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【ツール・ド・フランス2023 第15ステージ結果速報】かつての最強アシスト、ワウト・プールスがグランツール区間初優勝!「ツールのステージ優勝するのが夢だった」
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部ワウト・プールスがグランツール区間初優勝
休息日前の山岳ステージ、レ・ジェ・レ・ポルト・デュ・ソレイユからサン・ジェルヴェ・モン・ブランまで179km、立ちはだかるのは5つの峠。アクチュアルスタートが切られると上りが始まるタイミングでマチュー・ファンデルプール(アアルペシン・ドゥクーニンク)が飛び出し、逃げの常連となったクリスツ・ニーランズ(イスラエル・プレミアテック)がついていく。
集団形成と吸収を繰り返しながら無印峠を下り、山岳ポイントを集めたいニールソン・パウレスがアルベルト・ベッティオル(ともにEFエデュケーション・イージーポスト)らが飛び出すもタイム差は30秒以上には広がらない。単独先頭のニルス・ポリッツ(ボーラ・ハンスグローエ)にジュリアン・アラフィリップ(スーダル・クイックステップ)、アレクセイ・ルツェンコ(アスタナ・カザクスタン チーム)、オレリアン・パレパントル(AG2Rシトロエン)が追いつく。さらにワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)やマルク・ソレル(UAEチームエミレーツ)、マティアス・スケルモース(リドル・トレック)、マチュー・ビュルゴドー(トタルエネルジー)がブリッジ成功。
アラフィリップとルツェンコが抜け出し追走グループが人数を増やしている残り距離125kmでメイン集団で大規模な落車が発生、沿道のファンの腕が選手に引っかかり、集団を牽引していた ナータン・ファンホーイドンクやセップ・クス(ともにユンボ・ヴィスマ)が地面に叩きつけられた。この落車によりメイン集団のペースは大幅に落ち先行する39人に対し7分以上のタイム差が広がった。
中間スプリントポイントはアラフィリップが1級山岳はルツェンコが先頭通過、次の1級山岳はジュリオ・チッコーネ(リドル・トレック)で山岳ポイント58とパウレスに並んだ。ソレルが単独先頭で3級山岳を先頭通過、山頂手前でアタックしたファンアールトが2位通過、下りでさらに加速しニーランズ、ソレル、ワウト・プールス(バーレーン・ヴィクトリアス)の4人が先頭となったがニーランズは落車で遅れ、勝負権を逃してしまった。
最後の2連続峠に入り、残り距離10.8kmでプールスがファンアールトを切り離し独走を開始、チームスカイ時代の最強山岳アシストのプールスが自分の勝利のためにペダルを踏み続けみごとグランツール区間初優勝を手に入れた、2位のワウトに2分8秒後にフィニッシュ。
総合勢はラファウ・マイカ(UAEチームエミレーツ)の牽引でダヴィド・ゴデュ(グルパマ・エフデジ)がついていけなくなり、アダム・イェーツの牽引になるとタデイ・ポガチャル(ともにUAEチームエミレーツ)とヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)しか残らなかった。ポガチャルがアタックで仕掛けるもヴィンゲゴーはついていき、プールスから6分4秒遅れの同着フィニッシュ、総合タイム差は10秒のまま、休息日明けの個人タイムトライアルに勝負は委ねられる。
「ツールでステージ優勝するのが夢だった、ジーノのためにもこの勝利は特別な意味を持つ、最後まで追いつかれるかと思いながら走っていた、ステージ優勝を狙えるチャンスがもらえてハッピー」プールス勝利後インタビュー
J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTube
【ハイライト】ツール・ド・フランス 第15ステージ|Cycle*2023
ステージ順位
1 ワウト・プールス(オランダ/バーレーン・ヴィクトリアス)in 04h 40' 45''
2 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ユンボ・ヴィスマ)+ 02' 08''
3 マチュー・ビュルゴドー(フランス/トタルエネルジー)+ 03' 00''
4 ローソン・クラドック(アメリカ/チーム ジェイコ・アルウラー)+ 03' 10''
5 ミケル・ランダ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 03' 14''
6 ティボー・ピノ(フランス/グルパマ・エフデジ),,
7 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)+ 03' 32''
8 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック)+ 03' 43''
9 シモン・グリエルミ(フランス/チーム アルケア・サムシック)+ 03' 59''
10 ワレン・バルギル(フランス/チーム アルケア・サムシック)+ 04' 20''
個人総合順位
1 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)in 62h 34' 17''
2 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)+ 00' 10''
3 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 05' 21''
4 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)+ 05' 40''
5 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 06' 38''
6 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)+ 09' 16''
7 ペリョ・ビルバオ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 10' 11''
8 サイモン・イェーツ(イギリス/チーム ジェイコ・アルウラー)+ 10' 48''
9 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 14' 07''
10 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)+ 14' 18''
ポイント賞
1 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク)323 Pts
2 マッズ・ピーダスン(デンマーク/リドル・トレック)179 Pts
3 ブライアン・コカール(フランス/コフィディス)178 Pts
山岳賞
1 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/リドル・トレック)58 Pts
2 ニールソン・パウレス(アメリカ/EFエデュケーション・イージーポスト)58 Pts
3 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)54 Pts
ヤングライダー賞
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 62h 34' 27''
2 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 05' 11''
3 フェリックス・ガル(オーストリア/AG2Rシトロエン)+ 14' 29''
チーム総合順位
1 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)in 188h 22' 03''
2 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 03' 22''
3 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 07' 39''
リタイア
25 ダニエル・マルティネス(コロンビア/イネオス・グレナディアーズ)
第16ステージコースマップ
7月18日(火)第16ステージ
パシー > コンブルー
22.4 km(個人タイムトライアル)
2回目の休息日を終え、シャンゼリゼ到着まであと6日。アルプスを舞台に、2023年ツール唯一の個人タイムトライアルが行われる。短いものの、厳しい上りが、大きなタイム差を生むかもしれない。これまでのヒエラルキーが根底から覆され、マイヨ・ジョーヌの持ち主が変わる可能性だって秘めている。
ストップウォッチとの戦いが、チーム・個人をあわせて1日しか組み込まれないのは、1934年に初めてTTステージが導入されて以降わずか7回目でしかない。うち4回が2014年以降だから、ツールは全体的にTT縮小傾向にあるのかもしれない。しかもTT総距離22.4kmは、正真正銘、大会史上最短。
公式地形図に惑わされてはならない。これは極めて起伏の厳しい山岳タイムトライアルである。大会初登場のパシーから同じく初登場コンブルーへと向かう道中で、平坦かつ直線でスピードに乗れるのは、スタート直後の2km程度と、中盤の5km程度だけ。山間の町に引かれたコースの上は、いたるところにうねりと起伏が待ち構えている。序盤3km前後からは、等級こそついてはいないものの、険しい上りが約2kmも続く。
このカスカド・ド・クール坂を終えた直後の7.1km(残り15.3km)地点に、第1計測地点が設けられた。続けて16.1km(6.3km地点)で、第2の計測が行われる。そして、ここから、本日のメインイベント、2級ドマンシー坂へと挑みかかる。
2016年大会第18ステージ個人TTでクリストファー・フルームの優勝を演出し……1980年世界選手権ではベルナール・イノーが虹へ向かってアタックを打った、そんな伝統と威厳あるドマンシー坂は全長2.5km・平均勾配9.4%。坂道の半ばで、勾配はいきなり15%超に跳ね上がり、その後も延々10%台が続く。しかも18.9km地点=残り3.5km=第3中間計測で山頂にたどりついても、山道自体は終わらない。フィニッシュ手前の2kmは、6%弱の上りだ。
開催委員会の計算によれば、36分程度の全力疾走。ちなみに7年前の区間覇者フルームと区間2位のトム・デュムランは、TTバイクでドマンシーを上った。区間3位ファビオ・アルを含めてノーマルバイク派のほうが多かった。ホアキン・ロドリゲスのように、ドマンシーの前でバイク交換した選手も存在した。
高低差図
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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