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【ツール・ド・フランス2023 第7ステージ結果速報】ヤスペル・フィリプセンがスプリントステージ今大会3勝目、カヴェンディッシュに競り勝つ
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部ヤスペル・フィリプセンは今大会3勝目
モン・ド・マルサンからボルドーまで169.9kmの移動ステージ、アクチュアルスタートが切られ、加速しペダルを踏み続けたシモン・グリエルミ(チーム アルケア・サムシック)ら4人が飛び出しメイン集団はあっという間に蓋をして容認。しかしすぐにペダルを緩めたヨナス・アブラハムセン(ウノエックス・プロサイクリング チーム)、ネルソン・オリヴェイラ(モビスター チーム)、マチュー・ビュルゴドー(トタルエネルジー)は離脱、グリエルミの単騎逃げとなってしまった。
中間スプリントポイントはビニヤム・ギルマイ(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)がマッズ・ピーダスン(リドル・トレック)、ヤスペル・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク)、ブライアン・コカール(コフィディス)らに競り勝ち集団先頭で17ポイント獲得した。
最大で7分15秒開いていたタイム差も、アルペシン・ドゥクーニンクやロット・デスティニーの牽引で1分にまで縮まった残り距離77.5km、メイン集団からナンス・ペテルス(AG2Rシトロエン)とピエール・ラトゥール(トタルエネルジー)が飛び出しグリエルミに合流、3人でフィニッシュ地ボルドーを目指す。
4級ベゲ坂でグリエルミはついていけなくなったがこの日の敢闘賞を獲得、レース全体の平均時速は45.013km/hと、とても1人逃げだったとは思えない速度で走り敢闘賞にふさわしい活躍をみせた。先行するペテルス、ラトゥールを追うメイン集団は安全確保のユンボ・ヴィスマやイネオス・グレナディアーズが先頭で牽引し、ラスト3.5kmでラトゥールを捕えテクニカルな区間を安全にやり過ごし救済措置区間へ。
アルペシン・ドゥクーニンク隊列が先頭でフラムルージュ、マチュー・ファンデルプールの加速で速度が乗るもフィリプセンはまだゴールまで300m、後方からマーク・カヴェンディッシュ(アスタナ・カザクスタン チーム)が一気に追い抜き、フィリプセンはすかさず後輪に飛び乗り先頭でフィニッシュラインへ、今大会3勝目。カヴェンディッシュは2位、ギルマイは3位だった。
「今日の勝利はチーム全員での勝利、最後に踏むだけというお膳立てをみんながしてくれた、夢のような状況だ」フィリプセン勝利後インタビュー
J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTube
【ハイライト】ツール・ド・フランス 第7ステージ|Cycle*2023
ステージ順位
1 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク)in 03h 46' 28''
2 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス/アスタナ・カザクスタン チーム),,
3 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア/アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ),,
4 ルーカ・モッツァート(イタリア/チーム アルケア・サムシック),,
5 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ/チーム ジェイコ・アルウラー),,
6 ヨルディ・メーウス(ベルギー/ボーラ・ハンスグローエ),,
7 フィル・バウハウス(ドイツ/バーレーン・ヴィクトリアス),,
8 ブライアン・コカール(フランス/コフィディス),,
9 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー/ウノエックス・プロサイクリング チーム),,
10 マッズ・ピーダスン(デンマーク/リドル・トレック),,
個人総合順位
1 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)in 05h 57' 12''
2 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)+ 00' 25''
3 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 01' 34''
4 サイモン・イェーツ(イギリス/チーム ジェイコ・アルウラー)+ 03' 14''
5 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 03' 30''
6 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)+ 03' 40''
7 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 04' 03''
8 ロマン・バルデ(フランス/チームDSM・フィルメニッヒ)+ 04' 43''
9 トーマス・ピドコック(イギリス/イネオス・グレナディアーズ),,
10 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)+ 05' 28''
ポイント賞
1 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク)215 Pts
2 ブライアン・コカール(フランス/コフィディス)127 Pts
3 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス/アスタナ・カザクスタン チーム)90 Pts
山岳賞
1 ニールソン・パウレス(アメリカ/EFエデュケーション・イージーポスト)36 Pts
2 フェリックス・ガル(オーストリア/AG2Rシトロエン)28 Pts
3 トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー/ウノエックス・プロサイクリング チーム)26 Pts
ヤングライダー賞
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 29h 57' 37''
2 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 03' 05''
3 トーマス・ピドコック(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)+ 04' 18''
チーム総合順位
1 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)in 90h 02' 45''
2 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 01' 50''
3 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)+ 10' 09''
リタイア
なし
第8ステージコースマップ
7月8日(土)第8ステージ
リブルヌ > リモージュ
200.7 km(丘陵)
たしかに2日連続で大集団フィニッシュが予想されてはいるものの、開催意委員会は、注意書きをつける。両手を上げるのは、おそらく単なるピュアスプリンターではなく、いわゆる「上れる」スプリンターなのだという。
2年前にはマテイ・モホリッチの逃げ切り勝利を見届け、ワウト・ファンアールトのTT勝利の起点ともなったリブルヌから出発すると、まずはボルドーのぶどう畑の中を駆け抜ける。ポメロル、ペトリュス、サン・テミリオン……。その後もフォアグラ街道やりんご街道を横切りつつ、農業大国フランスが誇る豊かな大地を突き進む。
大会2度目にして最後の200km超のステージも、残り3分の1を切ると、ペリグー・リムザン自然公園に足を踏み入れる。アップダウンの幅が増し、3つの小さな山岳も待ち受ける。いずれも勾配は5%台前半で、登坂距離も長くはないものの、すでに1週間の疲労が蓄積された脚にとっては決して単純ではなさそうだ。この日最後の4級コンダ・シュル・ヴィエンヌ(1.2km、5.4%)は、残り9.3km地点に立ちはだかる。
フィニッシュラインが引かれるのは、ツール・デュ・リムザン最終日でおなじみの大通りではない。また2016年第4ステージで、マルセル・キッテルがミリ単位の差でブライアン・コカールを蹴散らした、最終数百メートルがちょっとした上り基調の道でもない。
今ステージの、ジュルダン広場を目指すフィニッシュは、残り1kmからじわじわと登り始める。しかもラスト700mは、4%台後半の上り坂で、かつ完全なる一直線。上れる脚に加えて、加速タイミングを見定めるセンスも不可欠だろうか。
高低差図
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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