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【ジロ・デ・イタリア2023 第2ステージ結果速報】イタリア人ライダーの勝利で歓喜に沸く、グランツール初出場のジョナサン・ミランがスプリントで競り勝つ
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部グランツール初出場で初区間優勝ジョナサン・ミラン
今大会初のラインステージはスプリンター向け202kmの平坦コース、ファーストアタックで容認されたトマ・シャンピオン(コフィディス)、マッティア・バイス(エオーロ・コメタ)、ステファノ・ガンディン(チーム コラテック)、ポール・ラペラ(AG2Rシトロエン)の4人に、アレッサンドロ・ヴェッレ(チーム アルケア・サムシック)が追いつく形で先頭グループが形成された。
4級山岳2つをラペラが先頭通過し山岳賞首位へ、ガンディンは中間スプリントポイントを2回先頭通過で中間スプリント賞に向けて大きくリード、バイスは昨年フーガ賞を獲得しているため、今大会でも連日の逃げメンバーとしての活躍が予想される。
残り距離38.5kmで逃げは吸収され、位置取り争いをしながらスプリンターを抱えるチームが隊列を組み、速度を上げる。新城幸也選手(バーレーン・ヴィクトリアス)が集団先頭を牽く場面も見られ緊張が高まる中、3km以内救済ルール手前の3.8kmでメイン集団に落車が発生。マックス・カンター(モビスター チーム)、ダーン・ホーレ(トレック・セガフレード)、マーティン・トゥスフェルト(チームDSM)らが地面に投げ出された。
縮小した集団がアルペシン・ドゥクーニンク隊列先頭でフラムルージュをくぐり、直線の向かい風基調のなか、カーデン・グローブス(アルペシン・ドゥクーニンク)やフェルナンド・ガビリア(モビスター チーム)、パスカル・アッカーマン(UAEチームエミレーツ)が加速、中央を裂きながらジョナサン・ミラン(バーレーン・ヴィクトリアス)がフィニッシュラインに飛び込み、グランツール初出場でみごと区間優勝を果たした。
落車の影響で遅れたテイオ・ゲイガンハート(イネオス・グレナディアーズ)とジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツ)は19秒、ブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ)が12秒タイムを失い、総合順位を落としている。
「まだ信じられない、初めてのジロで第2ステージ、こんな早く勝利を掴めると思っていなかった。チームが完璧なポジションをキープしてくれたおかげ」ミラン勝利後インタビュー
J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTube
【ハイライト】ジロ・デ・イタリア 第2ステージ|Cycle*2023
ステージ順位
1 ジョナサン・ミラン(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)in 04h 55' 11''
2 ダヴィド・デッケル(オランダ/チーム アルケア・サムシック),,
3 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク),,
4 アルネ・マーリッツ(ベルギー/アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ),,
5 マリウス・マイヤーホーファー(ドイツ/チームDSM),,
6 パスカル・アッカーマン(ドイツ/UAEチームエミレーツ),,
7 フェルナンド・ガビリア(コロンビア/モビスター チーム),,
8 ニッコロ・ボニファツィオ(イタリア/アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ),,
9 ジェイク・スチュワート(イギリス/グルパマ・エフデジ),,
10 マイケル・マシューズ(オーストラリア/チーム ジェイコ・アルウラー),,
・・・
125 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00' 34''
個人総合順位
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)in 01h 09' 00''
2 フィリッポ・ガンナ(イタリア/イネオス・グレナディアーズ)+ 00' 22''
3 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 00' 29''
4 シュテファン・キュング(スイス/グルパマ・エフデジ)+ 00' 43''
5 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ),,
6 ゲラント・トーマス(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)+ 00' 55''
7 アレクサンドル・ウラソフ(/ボーラ・ハンスグローエ),,
8 テイオ・ゲイガンハート(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)+ 00' 59''
9 ブランドン・マクナルティ(アメリカ/UAEチームエミレーツ)+ 01' 00''
10 ジェイ・ヴァイン(オーストラリア/UAEチームエミレーツ)+ 01' 05''
・・・
99 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 03' 07''
ポイント賞
1 ジョナサン・ミラン(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)50 Pts
2 ダヴィド・デッケル(オランダ/チーム アルケア・サムシック)35 Pts
3 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)25 Pts
山岳賞
1 ポール・ラペラ(フランス/AG2Rシトロエン)6 Pts
2 トマ・シャンピオン(フランス/コフィディス)4 Pts
3 テイオ・ゲイガンハート(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)3 Pts
ヤングライダー賞
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)in 05h 16' 29''
2 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 00' 29''
3 ブランドン・マクナルティ(アメリカ/UAEチームエミレーツ)+ 01' 00''
チーム総合順位
1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 15h 51' 30''
2 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 00' 13''
3 スーダル・クイックステップ(ベルギー)+ 00' 32''
第3ステージ
5月8日(月) 第3ステージ
ヴァスト > メルフィ
213 km(丘陵 ★★★☆☆)
長く平坦な道の終わりに、ちょっとした急坂が待ち受ける。爆発力を誇るパンチャーたちにとっては、自慢の脚の見せ所。総合争いの選手たちにとっても、格好の脚試しの機会となりそうだ。
開幕の地アブルッツォ州と、アドリア海に一旦別れを告げつつ、ジロ一行はさらに南へと進路を取る。イタリア半島の長靴の「かかと」にあたるプーリア州を通過し、続いて足裏のバジリカーテ州へと進み入る最初の170kmは、道はほぼフラット。かすかに上り基調ではあるものの、難所は一切存在しない。
ところがラスト40kmに入り、ヴァルトレ休火山の山肌へ差し掛かると、コースはいきなり難度を増す。まずは3級ヴァリコ・デイ・ラーギ・ディ・モンティッキオ、いわゆるモンティッキオ湖峠の全長6.3km、平均勾配6.4%の山道へ。後半4kmは延々7%を超え、最大10%ゾーンも待っている。さらに短く曲がりくねった緩やかな下りを経て、すぐさま4級ヴァリコ・ラ・クローチェ(2.6km、7.6%、10%)に挑みかからねばならない。
残り約26km地点で4級峠を越えると、あとは曲がりくねった下りと平地のみ。急坂で勢い良く飛び出したアタッカーは、果たして最後まで逃げ延びるか。それとも上りを耐えきった俊足たちが、上手く追走列車を編隊できるか。
最終盤は平地とはいっても、微妙なでこぼこが絶え間なく続く。しかも残り2kmから道は軽い上り坂で、フラム・ルージュ手前で一旦下り基調に転じるものの、残り350mで改めて勾配5%の上りへ。つまり最後の最後まで、持ち弾は残していなければならない。
高低差図
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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