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【Cycle*2023 クラシカ・サンセバスティアン:プレビュー】ツール開幕の熱狂から約1カ月で迎えるバスクの山岳大戦 世界選手権やブエルタ前の脚慣らしに大物そろう
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介クラシカ・サンセバスティアン
今回も目玉となるのはレムコの動向だ。ジロ・デ・イタリアは新型コロナウイルス感染によって離脱を余儀なくされたが、その後のツール・ド・スイス、ベルギー選手権と好調を維持。ツール期間中は調整に充て、このレースから戦線に戻ってくる。ここからロード世界選、ブエルタと向かっていくが、まずはサン・セバスティアンで連覇を決めたうえで、より大きな目標へと進んでいきたい。なお、このレースでいったんアルカンシエルのレムコは見納めとなる。
スーダル・クイックステップは、ジュリアン・アラフィリップもメンバー入り。こちらもフランス代表のエースとして世界選を走る見込みだから、ツール後の調子を図る機会として走りをチェックしておきたい。
ツール個人総合上位陣では、4位サイモン・イェーツ(チーム ジェイコ・アルウラー)、5位カルロス・ロドリゲス(イネオス・グレナディアーズ)、6位ペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス)、8位フェリックス・ガル(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム)、10位ギヨーム・マルタン(コフィディス)がエントリー。
前々回の覇者ニールソン・パウレス(EFエデュケーション・イージーポスト)は、今春にブレイクしたベン・ヒーリーとの共闘で覇権奪回を目指す。ツールのチャンピオンチーム、ユンボ・ヴィスマは前回3位のティシュ・ベノートが再びリーダーを務める。UAEチームエミレーツは、ブエルタで総合エースを務める見込みのフアン・アユソを中心とした布陣。ツールでは高峰ピュイ・ド・ドームを制したマイケル・ウッズ(イスラエル・プレミアテック)も優勝争いに加わりたい。チーム力なら、ツール山岳賞のジュリオ・チッコーネや若手有望株のマティアス・スケルモースがメンバー入り予定のリドル・トレックもおもしろい。
そして、われらが新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)の2年連続参戦が決定。シーズン後半戦の第一歩として、ビルバオやミケル・ランダらとスタートラインに並ぶ。このレースを終えると、他の選手たちと同様にロード世界選へ。きっと日本のファンに元気な姿を見せてくれるはずだ。
文:福光 俊介
福光 俊介
ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う
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