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【ジロ・デ・イタリア2023 第13ステージ結果速報】悪天候のためレースは大幅短縮、1級を2つ上るステージはエイネルアウグスト・ルビオがグランツール区間初優勝!ピノが山岳賞首位へ
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部グランツール区間初優勝、エイネルアウグスト・ルビオ
事前にコース変更が伝えられていた元「チーマ・コッピ」ステージは当日に更なる短縮が発表された。ボルゴフランコ・ディヴレアでスタートセレモニー、2.5kmのパレードランを行いチームバスにてスイスのル・シャーブルへ移動、改めて74.6 kmのレースのスタートを仕切り直すこととなった。
アクチュアルスタートから1級クロワ・ド・クールが始まり、上りに強い選手たちのアタック合戦が繰り広げられスプリンターたちは制限時間内にゴールすることだけに努める。ダヴィデ・バイス(エオーロ・コメタ)やジョセフロイド・ドンブロウスキー(アスタナ・カザクスタン チーム)、ジェフェルソン・セペダ(EFエデュケーション・イージーポスト)らがペースを上げる。
吸収と飛び出しを繰り返しながら、常にプッシュしていたセペダにブルーノ・アルミライルとティボー・ピノ(共にグルパマ・エフデジ)が追いつき12人での先頭グループを形成、ヴァランタン・パレパントル(AG2Rシトロエン)、デレク・ジー、マシュー・リッチテッロ(共にイスラエル・プレミアテック)、エイネルアウグスト・ルビオ(モビスター チーム)、ジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツ)らの姿が見られる。
中間スプリントポイントはルビオが先頭通過、先頭ではピノのペースアップでジー、ルビオ、セペダの4人に絞られている、メイン集団は2分後方をイネオス・グレナディアーズが牽引している。山頂はピノが先頭通過、濡れた路面のダウンヒルもピノが先頭で下り。上りで遅れたパレパントルが追いつき、さらに先頭で駆け下りていく。
20km続く平坦部分でメイン集団は4分遅れだったところを1分縮め、最終峠クラン・モンタナに入るとピノがセペダやルビオ、ジーを置き去りにするためのアタックを幾度となく披露、追いついても前に出ないセペダに対しピノはストレスをためている。セペダも2度仕掛けピノを突き放すも決定機には至らず、三つ巴のままゴール前へ。セペダのアタックに反応したピノを追い抜いたルビオが加速しガッツポーズでフィニッシュラインへ。ルビオはグランツール区間初優勝、2着のピノは山岳賞で首位に立ち、マリア・アッズーラに再び袖を通した。マリア・ローザグループは1分35秒後に集団ゴール、ピノが総合15位から10位にまでジャンプアップしている。
「ピノがとても強いことはわかっていた、一所懸命にペダルを踏み続けた、勝利できたと実感するのはまだ時間がかかりそう」ルビオ勝利後インタビュー
J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTube
【ハイライト】ジロ・デ・イタリア 第13ステージ|Cycle*2023
ステージ順位
1 エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア/モビスター チーム)in 02h 16' 21''
2 ティボー・ピノ(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 00' 06''
3 ジェフェルソン・セペダ(エクアドル/EFエデュケーション・イージーポスト)+ 00' 12''
4 デレク・ジー(カナダ/イスラエル・プレミアテック)+ 01' 01''
5 ヴァランタン・パレパントル(フランス/AG2Rシトロエン)+ 01' 29''
6 ヒュー・カーシー(イギリス/EFエデュケーション・イージーポスト),,
7 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 01' 35''
8 エディ・ダンバー(アイルランド/チーム ジェイコ・アルウラー),,
9 ゲラント・トーマス(イギリス/イネオス・グレナディアーズ),,
10 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ),,
・・・
105 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 20' 56''
個人総合順位
1 ゲラント・トーマス(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)in 03h 20' 01''
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)+ 00' 02''
3 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 00' 22''
4 アンドレアス・レックネスン(ノルウェー/チームDSM)+ 00' 42''
5 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 01' 28''
6 レナード・ケムナ(ドイツ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 01' 52''
7 エディ・ダンバー(アイルランド/チーム ジェイコ・アルウラー)+ 02' 32''
8 テイメン・アレンスマン(オランダ/イネオス・グレナディアーズ)+ 02' 45''
9 ローレンス・デプルス(ベルギー/イネオス・グレナディアーズ)+ 03' 08''
10 ティボー・ピノ(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 03' 13''
・・・
134 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 02h 45' 03''
ポイント賞
1 ジョナサン・ミラン(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)164 Pts
2 パスカル・アッカーマン(ドイツ/UAEチームエミレーツ)88 Pts
3 デレク・ジー(カナダ/イスラエル・プレミアテック)71 Pts
山岳賞
1 ティボー・ピノ(フランス/グルパマ・エフデジ)114 Pts
2 ダヴィデ・バイス(イタリア/エオーロ・コメタ)104 Pts
3 エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア/モビスター チーム)68 Pts
ヤングライダー賞
1 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)in 51h 20' 23''
2 アンドレアス・レックネスン(ノルウェー/チームDSM)+ 00' 20''
3 テイメン・アレンスマン(オランダ/イネオス・グレナディアーズ)+ 02' 23''
チーム総合順位
1 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)in 153h 56' 55''
2 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 04' 02''
3 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)+ 09' 15''
リタイア
201 マッズ・ピーダスン(デンマーク/トレック・セガフレード)
第14ステージコースマップ
5月20日(土)第14ステージ
シエル(スイス) > カッサーノ・マニャーゴ
194 km(平坦 ★★☆☆☆)
果たしてどのスプリンターが今ジロ一番のクライマーなのか。謎解きのようなステージ。とにかく俊足たちはステージ序盤にそびえ立つ巨大な山を上手く切り抜けねばならないし、平坦フィニッシュで爆発的な加速を切る体力をも残しておかねばならない。
前日激しい山頂勝負を繰り広げたクラン・モンタナの、麓の町シエルから、スイスのローヌ谷を縫うようにステージは幕を明ける。スタート直後の約35kmは平坦路。そもそも全長194kmのコースのうち、実に約140kmがフラットである。
もちろんイタリアはアルプスの向こう側。大会の母国に帰還するためには、ジロですっかりおなじみの1級シンプロンパス=パッソ・デル・センピオーネを乗り越える必要がある。それは20.2kmの長い長い山道で、最終的には標高2004mまで上り詰める。平均勾配は6.5%なれど、序盤に5kmにわたり平均8.7%・最大14%ゾーンもあり!
計7つのトンネルをすり抜け、延々45kmも続くダウンヒルの途中で、イタリアに帰り着く。上りで小さくなった集団も、おそらく再びボリュームを増しているだろう。なにより下りを終えた直後に、中間スプリントが配置され、スプリンターたちのモチベーションを掻き立てる。
あとはフィニッシュまでほぼフラット。世界選TT2勝F・ガンナの故郷であるマッジョーレ湖のほとりを大急ぎで駆け抜けて、ジロ総合2勝I・バッソが暮らすカッサーノ・マニャーゴへ。たしかにフィニッシュ手前15kmから2つの緩やかな上り下りが続くけれど、シンプロンで生き残ったスプリンターであれば、なんの問題もないだろう。
フィニッシュまでの1kmは、勾配2〜2.8%の軽い上り坂。やはり「上れる」脚こそが、今ステージの鍵になりそうだ。
高低差図
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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