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サイクル ロードレース コラム 2023年5月11日

【ジロ・デ・イタリア2023 第5ステージ結果速報】土砂降りの中を走っていく、レース開始直後とラストは大混乱、カーデン・グローブスがジロ区間初優勝

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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ジロ・デ・イタリア

大混乱の中、カーデン・グローブス(アルペシン・ドゥクーニンク)がジロ区間初優勝

アトリパルダからサレルノまで、イタリア半島のくるぶしの上をティレニア海へと向かう171 kmの平坦ステージは土砂降りの中スタート。ファーストアタックで飛び出した逃げの中からステファノ・ガンディン(チーム コラテック)が濡れた路面のコーナーで滑り落車。ティボー・ピノグルパマ・エフデジ)はぎりぎりで回避し3級山岳を先頭通過、山岳ポイントを40まで伸ばす。

残り距離152kmでレムコ・エヴェネプールスーダル・クイックステップ)が沿道の犬の影響で落車、しばらくして自転車に乗りサムアップを見せたが、詳しい状況をカメラは捉えていなかったため心配は尽きない。

2度ある中間スプリントポイントはガンディンが、2つ目の3級山岳をサムエーレ・ゾッカラート(グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)が先頭通過、残り距離20kmでトマ・シャンピオン(コフィディス)とガンディンはメイン集団に吸収され、単独アタックしたゾッカラートを追ったバイクカメラがラウンドアバウトで転倒するハプニングがあり、プロトンは少しざわめき始める。

ティレニア海の海岸線、残り距離7kmメイン集団前方で落車が発生、プリモシュ・ログリッチユンボ・ヴィスマ)、フェルナンド・ガビリアモビスター チーム)、カーデン・グローブスアルペシン・ドゥクーニンク)など総合上位選手やステージ優勝候補の選手が後続に取り残され、プロトン全体の速度が上がる。

救済措置対象のラスト3kmで遅れていた後続が追いつき、サレルノ市内に入り集団前方に位置していたエヴェネプールが本日2度目の落車。少なくない選手が地面に叩きつけられ、巻き込まれなかったスプリンターを擁するチームがレースの仕上げのため更に速度を上げる。

ニクラス・メルクル(チームDSM)の番手につけたグローブスがスプリントで先頭に出ると、そのまま後続を寄せつけずフィニッシュラインに飛び込んだ、ジロ区間初優勝。背後ではチェーンのトラブルのあったマーク・カヴェンディッシュアスタナ・カザクスタン チーム)が転倒、滑りながらフィニッシュラインを越え、4着だったアルベルト・ダイネーゼ(チームDSM)は斜行のため区間34位に順位を下げた。

総合10位だったジェイ・ヴァインUAEチームエミレーツ)が総合21位(+1分11秒)へと順位を落とした以外は大きな変動はなかった。

「残り7kmで落車してチェーンが外れたけれどすぐに対処してくれてチームメートが復帰させてくれて、DSMの番手を取ることができたので勝つことができた、チームのみんなのおかげ」グローブス勝利後インタビュー

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTube

【ハイライト】ジロ・デ・イタリア 第5ステージ|Cycle*2023

ステージ順位
1 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)in 04h 30' 19''
2 ジョナサン・ミラン(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス),,
3 マッズ・ピーダスン(デンマーク/トレック・セガフレード),,
4 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス/アスタナ・カザクスタン チーム),,
5 ニコラス・ダッラヴァッレ(イタリア/チーム コラテック),,
6 ミルコ・マエストリ(イタリア/エオーロ・コメタ),,
7 フィリッポ・フィオレッリ(イタリア/グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ),,
8 アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア/AG2Rシトロエン),,
9 マイケル・マシューズ(オーストラリア/チーム ジェイコ・アルウラー),,
10 ニッコロ・ボニファツィオ(イタリア/アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ),,
・・・
106 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00' 00''

個人総合順位
1 アンドレアス・レックネスン(ノルウェー/チームDSM)in 19h 06' 03''
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 00' 28''
3 オレリアン・パレパントル(フランス/AG2Rシトロエン)+ 00' 30''
4 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 01' 00''
5 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)+ 01' 12''
6 ゲラント・トーマス(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)+ 01' 26''
7 アレクサンドル・ウラソフ(/ボーラ・ハンスグローエ),,
8 トムス・スクインシュ(ラトビア/トレック・セガフレード)+ 01' 29''
9 テイオ・ゲイガンハート(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)+ 01' 30''
10 ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア/エオーロ・コメタ)+ 01' 39''
・・・
151 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 42' 59''

ポイント賞
1 ジョナサン・ミラン(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)92 Pts
2 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)91 Pts
3 マッズ・ピーダスン(デンマーク/トレック・セガフレード)56 Pts

山岳賞
1 ティボー・ピノ(フランス/グルパマ・エフデジ)40 Pts
2 アマヌエル・ゲブレイグザビエル(エリトリア/トレック・セガフレード)26 Pts
3 オレリアン・パレパントル(フランス/AG2Rシトロエン)22 Pts

ヤングライダー賞
1 アンドレアス・レックネスン(ノルウェー/チームDSM)in 19h 06' 03''
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 00' 28''
3 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 01' 00''

チーム総合順位
1 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)in 57h 21' 58''
2 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)+ 01' 49''
3 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)+ 02' 15''

リタイア
28 ラモン・シンケルダム(オランダ/アルペシン・ドゥクーニンク)
67 レミ・ロシャス(フランス/コフィディス)
171 ヴァレリオ・コンティ(イタリア/チーム コラテック)

第6ステージコースマップ

第6ステージコースマップ

5月11日(木)第6ステージ
ナポリ > ナポリ
162 km(平坦 ★★☆☆☆)

2年連続のナポリ一周ステージ。スタート&フィニッシュラインは同じ場所に引かれるが、その後のコースは完全に異なる。1年前は西側に進路を取り、しかも変則的な周回路で争ったが、今回は南東側を大きくぐるりと一回り。つまりT・デヘントが見事な大逃げ勝利を飾った時とは、自ずと展開も異なるはずだ。

開催委員会の区分によれば「平坦ステージ」であり、序盤は比較的、平坦な道が続く。史上幾度となく大噴火を起こしてきたヴェスヴィオ火山の北側を縁取るように走り、その火砕流で地中に埋もれたポンペイをも駆け抜ける。

ステージ中盤は、激しく。34.4km地点で中間ポイントを争った直後に、ソレント半島のラッターリ山地へと脚を踏み入れると、途端に眼の前に大きな山が立ちはだかる。しかも2級ヴァリコ・ディ・キウンズィ(登坂距離8.3km、平均勾配6.3%、最大勾配10%)の山道は、上りも下りも恐ろしく曲がりくねる。下りきった先でアマルフィ海岸へとたどり着くが、「世界で最も美しい海岸線」はまた、凄まじいうねうね道でも有名なのだ。

とにかく起伏と無数のコーナーは、実に約100kmにもわたって延々と続く。3級ピッコ・サンタンジェロ(7.5km、3.8%、9%)を越え、ナポリ湾岸道路を走り、ソレント半島を抜け出すと……ようやくうんざりするような難路とはおさらば。

残り35km、再び道は平坦に戻り、都市特有の幅の広い真っ直ぐな道路が帰ってくる。今度はヴェスヴィオ火山の南側を通り、ナポリへと一行は急ぐ。残り2.5km程度から短く緩やかな石畳の坂道が登場するが、ラスト1kmはほぼ一直線。かつてM・カヴェンディッシュやM・チポッリーニといった名スプリンターがその名を刻んだ街で、またしても最速の男が両手を上げられるだろうか。

高低差図

高低差図

ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

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