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サイクル ロードレース コラム 2023年7月2日

【ツール・ド・フランス2023 第1ステージ結果速報】イェーツ兄弟がラスト8.8kmの逃避行、初日マイヨ・ジョーヌはグランツール初区間優勝の弟アダム

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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アダム・イェーツ

グランツール初区間優勝アダム・イェーツ

2023年のツール・ド・フランスがスペインのビルバオでグランデパールを迎えた。11.2kmのパレードランを行い、アクチュアルスタートのあとリリアン・カルメジャーヌ(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)、シモン・グリエルミ(チーム アルケア・サムシック)、パスカル・エインコールン(ロット・デスティニー)、ヨナス・グレゴー(ウノエックス・プロサイクリング チーム)、ヴァランタン・フェロン(トタルエネルジー)の5選手で先頭グループが形成された。

メイン集団は2分以内のタイム差で追いかける。3級山岳ポイントをグレゴー、次の3級山岳ポイントと中間スプリントポイントをエインコールンが先頭通過、残り距離80kmでメイン集団が1分まで近づき、残り距離50kmで先頭グループを吸収、集団は一つに戻り2級ビベロ坂へ向けての位置取り争いで速度は上がっていく。

上りに入るとUAEチームエミレーツがペースを上げスプリンターたちを置き去り、ニールソン・パウレスEFエデュケーション・イージーポスト)が山頂を先頭通過で山岳賞ポイント首位となり、下りで総合表彰台候補のエンリク・マスモビスター チーム)やリチャル・カラパス(EFエデュケーション・イージーポスト)が落車、マスはそのままリタイア、カラパスは再び走り出したものの脚にダメージを受け15分24秒遅れでフィニッシュ、総合争いは難しくなってしまった。

バスク地方の熱狂的なサイクルロードレースファンが沿道に詰めかけた3級ピケ坂は、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)、ヨナス・ヴィンゲゴーユンボ・ヴィスマ)、ヴィクトル・ラフェ(コフィディス)の順で山頂を通過。下りで先頭に出たアダム・イェーツ(UAEチームエミレーツ)にサイモン・イェーツチーム ジェイコ・アルウラー)が追いつき、2人で速度を上げる、タイムギャップは広がりフラムルージュで20秒。

総合のタイム差を稼ぐべく牽引し続けたサイモンはゴール手前で力尽き、アダムがグランツール初区間優勝でマイヨ・ジョーヌとマイヨ・ヴェールを獲得。2位のサイモンは3位のポガチャルに対し総合タイム10秒の差をつけることに成功した。

「信じられない、タデイ(ポガチャル)のために動いていて、下りで前に飛び出てしまったら兄が追いついてきて、無線でチームから行っていいと許可が出て、兄と戦うとは思っていなかったけど勝てて嬉しい」アダム・イェーツ勝利後インタビュー

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTube

【ハイライト】ツール・ド・フランス 第1ステージ|Cycle*2023

ステージ順位
1 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)in 04h 22' 49''
2 サイモン・イェーツ(イギリス/チーム ジェイコ・アルウラー)+ 00' 04''
3 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)+ 00' 12''
4 ティボー・ピノ(フランス/グルパマ・エフデジ),,
5 マイケル・ウッズ(カナダ/イスラエル・プレミアテック),,
6 ヴィクトル・ラフェ(フランス/コフィディス),,
7 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア/ボーラ・ハンスグローエ),,
8 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック),,
9 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ),,
10 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマ・エフデジ),,

個人総合順位
1 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)in 04h 22' 39''
2 サイモン・イェーツ(イギリス/チーム ジェイコ・アルウラー)+ 00' 08''
3 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)+ 00' 18''
4 ティボー・ピノ(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 00' 22''
5 マイケル・ウッズ(カナダ/イスラエル・プレミアテック),,
6 ヴィクトル・ラフェ(フランス/コフィディス),,
7 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア/ボーラ・ハンスグローエ),,
8 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック),,
9 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ),,
10 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマ・エフデジ),,

ポイント賞
1 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)30 Pts
2 サイモン・イェーツ(イギリス/チーム ジェイコ・アルウラー)25 Pts
3 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)22 Pts

山岳賞
1 ニールソン・パウレス(アメリカ/EFエデュケーション・イージーポスト)5 Pts
2 パスカル・エインコールン(オランダ/ロット・デスティニー)3 Pts
3 ゲオルク・ツィマーマン(ドイツ/アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)3 Pts

ヤングライダー賞
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 04h 22' 57''
2 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック)+ 00' 04''
3 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ),,

チーム総合順位
1 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)in 13h 09' 03''
2 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 00' 09''
3 グルパマ・エフデジ(フランス)+ 00' 21''

リタイア
131 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)

第1ステージコースマップ

第2ステージコースマップ

7月2日(日)第2ステージ
ビトリア・ガスティス(スペイン) > サン・セバスティアン(スペイン)
208.9 km(丘陵)

1年前はブエルタ・ア・エスパーニャ第4ステージのスタート地として、プリモシュ・ログリッチの区間勝利の起点となった。そんなバスク自治州の州都ビトリア・ガスティスが、実に46年ぶりに、ツール・ド・フランスのプロトンを迎え入れる。向かう先は1992年大会開幕の地サン・セバスティアン。例年ツール閉幕のちょうど1週間後に開催されるワンデークラシックで、自転車界ではすっかりおなじみの土地だ。

大会史上最短の最長ステージ。そもそも個人タイムトライアルを除くラインステージの平均距離はたったの169km。10年前の平均184kmと比べると、2023年大会はかなり短めに設定されている。200kmを超えるステージも、今区間を含めてわずか2回しか用意されていない。

つまりこの夏としては珍しく長い戦いの、序盤40kmは、平坦な高台の道を進む。中間スプリントも設置されているから、今後に備えて、「ピュア」スプリンターたちはポイント収集に励んでおくべし。なにしろその後、コース残り3分の2には、第1ステージと同じく5つの中級山岳が待ち構えている。ただし前日と比べると、登坂距離も平均勾配も全体的にほんの少し易しい。パンチャーはもちろん、「上れる」スプリンターたちにもおそらく攻略可能。

最大の難関はフィニッシュ手前16.5kmにそびえる2級ハイスキベル(登坂距離8.1km、平均勾配5.3%)。ご存知、ドノスティア・サン・セバスティアンの伝統的な上り坂であるけれど、今ステージでは普段の逆側から攻める。つまり登坂口が最もきつい反対側と異なり、今ステージは上れば上るほど厳しさを増していく。山頂までの3kmは、平均勾配は7.5%を超える!

あとは「ビスケー湾の真珠」と呼ばれる美しき町の、海沿いのフィニッシュラインまでまっしぐら。サン・セバスティアンでの覇者には巨大なベレー帽がよく似合うけれど、この日だけは、黄色いシャツが最高位の正装なのだ。

高低差図

高低差図

ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

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