人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
【ジロ・デ・イタリア2023 第11ステージ結果速報】アッカーマンが今季初勝利、ジロ区間通算3勝目 総合3位ゲイガンハートが落車で離脱、リアイアはすでに36人
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部ジロ区間通算3勝目パスカル・アッカーマン
カマイオーレからトルトナまで、イタリア北部に至る219kmの今大会最長の平坦ステージ、アクチュアルスタートで飛び出したトマ・シャンピオン(コフィディス)、ディエゴ・セビーリャ(エオーロ・コメタ)、さらに1人で力強く飛び出したローレンス・レックス(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)に追いついたフィリッポ・マーリ(グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)、アレクサンダー・コニシェフ、ヴェリコ・ストイニッチ(共にチーム コラテック)の6人での逃げが形成された、その間わずか6km。
メイン集団はスプリンターを擁するトレック・セガフレード、バーレーン・ヴィクトリアス、アスタナ・カザクスタン チーム、モビスター チームらが2分〜4分程度でコントロールし、逃げ切り勝利を譲らない構え。2つの中間スプリントポイントと3つの山頂ポイントはストイニッチが全て先頭通過。
3級山岳ボアージの下りでは雨で路面が濡れている状況で集団落車が発生、マリア・ローザ着用のゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ)や総合2位につけるプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)が巻き込まれたがすぐに再出発をしている。しかし総合3位テイオ・ゲイガンハートは救急搬送でそのままリタイアとなり、総合8位パヴェル・シヴァコフ(共にイネオス・グレナディアーズ)はこの日フィニッシュしたものの13分56秒遅れ、総合争いから脱落してしまった。
最後の4級カスタニョーラでメイン集団からルーカス・ペストルベルガー、フィリッポ・ザナ(共にチーム ジェイコ・アルウラー)がペースアップをはかり、マーク・カヴェンディッシュ(アスタナ・カザクスタン チーム)、カーデン・グローブス(アルペシン・ドゥクーニンク)が遅れていった。
ストイニッチを置き去りにして単独先頭となったレックスは残り距離5kmで吸収され、その後はスプリントに向けた各チームが隊列を組み道幅いっぱいに広がり、速度が上がったまま市内へと入っていく。
トレック・セガフレード隊列が先陣を切り、ライアン・ギボンズ(UAEチームエミレーツ)が先頭で最後のコーナーを曲がりラスト300mでマッズ・ピーダスン(トレック・セガフレード)が加速、番手にはカヴェンディッシュ、その後ろのパスカル・アッカーマン(UAEチームエミレーツ)が2人を追い抜き、さらに大きくラインを変えたジョナサン・ミラン(バーレーン・ヴィクトリアス)もフィニッシュラインへ飛び込んだ。写真判定でアッカーマンが今季初勝利、ジロ通算区間3勝目。集団もタイム差なしでフィニッシュしている。
「今日はとても嬉しい、去年骨折して以来の今年初勝利。どれだけ滑りやすいのかわからなかったので早めに前に出た、どのスプリンターもとても強く、とても緊張感のあるゴールだった」アッカーマン勝利後インタビュー
J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTube
【ハイライト】ジロ・デ・イタリア 第11ステージ|Cycle*2023
ステージ順位
1 パスカル・アッカーマン(ドイツ/UAEチームエミレーツ)in 05h 09' 02''
2 ジョナサン・ミラン(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス),,
3 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス/アスタナ・カザクスタン チーム),,
4 マッズ・ピーダスン(デンマーク/トレック・セガフレード),,
5 ステファノ・オルダーニ(イタリア/アルペシン・ドゥクーニンク),,
6 ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア/エオーロ・コメタ),,
7 マリウス・マイヤーホーファー(ドイツ/チームDSM),,
8 ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア/スーダル・クイックステップ),,
9 シモーネ・コンソンニ(イタリア/コフィディス),,
10 アルネ・マーリッツ(ベルギー/アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ),,
・・・
68 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス),,
個人総合順位
1 ゲラント・トーマス(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)in 20h 35' 35''
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)+ 00' 02''
3 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 00' 22''
4 アンドレアス・レックネスン(ノルウェー/チームDSM)+ 00' 35''
5 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 01' 28''
6 レナード・ケムナ(ドイツ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 01' 52''
7 エディ・ダンバー(アイルランド/チーム ジェイコ・アルウラー)+ 02' 32''
8 テイメン・アレンスマン(オランダ/イネオス・グレナディアーズ),,
9 ローレンス・デプルス(ベルギー/イネオス・グレナディアーズ)+ 02' 36''
10 オレリアン・パレパントル(フランス/AG2Rシトロエン)+ 02' 48''
・・・
138 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 02h 13' 17''
ポイント賞
1 ジョナサン・ミラン(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)164 Pts
2 マッズ・ピーダスン(デンマーク/トレック・セガフレード)128 Pts
3 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)100 Pts<
山岳賞
1 ダヴィデ・バイス(イタリア/エオーロ・コメタ)104 Pts
2 ティボー・ピノ(フランス/グルパマ・エフデジ)50 Pts
3 カレル・ヴァチェク(チェコ/チーム コラテック)36 Pts
ヤングライダー賞
1 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)in 44h 35' 57''
2 アンドレアス・レックネスン(ノルウェー/チームDSM)+ 00' 13''
3 テイメン・アレンスマン(オランダ/イネオス・グレナディアーズ)+ 02' 10''
チーム総合順位
1 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)in 133h 46' 54''
2 EFエデュケーション・イージーポスト(アメリカ)+ 06' 17''
3 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)+ 06' 19''
リタイア
111 テイオ・ゲイガンハート(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)
154 オスカル・ロドリゲス(スペイン/モビスター チーム)
8 ルイス・フェルヴァーケ(ベルギー/スーダル・クイックステップ)
5 ヤン・ヒルト(チェコ/スーダル・クイックステップ)
207 ナトナエル・テスファツィオン(エリトリア/トレック・セガフレード)
3 マティア・カッタネオ(イタリア/スーダル・クイックステップ)
4 ヨセフ・チェルニー(チェコ/スーダル・クイックステップ)
72 ヨナタン・カイセド(エクアドル/EFエデュケーション・イージーポスト)
173 ステファノ・ガンディン(イタリア/チーム コラテック)
17 アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア/AG2Rシトロエン)
第12ステージコースマップ
5月18日(木)第12ステージ
ブラ > リヴォリ
185 km(丘陵 ★★★☆☆)
日本語にすると「山の麓」という意のピエモンテ州に足を踏み入れ、ジロ一行は、いよいよ勝負地アルプスの入口までたどり着く。ステージ終盤にはちょっとした難峠も待ち受ける。スプリンターたちはおそらく無理せず、逃げ好きやアタッカーたちは精力的に攻撃を仕掛ける。それにしても今どきのマリア・ローザ候補たちが、翌日に最高標高地点「チーマ・コッピ」登坂を控えているからといって……体力温存&危険回避に努めるだろうか?
スタート直後の地形は、まさしく飛び出し向き。激しいアップダウンと、終わりのないくねくね道。36km地点で3級ペダッジェーラに上り詰め、やはり細かく蛇行する坂道を下り切ったら、スタートから55kmを過ぎ、ようやく道は平坦&直線基調になる。
その後はポー平原を静かに北西へと進む。トリノ郊外のリヴォリに入場し、1度目のフィニッシュライン通過を果たすまで、約80kmにわたって平和な道は続く。ちなみに2022年ミラノ〜トリノでは大集団スプリントの舞台となり、ここリヴォリで、マーク・カヴェンディッシュがプロ159勝目を上げている。
一方の今ステージは、残り約53kmで同街を一旦抜け出して、2級峠ブライダへと寄り道する。全長9.8kmの上りは、途中に短い下りが挟まれているにもかかわらず、平均勾配7.1%とかなりの急坂。しかも後半5kmだけなら平均8.1%に跳ね上がるし、最大12%ゾーンも登場する。ブライダ山頂からの下りもまた、負けず劣らず急坂で、中盤はヘアピンカーブの連続だ。
ただ山頂からフィニッシュラインまで、いまだ27.9kmも離れている。上り一発と下りだけで、ライバルたちを引き離せるだろうか。もしも少集団スプリントにもつれ込んだ場合には、ちょっとした駆け引きも楽しそうだ。フィニッシュ手前1kmのアーチを潜った直後には、250m勢い良く下って短く上る……いわゆる発射台にできそうな地形も待っている。
※コースの変更が発表され「チーマ・コッピ」は第19ステージのトレ・チーメ・ディ・ラヴァレド2304mになりました。
高低差図
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
あわせて読みたい
-
サイクル ロードレース コラム
-
サイクル ロードレース コラム
-
サイクル ロードレース コラム
【速報 ブエルタ・ア・エスパーニャ2024】最終峠でログリッチが抜け出し今大会区間3勝目!マイヨ・ロホも獲得/第19ステージ
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
11月11日 午後7:00〜
-
Cycle* J:COM presents 2024 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム
11月2日 午後2:30〜
-
Cycle*2024 UCI世界選手権大会 男子エリート ロードレース
9月29日 午後5:25〜
-
10月12日 午後9:00〜
-
【先行】Cycle*2024 宇都宮ジャパンカップ サイクルロードレース
10月20日 午前8:55〜
-
【限定】Cycle* ツール・ド・フランス2025 ルートプレゼンテーション
10月29日 午後6:55〜
-
10月21日 午後9:00〜
-
Cycle*2024 ブエルタ・ア・エスパーニャ 第16ステージ
9月3日 午後7:40〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!