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サイクル ロードレース コラム
【Cycle*2024 パリ〜ルーベ:プレビュー】あまりにも厳しくあまりに特殊な北の地獄から、先頭で生還する豪傑は誰だ!?
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【ジロ・デ・イタリア2023 第7ステージ結果速報】ダヴィデ・バイスがプロ初勝利、エオーロ・コメタは難関山岳ステージでジロ通算2勝目を挙げる
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部プロ初勝利がジロ・デ・イタリア、ダヴィデ・バイス
偉大なるグラン・サッソ・ディタリアを目指す218kmの山岳ステージ、難易度は星4つ。降り頻る雨の中、様子見アタックがしばらく続きダヴィデ・バイス(エオーロ・コメタ)、ヘノック・ムルブラン(グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)、シモーネ・ペティッリ(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)、カレル・ヴァチェク(チーム コラテック)の4人が抜け出しタイム差はぐんぐん開き最大で12分半。
中間スプリントポイントと山岳ポイントをバイスが先頭で通過しながら、ムルブランが脱落した先頭3人は協調しながら最後の連続登坂、2級カラーシオ+1級グラン・サッソへと突入、後続とのタイム差はいまだ11分半。
残り距離が少なくなるとメイン集団をコントロールしていたチームDSMはタイム差を6分台まで詰め、そこでペダルを緩めた。先を走るペティッリの総合タイムが7分49秒、アンドレアス・レックネスンのマリア・ローザをヴァーチャルで取り戻した時点で追う必要はなくなった。
ほかに区間優勝を狙う選手の動きはなく、勝敗のゆくえは先頭グループの3人に絞られた、広大で圧倒される絶景の皇帝の高原をペティッリがペースを上げ、ヴァチェクはたんたんとペースを刻み3人は付かず離れず山頂を目指す。ラスト300mでペティッリがアタック、バイスがカウンターで抜き去り9秒の差をつけてフィニッシュラインでガッツポーズ。うれしいプロ勝利、山岳ポイントでも次点のティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ)から36ポイント上回りマリア・アッズーラを獲得。総合勢は3分10秒後に集団ゴール、総合タイムに変動はなかった。
「フォルトゥナートを待つためにアタックに回ったのに勝ってしまった、信じられない」バイス勝利後インタビュー
ステージ順位
1 ダヴィデ・バイス(イタリア/エオーロ・コメタ)in 06h 08' 40''
2 カレル・ヴァチェク(チェコ/チーム コラテック)+ 00' 09''
3 シモーネ・ペティッリ(イタリア/アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)+ 00' 16''
4 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 03' 10''
5 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ),,
6 ティボー・ピノ(フランス/グルパマ・エフデジ),,
7 ゲラント・トーマス(イギリス/イネオス・グレナディアーズ),,
8 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ),,
9 エディ・ダンバー(アイルランド/チーム ジェイコ・アルウラー),,
10 クリスティアン・スカローニ(イタリア/アスタナ・カザクスタン チーム),,
・・・
152 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 30' 05''
J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTube
【ハイライト】ジロ・デ・イタリア 第7ステージ|Cycle*2023
個人総合順位
1 アンドレアス・レックネスン(ノルウェー/チームDSM)in 05h 02' 38''
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 00' 28''
3 オレリアン・パレパントル(フランス/AG2Rシトロエン)+ 00' 30''
4 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 01' 00''
5 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)+ 01' 12''
6 ゲラント・トーマス(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)+ 01' 26''
7 アレクサンドル・ウラソフ(/ボーラ・ハンスグローエ),,
8 テイオ・ゲイガンハート(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)+ 01' 30''
9 レナード・ケムナ(ドイツ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 01' 54''
10 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 01' 59''
・・・
158 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 01h 28' 34''
ポイント賞
1 ジョナサン・ミラン(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)110 Pts
2 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)99 Pts
3 マッズ・ピーダスン(デンマーク/トレック・セガフレード)87 Pts
山岳賞
1 ダヴィデ・バイス(イタリア/エオーロ・コメタ)86 Pts
2 ティボー・ピノ(フランス/グルパマ・エフデジ)50 Pts
3 カレル・ヴァチェク(チェコ/チーム コラテック)36 Pts
ヤングライダー賞
1 アンドレアス・レックネスン(ノルウェー/チームDSM)in 29h 02' 38''
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 00' 28''
3 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 01' 00''
チーム総合順位
1 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)in 87h 11' 43''
2 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)+ 02' 15''
3 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)+ 02' 34''
リタイア
22 ニコラ・コンチ(イタリア/アルペシン・ドゥクーニンク)
52 ジョヴァンニ・アレオッティ(イタリア/ボーラ・ハンスグローエ)
第8ステージコースマップ
5月13日(土)第8ステージ
テルニ > フォッソンブローネ
207 km(丘陵 ★★★☆☆)
難関山頂と個人TTに挟まれた「移動日」ではない。凄まじい爆発力を要する「壁」と、スピードの出るダウンヒルが待ち受ける。翌日に向けて体力も温存したいが、貴重なタイムも稼いでおきたい。とにかく一瞬たりとも気を抜くことは許されない。
2日連続の200km超え。またしても一直線に北を目指す。いきなりスタートから無印の上りに放り込まれるが、おかげであっさり逃げが出来上がるかもしれない。以降は軽い上り下りはあるものの、基本的に平坦な道を走る。
150kmほど走った先で、フィニッシュ地フォッソンブローネにたどり着くと、いきなり激坂バトルが勃発。カップッチーニ神父修道院の建つサン・ジョヴァンニの丘、すなわち4級山岳イ・カップッチーニへと駆け上がる。全長2.8km・平均勾配は7.9%。ただし序盤約1kmが勾配4%程度と控えめなのに対して、その後いきなり11%台に振り切れる。しかもてっぺんまで決して緩むことはない。最大19%ゾーンさえ待ち受ける。
直線からのヘアピン連続という決して簡単ではない坂道をこなした先で、残り44.4km、一旦フィニッシュラインを通過。そこから大きく北部へぐるりと一周し、2級モンテ・デッレ・チェザーネ(7.8km、6.5%)へと足を伸ばす。寄り道の意味は大いにあり。序盤約2.5kmにわたって勾配9.6%ゾーンが続き、最大18%にも達するという、やはり壁なのだ。
その後はフィニッシュ近くを素通りし、改めてもう一度、4級イ・カップッチーニへ。1回目の上り下りで、すでに下見は済ませている。目星をつけた場所で爆発的なアタックを決めたら、後は山頂から猛スピードで駆け下りるだけ。フィニッシュラインまでは5.6km。ラスト1600mは平坦路となる。
手に汗握るレースが繰り広げられること間違いなし。イ・カップッチーニ登坂×2で争われた2019年ティレーノ〜アドリアティコ4日目がそうだったように。あの日のA・ルツェンコはかなり遠くから仕掛けた。2度目の登坂でP・ログリッチを含む強豪トリオが飛び出した。山頂での差は36秒。下りで急速に追い上げ、残り600m、最終ストレートインと共にとうとう前をとらえた。しかし4人のスプリントで……なんとルツェンコが粘り勝ち!衝撃的な幕切れだった。
高低差図
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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