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【ツール・ド・フランス2023 第11ステージ結果速報】中央山塊に別れを告げる移動ステージでフィリプセンが強さを見せ今大会4勝目
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部今大会4勝目ヤスペル・フィリプセン
クレルモン・フェランからムーランまで179.8kmの平坦ステージ、"クレルモン・フェランのTGV"の異名を持つレミ・カヴァニャ(スーダル・クイックステップ)は逃げには乗らず、チームのエーススプリンター、ファビオ・ヤコブセンのための牽引作業をするとレース前に宣言している。
アクチュアルスタートが切られても飛び出す選手は現れず、最前列にいたアンドレイ・アマドール(EFエデュケーション・イージーポスト)が数メートル先行してみせるも集団に動きはなし。
マティス・ルーヴェル(チーム アルケア・サムシック)と今季限りでの現役引退を表明したトニー・ガロパン(リドル・トレック)が合流したが、ガロパンはすぐにペダルを踏みやめ代わりにダニエル・オス(トタルエネルジー)がジョイン、3選手での先頭グループが形成された。最大のタイム差で3分20秒、スーダル・クイックステップ、アルペシン・ドゥクーニンク、チーム ジェイコ・アルウラーなどのスプリンターチームがきっちり制御し続けた。
残り距離60kmで方角が変わり追い風基調になると、総合争いをするユンボ・ヴィスマやイネオス・グレナディアーズが集団先頭で安全確保に努め、先頭グループとのタイム差を維持するのが難しくなりルーヴェルとアマドールが脱落、ラスト48kmからはオスの単独逃げとなった。
懸念されたトラブルはなかったが水量の多い雨が集団に降りそそぎ、緊張感は高まったまま。残り距離13.5kmでこの日の敢闘賞を獲得したオスを吸収しフィニッシュ地を目指す。
救済適応区間に入るとユンボ・ヴィスマの牽引からヨナス・ヴィンゲゴーの姿が消え、ラウンドアバウトでチームDSM・フィルメニッヒが出遅れ、アルペシン・ドゥクーニンクが先頭でフラムルージュ、ラスト200mでアレクサンダー・クリストフ(ウノエックス・プロサイクリング チーム)が加速、その番手につけたのはディラン・フルーネウェーヘン(チーム ジェイコ・アルウラー)、その背後から飛び出したヤスペル・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク)が先頭でフィニッシュラインへ、今大会4勝目を飾った。
「ここまで信じられないようなツールだ、とても誇りに思う、このジャージを着てパリに行くことが一番の目標だ」フィリプセン勝利後インタビュー
J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTube
【ハイライト】ツール・ド・フランス 第11ステージ|Cycle*2023
ステージ順位
1 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク)in 04h 01' 07''
2 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ/チーム ジェイコ・アルウラー),,
3 フィル・バウハウス(ドイツ/バーレーン・ヴィクトリアス),,
4 ブライアン・コカール(フランス/コフィディス),,
5 マッズ・ピーダスン(デンマーク/リドル・トレック),,
6 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー/ウノエックス・プロサイクリング チーム),,
7 ルーカ・モッツァート(イタリア/チーム アルケア・サムシック),,
8 ペーター・サガン(スロバキア/トタルエネルジー),,
9 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ユンボ・ヴィスマ),,
10 サム・ウェルスフォード(オーストラリア/チームDSM・フィルメニッヒ),,
個人総合順位
1 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)in 46h 34' 27''
2 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)+ 00' 17''
3 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 02' 40''
4 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 04' 22''
5 ペリョ・ビルバオ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 04' 34''
6 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)+ 04' 39''
7 サイモン・イェーツ(イギリス/チーム ジェイコ・アルウラー)+ 04' 44''
8 トーマス・ピドコック(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)+ 05' 26''
9 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 06' 01''
10 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)+ 06' 45'')
ポイント賞
1 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク)323 Pts
2 ブライアン・コカール(フランス/コフィディス)178 Pts
3 マッズ・ピーダスン(デンマーク/リドル・トレック)159 Pts
山岳賞
1 ニールソン・パウレス(アメリカ/EFエデュケーション・イージーポスト)46 Pts
2 フェリックス・ガル(オーストリア/AG2Rシトロエン)28 Pts
3 トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー/ウノエックス・プロサイクリング チーム)26 Pts
ヤングライダー賞
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 46h 34' 44''
2 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 04' 05''
3 トーマス・ピドコック(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)+ 05' 09''
チーム総合順位
1 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)in 139h 58' 20''
2 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 01' 18''
3 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)+ 05' 00''
リタイア
なし
第12ステージコースマップ
7月13日(木)第12ステージ
ロアンヌ > ベルヴィル・アン・ボージョレ
168.8 km(丘陵)
今大会第2の山地・中央山塊と第3の山地・ジュラ山脈の狭間の1日ではあるけれど、断じて「移動ステージ」などではない。ロワール川とローヌ川の間に広がるボージョレ丘陵地帯の、うねりをはらんだ小道が、クラシック顔負けのアップダウンレースを演出する。)
ワイン愛好家にはちょっとしたお楽しみステージでもある。なにしろジュリエナス、シェナス、フルーリー、モルゴン、ブルイイー、シルーブル、レニエ……と「クリュ・デュ・ボージョレ」で名高い地を巡り、秋のワイン祭「サルモンテル」の開催地ボージューを駆け抜けるのだ!春のパリ〜ニースではほぼ毎年この一帯にコースが引かれるから、プロトンの大部分にとっては、おなじみのぶどう畑の風景に違いない。)
フランスの武器庫と呼ばれ、かつて国家軍需産業の中心地であったロアンヌを走り出すと、すぐにプロトンは起伏の波に放り込まれる。序盤3分の1には、逃げの形勢を促すような、2つの3級峠といくつもの無名の起伏が詰め込まれた。中盤で一旦高台からは降りるものの、細かい起伏は、執拗に繰り返される。)
なによりステージ終盤3分の1に、3連続登坂が襲いかかる。いずれも登坂距離は5km台と決して短くはない上に、勾配も3級カス・フロワド6.1%、2級クロワ・モンマン6.1%、2級クロワ・ロジエ7.6%と優しくはない。特にクロワ・ロジエは中盤3.5kmにわたって8%超の急坂が続き、12%ゾーンも待っている。また下りはいずれもひどくテクニカルで、下り切ったら、休む間もなく次の上りに取り掛からねばならない。)
ただクロワ・ロジエのてっぺんから、フィニッシュラインまでは、いまだ28.4kmと遠い。またラスト10kmは幅が広く、直線の多い道路に出る。つまり最終盤の起伏でわずかに遅れを取ったとしても、最後の最後に、追走を仕掛ける余地は残されている。2018年クリテリウム・ドーフィネ第2ステージでは、ベルヴィル・アン・ボージョレは「まさかの」大集団スプリントの舞台となったが、この日もなにかサプライズが待っているだろうか。
高低差図
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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