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サイクル ロードレース コラム 2023年7月7日

【ツール・ド・フランス2023 第6ステージ結果速報】復活のポガチャル、ラスト2.8kmのアタックでユンボの思惑を粉砕し総合タイム差を25秒まで詰める区間優勝、マイヨ・ジョーヌはヴィンゲゴーへ

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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ツール区間10勝目のタデイ・ポガチャル

ツール区間10勝目のタデイ・ポガチャル

タルブからコトレ・カンバスクまでの144.9km、調子が上がりきっていないことが露見してしまった優勝候補のタデイ・ポガチャルUAEチームエミレーツ)に対し、さらにタイム差をもぎ取りたいユンボ・ヴィスマが全力で挑む山頂フィニッシュステージ。ファーストアタックで昨日も獅子奮迅の活躍を見せたワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)が飛び出した。

ジュリアン・アラフィリップスーダル・クイックステップ)、マチュー・ファンデルプールアルペシン・ドゥクーニンク)、ミハウ・クフィアトコフスキ(イネオス・グレナディアーズ)、マッテオ・トレンティン(UAEチームエミレーツ)、ブノワ・コスヌフロワAG2Rシトロエン)ら15人の先頭グループに、ニールソン・パウレスEFエデュケーション・イージーポスト)やオリヴェル・ナーセン(AG2Rシトロエン)、カスパー・アスグリーン(スーダル・クイックステップ)ら5人の追走が合流し、実力者揃いの20人での先頭グループが形成された。

メイン集団はボーラ・ハンスグローエが牽引、3級山岳はパウレスが、中間スプリントポイントはブライアン・コカールコフィディス)が先頭通過。1級アスパンでもパウレスが先頭通過でヴァーチャルでマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュを奪還に成功、長い下りをやりすごし超級トゥルマレの上りでユンボ・ヴィスマの牽引に替わるとマイヨ・ジョーヌ着用のジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ)はついていけなくなった。

総合グループはすでにセップ・クスヨナス・ヴィンゲゴー(ともにユンボ・ヴィスマ)とポガチャルの3人にまで減り、山頂手前でヴィンゲゴーがアタック、ポガチャルを連れたまま1分50秒先行するファンアールトのもとへと加速する。トビアス・ヨハンネセン(ウノエックス・プロサイクリング チーム)がルーベン・ゲレイロ(モビスター チーム)に競り勝ち超級の山頂ポイント20を獲得。

残り距離42km、下りで待っていたファンアールトにヴィンゲゴー、ポガチャル、パウレスが追いつき、ファンアールト超特急は先行するクフィアトコフスキ、ヨハンネセン、ゲレイロ、ジェームズ・ショー(EFエデュケーション・イージーポスト)に合流、さらに1級コトレ・カンバスクでヴィンゲゴーが仕掛けた残り距離4.6kmまでひたすらに牽引し続け2日連続で敢闘賞を受賞、無尽蔵のスタミナと献身を披露し世界中の度肝を抜いた。

ヴィンゲゴーの背後にぴったりつけるポガチャル、このまま行くかと思われた残り距離2.8kmでポガチャルがアタック一発でヴィンゲゴーを置き去りにし、タイム差を広げながらペダルを踏み続け単独フィニッシュ、今大会初区間優勝でツール通算10勝目。ヴィンゲゴーは24秒遅れで総合タイム差は25秒にまで縮小、総合首位のヒンドレーは2分39秒遅れでマイヨ・ジョーヌはヴィンゲゴーの手に渡った。

「リベンジのつもりじゃないけれど、今日勝てて総合タイムを少し取り戻せたのはよかった、今日は脚もよかったしベストなタイミングでアタックできた、ほっとした」ポガチャル勝利後インタビュー

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTube

【ハイライト】ツール・ド・フランス 第6ステージ|Cycle*2023

ステージ順位
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 03h 54' 27''
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)+ 00' 24''
3 トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー/ウノエックス・プロサイクリング チーム)+ 01' 22''
4 ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル/モビスター チーム)+ 02' 06''
5 ジェームズ・ショー(イギリス/EFエデュケーション・イージーポスト)+ 02' 15''
6 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 02' 39''
7 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ),,
8 サイモン・イェーツ(イギリス/チーム ジェイコ・アルウラー),,
9 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)+ 03' 11''
10 ロマン・バルデ(フランス/チームDSM・フィルメニッヒ)+ 03' 12''

個人総合順位
1 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)in 02h 10' 44''
2 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)+ 00' 25''
3 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 01' 34''
4 サイモン・イェーツ(イギリス/チーム ジェイコ・アルウラー)+ 03' 14''
5 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 03' 30''
6 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)+ 03' 40''
7 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 04' 03''
8 ロマン・バルデ(フランス/チームDSM・フィルメニッヒ)+ 04' 43''
9 トーマス・ピドコック(イギリス/イネオス・グレナディアーズ),,
10 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)+ 05' 28''

ポイント賞
1 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク)150 Pts
2 ブライアン・コカール(フランス/コフィディス)104 Pts
3 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ユンボ・ヴィスマ)92 Pts

山岳賞
1 ニールソン・パウレス(アメリカ/EFエデュケーション・イージーポスト)36 Pts
2 フェリックス・ガル(オーストリア/AG2Rシトロエン)28 Pts
3 ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル/モビスター チーム)27 Pts

ヤングライダー賞
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 26h 11' 09''
2 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 03' 05''
3 トーマス・ピドコック(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)+ 04' 18''

チーム総合順位
1 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)in 78h 43' 21''
2 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 01' 50''
3 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)+ 10' 09''

リタイア
なし

第7ステージコースマップ

第7ステージコースマップ

7月7日(金)第7ステージ
モン・ド・マルサン > ボルドー
169.9 km(平坦)

ピレネーをわずか2日で抜け出して、プロトンは北を目指す。次なる山脈マシフ・サントラル(中央山塊)へと向かう「移動ステージ」であり、ピュアスプリンターたちにとっては、大会1週目のラストチャンスとなるかもしれない。

今からちょうど50年前にツール総合優勝を果たしたスペイン人ルイス・オカニャが、12歳から暮らしていたモン・ド・マルサンから、ステージは走り出す。西欧最大級「ランドの森」を迂回するように引かれたコースは、史上最も山の多いツールの中でも、最もフラットなステージ。残り38.9km地点に小さな4級ベゲ坂(登坂距離1.2km、平均勾配4.4%)が組み込まれた以外、特筆すべき地形的難所は存在しない。

ランドの森に守られて、風の影響もそれほどはなさそうだ。もちろん長い直線と、いくつかの方向転換で組み立てられたコースだけに、注意を怠ってはならない。しかもステージ前半は、真冬の強風地帯として有名だし、昨7月は、風が、ボルドー近郊の大規模森林火災を長引かせたことも忘れてはならない。

過去82回目もツールのプロトンを受け入れてきた伝統開催地ボルドーが、ステージフィニッシュを見届けるのはなんと13年ぶり。その2010年大会で自身にとって区間14勝目を手にしたのがマーク・カヴェンディッシュで、当時と同じカンコンス広場の眼の前に、フィニッシュラインは引かれる。

ガロンヌ川にかかるサン・ジャン橋を渡り、右折したら、残す2kmはひたすら一直線のど平坦。もちろん川のラインに沿って緩やかな蛇行はあるし、立体交差点を潜る場面もあるものの、特にラスト1kmは、スプリント隊列を乱す障害物は一切存在しない。

高低差図

高低差図

ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

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