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【ツール・ド・フランス2023 第14ステージ結果速報】大規模落車で7人がリタイア、カルロス・ロドリゲスがグランツール区間初優勝、ヴィンゲゴーが総合タイム1秒稼ぐ
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部グランツール初区間優勝カルロス・ロドリゲス
アヌマスからモルズィヌ・レ・ポルト・デュ・ソレイユまで151.8km、5つの山岳を越える重要なステージ。総合争いはもちろん、山岳賞争いや区間優勝狙いも動き出す。アクチュアルスタートのあとアタック合戦の最中に大規模落車が発生、アントニオ・ペドレロ(モビスター チーム)とルイス・メインチェス(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)が即時リタイア。レースは一時中断され30分後に再び走り出したもののエステバン・チャベス(EFエデュケーション・イージーポスト)も自転車を降りている。
ラルス・ファンデンベルフ(グルパマ・エフデジ)が積極的にアタック、クリスツ・ニーランズ(イスラエル・プレミアテック)、ジュリアン・アラフィリップ(スーダル・クイックステップ)が先行しダニエル・マルティネス(イネオス・グレナディアーズ)とアレクセイ・ルツェンコ(アスタナ・カザクスタン チーム)が追いつく、メイン集団とのタイム差はたったの15秒。3級山岳はマルティネスが先頭通過、下りでロマン・バルデ(チームDSM・フィルメニッヒ)が落車しリタイアとなった。
山岳賞狙いのジュリオ・チッコーネ(リドル・トレック)が1級山岳2つ連続で先頭通過、残り距離59.2kmでマイケル・ウッズ(イスラエル・プレミアテック)を置き去りにして単独先頭に出るも山頂まで7.8km地点、残り距離58kmでメイン集団に吸収されたがこの日の敢闘賞を獲得している。1級ラマズ峠をワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)が先頭通過、ハイペースでレースを展開している。
超級ジュー・プラーヌ峠、下りで遅れていたサイモン・イェーツ(チーム ジェイコ・アルウラー)が追いつき、牽引はラファウ・マイカ(UAEチームエミレーツ)へ。一度下がったファンアールトが再び牽引しギヨーム・マルタン(コフィディス)、ペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス)が遅れていった。セップ・クスの牽引に代わりヨナス・ヴィンゲゴー(ともにユンボ・ヴィスマ)、タデイ・ポガチャル、アダム・イェーツ(ともにUAEチームエミレーツ)、カルロス・ロドリゲス(イネオス・グレナディアーズ)、ジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ)、フェリックス・ガル(AG2Rシトロエン)に絞られている。
耐える時間を過ごし山頂まで4.7km地点でアダムの牽引へ、グループはポガチャルとヴィンゲゴーのみ。残り距離15.7kmでポガチャルがアタック、ヴィンゲゴーがチェックするも少しずつ離されていく。が、差は広がらず2kmかけてヴィンゲゴー追いつく、山頂手前530mでポガチャルが再びアタックするも先行する2台のバイクで進路がなく減速、山頂先頭はヴィンゲゴーでボーナスタイム8秒、ポガチャルは5秒を獲得している。
下りでロドリゲスとアダムが追いつき、ロドリゲスは3人を置き去りにして単独先頭となる。ヴィンゲゴーはポガチャルにぴたりと貼り付きプレッシャーを与え続けている。ロドリゲスは限界ぎりぎりで攻め続け5秒のタイム差をつけグランツール区間初優勝を手に入れた、総合順位も4位から3位に浮上。2位のポガチャルは6秒、同着3位のヴィンゲゴーは4秒のボーナスタイムを獲得、互いにチームメートをフルに使った山岳ステージの決着はポガチャルのボーナスタイムが合計11秒、ヴィンゲゴーのボーナスタイムが合計12秒とヴィンゲゴーが1秒稼いだ結果となった。
「信じられない、夢みたいだ、世界最高のレースで優勝するなんて信じられない、いつも夢見ていた。すべての努力と、私を信じてくれたチームにありがとうと伝えたい。クフィアトコフスキが何度も何度も助けてくれたんだ」ロドリゲス勝利後インタビュー
J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTube
【ハイライト】ツール・ド・フランス 第14ステージ|Cycle*2023
ステージ順位
1 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)in 03h 58' 45''
2 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)+ 00' 05''
3 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ),,
4 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)+ 00' 10''
5 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)+ 00' 57''
6 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 01' 46''
7 フェリックス・ガル(オーストリア/AG2Rシトロエン),,
8 ペリョ・ビルバオ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 03' 19''
9 サイモン・イェーツ(イギリス/チーム ジェイコ・アルウラー)+ 03' 21''
10 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)+ 05' 57''
個人総合順位
1 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)in 57h 47' 28''
2 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)+ 00' 10''
3 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 04' 43''
4 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 04' 44''
5 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)+ 05' 20''
6 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)+ 08' 15''
7 サイモン・イェーツ(イギリス/チーム ジェイコ・アルウラー)+ 08' 32''
8 ペリョ・ビルバオ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 08' 51''
9 フェリックス・ガル(オーストリア/AG2Rシトロエン)+ 12' 26''
10 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 12' 56''
ポイント賞
1 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク)323 Pts
2 マッズ・ピーダスン(デンマーク/リドル・トレック)179 Pts
3 ブライアン・コカール(フランス/コフィディス)178 Pts
山岳賞
1 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)54 Pts
2 ニールソン・パウレス(アメリカ/EFエデュケーション・イージーポスト)54 Pts
3 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)48 Pts
ヤングライダー賞
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 57h 47' 38''
2 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 04' 33''
3 トーマス・ピドコック(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)+ 12' 16''
チーム総合順位
1 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)in 173h 57' 06''
2 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)+ 07' 25''
3 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 10' 48''
リタイア
47 ジェームズ・ショー(イギリス/EFエデュケーション・イージーポスト)
44 エステバン・チャベス(コロンビア/EFエデュケーション・イージーポスト)
138 アントニオ・ペドレロ(スペイン/モビスター チーム)
108 ラモン・シンケルダム(オランダ/アルペシン・ドゥクーニンク)
141 ロマン・バルデ(フランス/チームDSM・フィルメニッヒ)
114 ルイス・メインチェス(南アフリカ/アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)
132 ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル/モビスター チーム)
第15ステージコースマップ
7月16日(日)第15ステージ
レ・ジェ・レ・ポルト・デュ・ソレイユ > サン・ジェルヴェ・モン・ブラン
179 km(山岳)
厳しい大会2週目の最終日。コース上には5つの峠が待ち構え、アルプス山脈で熾烈な総合バトルが繰り広げられる。締めくくりは今大会4度目にして、早くも最後の山頂フィニッシュ。マイヨ・ジョーヌを狙うエース勢はもちろん、マイヨ・ア・ポワを追い求める山男たちにとっても、絶対に成功させねばならないステージだ。
ツールのプロトンがスタート地レ・ジェに集結するのは史上初めてながら、マウンテンバイク&グラベル関係者にとってはお馴染みの地。毎年巨大な山岳ライドイベントが開催され、この6月には8000人以上の脚自慢が世界中から集結した。昨夏にはMTB世界選手権を受け入れたし、当然、同自治体は2027年スーパー世界選手権の招致活動メンバーでもあった。
ステージは比較的静かに幕を明ける。スタート直後に小さな小さな上りがあるものの、その後しばらくは長い谷間の平坦路を行く。アヌシー湖のほとりにも立ち寄り、「アルプスの真珠」とさえ讃えられる透明度の高い湖水を、ゆったりと眺める余裕もありそうだ。
ステージも残り100kmを切ると、いよいよ本格バトルに突入だ。いずれの山もかなりの急勾配ぞろい。最初の1級フォルクラ・ド・モンマン(登坂距離7.2km、平均勾配7.3%)は、山頂までの2kmは10%を超えるし、続く1級クロワ・フリ(11.3km、7%)は、中盤に3kmに渡って10%ゾーンが待ち受ける。なにより最大の激勾配は、フィニッシュ手前11kmから上り始める2級アムラン。2.7kmと短い山道ながら、平均勾配は10.9%に達する。しかも登坂口は12.9%、山頂付近は17%と容赦なし!
しかもアムランの手前には、凄まじい急降下が待っている。2016年第19ステージでもほぼ同じ下り→上りのコースが描かれ、大雨にたたられたあの日は、ロマン・バルデがダウンヒル急襲を成功させている。ただし7年前は、そのまま一気に同じフィニッシュまで駆け上がったが、今回は2級アムランの後に短い下りと平地が2.5kmほど挟まれている。この仕切り直しの時間がどう影響するか。そこから改めて、最終1級サン・ジェルヴェ・モン・ブランの、7km・7.7%の山道へと挑むのだ。
アルプス最標高4807mの、神々しいモン・ブランを見上げながらよじのぼる最終峠は、上れば上るほど勾配が増していく。九十九折の果ての、フィニッシュ手前は10%超え。翌日に大会2回目の休息日を控えて、誰もが持てるすべての力を振り絞る。
高低差図
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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