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【Cycle*2023 UCI世界選手権大会 女子エリート 個人タイムトライアル:プレビュー】ウィメンズプロトンの中心選手が集結! 新女王誕生か、絶好調ダイガートの王座返り咲きか!?
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介ツール第8ステージでは長くホットシートに座った(最終的にステージ8位)ヴィットリア・グアジーニ(イタリア)は前回大会4位。スーパー世界選手権ではトラック競技にも臨んでおり、良いコンディションでロード競技に移ってくる。
このほか、リーアンヌ・マルクス(オランダ)、ジュリエット・ラブーとオードリー・コードンラゴのフランス勢も上位候補。東京五輪2020女子ロードレースでの独走劇がいまなおインパクトあるアンナ・キーセンホーファー(オーストリア)もエントリーしている。
エレン・ファンダイク
前回女王のエレン・ファンダイク(オランダ)は産休中のため欠場。前記した選手たちは誰が勝っても新女王となる。そこにストップをかけようと挑んでくるのが、クロエ・ダイガート(アメリカ)だ。
2019年のこの種目でアルカンシエルを獲っており、今回勝てば実に4年ぶり。2020年は圧勝ペースで進みながら大クラッシュに見舞われ、長く戦線を離脱するきっかけとなってしまった。そこから劇的な復活ロードを歩み、かねてから並行するトラック競技と両立。現況ではどちらかといえばトラック寄りの競技活動だが、今季はラ・ブエルタ フェメニーナやジロ・デ・イタリア ドンネといったグランツールを走っており、ロードシーンでも元気な姿を見せている。何より、このスーパー世界選手権ではトラック・インディビジュアルパシュートで圧勝。かなりの好調度合いでロードへと移行してくる。その走りやいかに。
今レースは現地時間14時(日本時間22時)に第1走者がスタート。8月9日には同じコースで男子アンダー23の個人タイムトライアルが行われるので、どんな走りが見られるかは女子エリートへの参考にもなるだろう。なお、女子も23歳未満の選手を表彰対象としており、この年代のトップタイムをマークした選手には同部門のマイヨ・アルカンシエルが授与される。
いよいよ迎えるスーパーヒロインを決める戦い、女王誕生の瞬間をしっかりと見届けよう!
文:福光 俊介
福光 俊介
ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う
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