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【ツール・ド・フランス2023 第20ステージ結果速報】ヴォージュ山地の難ステージをポガチャルが区間勝利、ピノが地元でツールの山々にお別れ、第110代マイヨ・ジョーヌはヨナス・ヴィンゲゴー
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部復活のポガチャルが区間優勝、今大会区間2勝目
最後の決戦の地、ヴォージュ山地までたどり着いたツール一行、151人がベルフォールからル・マルクシュタイン・フェルランまでの133.5kmの戦いに挑む。アクチュアルスタートで飛び出したのは3日連続となるヴィクトル・カンペナールツがヤスペル・デブイスト(ともにロット・デスティニー)を連れて飛び出した。リドル・トレックが積極的に追い最初の2級山岳で捉え、マティアス・スケルモースのアシストでジュリオ・チッコーネ(ともにリドル・トレック)が山岳ポイント収集の旅へ。ジュリアン・アラフィリップ(スーダル・クイックステップ)やクリスツ・ニーランズ(イスラエル・プレミアテック)、ピエール・ラトゥール(トタルエネルジー)が同行者。
下りで総合4位のカルロス・ロドリゲス(イネオス・グレナディアーズ)とセップ・クス(ユンボ・ヴィスマ)が落車、2人とも顔から血を流しながらメディカル・カーから治療を受けている。中間スプリントポイントはマッズ・ピーダスン(リドル・トレック)が先頭通過、そのグループにマイヨ・ジョーヌ着用のヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)が紛れ込み、総合2位のタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)は20秒後方の追走にいるため、レースは慌ただしさが続いている。
メイン集団がヴィンゲゴーらを吸収し、常に飛び出していたチッコーネら15人は逃げ続け人数を減らしながら2級山岳を先頭通過、ヴァランタン・マドゥアスの協力でティボー・ピノ(ともにグルパマ・エフデジ)が2級山岳で先頭グループに追いつき6人のグループとなった。山頂はチッコーネが先頭通過、下りでクリス・ハーパー(チーム ジェイコ・アルウラー)が追いついた。
3級シュルト手前5kmでマドゥアス、ケヴィン・ヴェルマーク(チームDSM・フィルメニッヒ)、リゴベルト・ウラン(EFエデュケーション・イージーポスト)も先頭にジョイン、メイン集団は1分後方をUAEチームエミレーツが牽引している。ピノのツールでの最後の勇姿を見届けに押し寄せたファンが路上ペイントや感謝を伝えるバナーを掲げ、温かくピノの登坂を名前を呼んで応援した。山頂ではチッコーネがポイントを獲るよう促し、チッコーネは山岳賞を確定させガッツポーズで自身を褒め称えた。
1級プチ・バロンでピノが単独先頭で上りファンの思いに走りで応え、山頂を先頭通過。1級プラツァーヴァーゼルでアタックしたポガチャルにヴィンゲゴーがついていき、総合8位のフェリックス・ガル(AG2Rシトロエン)と3人で山頂手前4kmで先頭に追いつきピノはついていけなくなった。山頂先頭をガルが先頭通過、追走のアダム・イェーツ(UAEチームエミレーツ)とサイモン・イェーツ(チーム ジェイコ・アルウラー)が先頭3人に追いつき、アダムがポガチャルを牽引。ラスト200mでヴィンゲゴーがアタック、ポガチャルが捲りガッツポーズで吠えながらフィニッシュラインを越えた、難関ステージをみごと勝利で飾ったポガチャルは今大会2勝目。同タイム着のヴィンゲゴーは明日ゴール次第のマイヨ・ジョーヌに王手をかけた。
ロドリゲスとサイモンの総合順位が入れ替わり(4位・5位)、落車のクスは9位から12位まで順位を落とし、ダヴィド・ゴデュ(グルパマ・エフデジ)、ギヨーム・マルタン(コフィディス)、ピノがひとつずつ順位を上げた、ピノはこの日の敢闘賞を獲得、ポディウムとインタビューを楽しんだ。
「今日は自分らしさを取り戻すことができた、スタートからフィニッシュまでとてもよかった、またいい気分で走れた」ポガチャル勝利後インタビュー
J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTube
【ハイライト】ツール・ド・フランス 第20ステージ|Cycle*2023
ステージ順位
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 03h 27' 18''
2 フェリックス・ガル(オーストリア/AG2Rシトロエン),
3 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ),,
4 サイモン・イェーツ(イギリス/チーム ジェイコ・アルウラー),,
5 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)+ 00' 07''
6 ワレン・バルギル(フランス/チーム アルケア・サムシック)+ 00' 33''
7 ティボー・ピノ(フランス/グルパマ・エフデジ),,
8 ペリョ・ビルバオ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス),,
9 トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー/ウノエックス・プロサイクリング チーム)+ 00' 50''
10 ラファウ・マイカ(ポーランド/UAEチームエミレーツ),,
個人総合順位
1 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)in 79h 16' 38''
2 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)+ 07' 29''
3 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)+ 10' 56''
4 サイモン・イェーツ(イギリス/チーム ジェイコ・アルウラー)+ 12' 23''
5 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 13' 17''
6 ペリョ・ビルバオ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 13' 27''
7 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 14' 44''
8 フェリックス・ガル(オーストリア/AG2Rシトロエン)+ 16' 09''
9 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 23' 08''
10 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)+ 26' 30''
ポイント賞
1 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク)377 Pts
2 マッズ・ピーダスン(デンマーク/リドル・トレック)258 Pts
3 ブライアン・コカール(フランス/コフィディス)188 Pts
山岳賞
1 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/リドル・トレック)105 Pts
2 フェリックス・ガル(オーストリア/AG2Rシトロエン)92 Pts
3 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)89 Pts
ヤングライダー賞
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 79h 24' 07''
2 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 05' 48''
3 フェリックス・ガル(オーストリア/AG2Rシトロエン)+ 08' 40''
チーム総合順位
1 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)in 238h 31' 02''
2 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 13' 49''
3 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 27' 38''
リタイア
125 ヴィクトル・ラフェ(フランス/コフィディス)
第21ステージコースマップ
7月23日(日)第21ステージ
サンカンタン・アン・イヴリーヌ > パリ・シャンゼリゼ
115.1 km(平坦)
マイヨ・ジョーヌ争いは、前夜のヴォージュ最終山岳バトルですでに決した。3週間にわたって熾烈な戦いを繰り広げてきた総合エースたちは、笑顔で、最終日恒例のパレードランへと走り出していく。
この日のツールは早くも2024年パリ五輪モード。トラック&BMX開催地であり、フランス自転車競技連盟が本部を置くサン・カンタン・アン・イヴリーヌの自転車競技場脇に、スタートラインが引かれる。五輪ロードレースのコースが描かれる予定のイヴリーヌ県を駆け抜けながら、マウンテンバイク会場のエランクールやゴルフ会場ギュイヤンクール、さらには乗馬会場となるヴェルサイユを走る。
残り約66kmでパリに入場してからも、五輪会場巡りは続く。室内球技が開催されるサウスアリーナの脇を通過し、BMXフリースタイル会場のコンコルド広場を駆け抜け……いざ、シャンゼリゼへ!
パラリンピック開会式もこのシャンゼリゼで行われるそうだが、アスファルトと石畳が混ざった荒れた路面と、凱旋門に向けて長い上り基調の直線を、毎年ツールのプロトンは贅沢に独り占めしてきた。しかし1903年第1回大会から変わらずパリで最終日を迎え、1975年以降は「世界で一番美しい大通り」でフィナーレを迎えてきた長い伝統は、この2023年を最後に、一旦閉じられる。そう、来年2024年は、パリ五輪に場を譲り、最終第21ステージは史上初めてパリ以外の都市……南仏ニースで執り行われる。
だからこそ、最終日まで生き残ったすべてのスプリンターは、例年以上にモチベーションを燃やしているはずなのだ。だって、いわゆる「スプリンターズ世界選手権」の栄光を追い求めるチャンスは、もしかしたらもう2度と巡ってこないかもしれないから。全長6.8kmのサーキットコースを、8周回した果てには、きっと例年以上に熾烈で壮観なる大集団スプリントが繰り広げられるのだ。
高低差図
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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