も配分されるから、総合エースたちにも全力で駆け上がる理由がある。
残り3.6km地点で3級山岳をこなした後は、細かいカーブの連なる下りも待っている。そして最後は再び上り基調。オリンピックスタジアム前に引かれたフィニッシュラインまで、目まぐるしい戦いは終わらない。
高低差図
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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