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サイクル ロードレース コラム 2022年10月5日

【Cycle*2022 グラン・ピエモンテ:プレビュー】マーク・カヴェンディッシュも参戦!ピエモンテの名所を巡る旅の終わりにスプリンターが栄光を掴む

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ただし今回「イル・ピロネット」と名付けられた上りは、昨秋にプリモシュ・ログリッチが単独で栄光をつかみ取った時とは、反対側から攻めるのだ。また丘のてっぺんの美しきスペルガ寺院の前で、レースが大団円を迎えるわけでもない。フィニッシュまでは、いまだ59.1kmも残されている。しかもこの上りを乗り越えさえすれば、あとは一切の地形的難関は存在しない。短い高台と下りを経て、ラスト40km、再び道はほぼ完全にフラットになる。すなわち俊足スプリンターたちは、このたった1つの難関を、どうにかしのぎ切ればいい。

ピエモンテ州のあらゆる魅力を、あらゆる角度から見せるグラン・ピエモンテは、2022年大会はフィニッシュ3km手前で再びストゥピニージ宮殿を堪能する。さらには枯れ葉が舞い散る並木道を経由して、ラストはベイナスコの市街地へ。残り500mで最後の直角コーナーを曲がれば、後は勝利まで一直線だ。

シーズン末の平地勝負には、ワールドチーム16チーム(言い換えればAG2Rとグルパマを除く全部)を含む、全23チームが詰めかける。そんなスタートラインに並ぶ数々の俊足の中でも、ダントツの優勝大本命に名を挙げられるのがオラフ・コーイ。ユンボ・ヴィスマ所属の20歳は、今季だけでなんと12勝と、大急ぎで世界トップスプリンターへの仲間入りを果たしつつある。しかも今大会3日前には、ドイツ開催シュパルカセン・ミュンスターラント・ギーロで初のワンデー勝利を飾った。北イタリアでも、若い才能のきらめきを見せてくれるはずだ。

37歳大ベテランのマーク・カヴェンディッシュもやって来る。この春に「平地向け」に生まれ変わったミラノ〜トリノを勝ち取り、長い勝利リストにまた1つ新たなレース名を書き加えたカヴが、11年ぶりのグラン・ピエモンテで……自らのタイトルコレクションをまたしても増やせるか。もちろんすでに今大会で勝ちを射止めた経験を持つジャッコモ・ニッツォーロやヤン・バーケランツも、2度目の栄光を、虎視眈々と狙っている。

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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