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サイクル ロードレース コラム 2023年5月17日

【ジロ・デ・イタリア2023 第10ステージ結果速報】今大会逃げ切り勝利は4度目、マグナス・コルトがすべてのグランツールでの区間優勝達成、総合勢は集団ゴール

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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ジロ・デ・イタリア

全てのグランツールで区間優勝、マグナス・コルト

総合リーダーのレムコ・エヴェネプールスーダル・クイックステップ)がコロナ陽性判定のためリタイアと、日曜のレース直後に情報が駆け巡り衝撃の休息日を過ごしたジロ一行は、スカンディアーノからヴィアレッジョまで196kmの平坦ステージでレースを再開。

アクチュアルスタートが切られると、逃げに乗りたい選手たちの飛び出しと吸収が繰り返され、何度もトライしていたデレク・ジー(イスラエル・プレミアテック)とアレッサンドロ・デマルキ(チーム ジェイコ・アルウラー)の2人が先行する。追走は止まらず、テイオ・ゲイガンハートイネオス・グレナディアーズ)が出る場面も見られたが、最終的にはマグナス・コルトEFエデュケーション・イージーポスト)とダヴィデ・バイス(エオーロ・コメタ)が各自単独で先頭の2人に追いつくことができた。

メイン集団は4分前後のタイム差でモビスター チームチームDSMが牽引しながら追いかける。中間スプリントポイントと2級山岳をバイスが先頭で通過すると先頭グループからは離脱。霧で視界の悪い雨のダウンヒルでメイン集団からダミアーノ・カルーゾ、ジョナサン・ミラン、アンドレア・パスクアロン(共にバーレーン・ヴィクトリアス)、パヴェル・シヴァコフ(イネオス・グレナディアーズ)が飛び出し、総合順位の変動を目論み、この日の優勝候補の1人であるフェルナンド・ガビリア(モビスター チーム)と総合11位につけているジェイ・ヴァインUAEチームエミレーツ)が落車で、カーデン・グローブス(チーム ジェイコ・アルウラー)も遅れてしまった。

カルーゾたち追走グループは吸収されたが、先頭3人とのタイム差はなかなか縮まらない。残り距離20kmで1分12秒、10kmで45秒、メイン集団はマーク・カヴェンディッシュのためのジャンニ・モスコン(共にアスタナ・カザクスタン チーム)の牽引が終わると追いかける選手がいなくなり、今大会4度目の逃げ切りが濃厚となった。

ジーが早駆けで勝負をかけるもコルトが追いつき、デマルキは辛そう。デマルキのカウンターに対し、脚を残していたコルトがかわしガッツポーズしながらフィニッシュラインへ。コルトはジロ区間初優勝、すべてのグランツールで勝利したライダー106人目の仲間入り。

メイン集団は51秒後に集団ゴール、ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ)はマリア・ローザをキープ。ヴァインは11分19秒後にフィニッシュ、総合順位を20位まで落としている。

「ツール、ブエルタに続きジロでも勝利できて本当に嬉しい、長く苦しく厳しいステージだった、雨のせいで無線が使えずプロトンの位置がわからなかった、ただ懸命にプッシュし続けた、その甲斐があった」コルト勝利後インタビュー

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTube

【ハイライト】ジロ・デ・イタリア 第10ステージ|Cycle*2023

ステージ順位
1 マグナス・コルト(デンマーク/EFエデュケーション・イージーポスト)in 04h 51' 15''
2 デレク・ジー(カナダ/イスラエル・プレミアテック),,
3 アレッサンドロ・デマルキ(イタリア/チーム ジェイコ・アルウラー)+ 00' 02''
4 マッズ・ピーダスン(デンマーク/トレック・セガフレード)+ 00' 51''
5 パスカル・アッカーマン(ドイツ/UAEチームエミレーツ),
6 ステファノ・オルダーニ(イタリア/アルペシン・ドゥクーニンク),,
7 ジョナサン・ミラン(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス),,
8 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス/アスタナ・カザクスタン チーム),,
9 ミルコ・マエストリ(イタリア/エオーロ・コメタ),,
10 フィリッポ・フィオレッリ(イタリア/グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)
・・・
147 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 23' 02''

個人総合順位
1 ゲラント・トーマス(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)in 15h 26' 33''
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)+ 00' 02''
3 テイオ・ゲイガンハート(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)+ 00' 05''
4 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 00' 22''
5 アンドレアス・レックネスン(ノルウェー/チームDSM)+ 00' 35''
6 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 01' 28''
7 レナード・ケムナ(ドイツ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 01' 52''
8 パヴェル・シヴァコフ(フランス/イネオス・グレナディアーズ)+ 02' 15''
9 エディ・ダンバー(アイルランド/チーム ジェイコ・アルウラー)+ 02' 32''
10 テイメン・アレンスマン(オランダ/イネオス・グレナディアーズ),,
・・・
150 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 02h 13' 17''

ポイント賞
1 ジョナサン・ミラン(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)127 Pts
2 マッズ・ピーダスン(デンマーク/トレック・セガフレード)109 Pts
3 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)100 Pts

山岳賞
1 ダヴィデ・バイス(イタリア/エオーロ・コメタ)104 Pts
2 ティボー・ピノ(フランス/グルパマ・エフデジ)50 Pts
3 カレル・ヴァチェク(チェコ/チーム コラテック)36 Pts

ヤングライダー賞
1 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)in 39h 26' 55''
2 アンドレアス・レックネスン(ノルウェー/チームDSM)+ 00' 13''
3 テイメン・アレンスマン(オランダ/イネオス・グレナディアーズ)+ 02' 10''

チーム総合順位
1 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)in 118h 19' 48''
2 EFエデュケーション・イージーポスト(アメリカ)+ 06' 17''
3 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)+ 06' 19''

リタイア
51 アレクサンドル・ウラソフ(ボーラ・ハンスグローエ)
187 マーティン・トゥスフェルト(オランダ/チームDSM)
126 シモーネ・ペティッリ(イタリア/アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)
84 エリック・フェッター(ハンガリー/エオーロ・コメタ)
104 シュテファン・キュング(スイス/グルパマ・エフデジ)
196 カラム・スコットソン(オーストラリア/チーム ジェイコ・アルウラー)
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)
123 スヴェンエリック・ビーストルム(ノルウェー/アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)
131 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア/イスラエル・プレミアテック)
26 オスカル・リースビーク(オランダ/アルペシン・ドゥクーニンク)
71 リゴベルト・ウラン(コロンビア/EFエデュケーション・イージーポスト)
128 レイン・タラマエ(エストニア/アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)
137 マッズ・ウルスシュミット(デンマーク/イスラエル・プレミアテック)

第11ステージコースマップ

第11ステージコースマップ

5月17日(水)第11ステージ
カマイオーレ > トルトナ
219 km(平坦 ★★☆☆☆)

2023年ジロ・デ・イタリアもいよいよ折り返し地点に差し掛り、本格的に「勝負地」イタリア北部へと足を踏み入れる。ただし難所アルプスはもう少し先。この日の大会最長ステージは、小さな3つの山をこなしつつ、大集団スプリントフィニッシュで締めくくる予定だ。

仮スタートがほんの少し内陸部なのだとしたら、本スタートは、まさにティレーノ〜アドリアティコ第1ステージ恒例個人TTのスタートライン。3月は海岸線をほんの数キロ先で折り返すが、5月のプロトンはそのままひたすら北西へと219km走り続ける。

ステージは長い平坦路と小さな丘が交互に組み込まれている。つまり約60km平地(微妙に上り基調)→3級ブリアッコ(登坂距離10.2km、平均勾配4.4%、最大9%)→25km平地(微妙に上り基調)→3級ボアージ(9.3km、4.2%、9%)→山頂から25km平地(下り基調)→4級カスタニョーラ(5.1km、4.6%、11%)→38km平地(微妙に下り基調)。平坦路は直線路が極めて多く、幅も広い。スプリンターたちにとっての敵は、ひたすらロータリーや中央分離帯のみ。

フィニッシュ地のトルトナは、1960年に、「カンピオニッシモ」ファウスト・コッピが42歳で天に召された地。悲しい思い出を残す街が、最後にジロに登場したのは2017年大会のことで、あの日は「ど平坦」ステージの終わりにマリア・チクラミーノ姿のF・ガビリアが最速の脚を披露した。6年前は北側から街に突入し、ラスト500mのロータリーを左折して、カヴール通りで勝負が争われた。今回は20km近い直線道路とロータリーの果てに、南側からフィニッシュ地に接近。同じく残り500mで右折して、ラストスパートを争う。

高低差図

高低差図

ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

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