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【ジロ・デ・イタリア2022 第18ステージ結果速報】ドリース・デボントがみごとな逃げ切り勝利、総合4位アルメイダはリタイア
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部みごとな逃げ切りでキャリアハイの勝利を掴んだドリース・デボント
最終決戦直前の束の間の平坦ステージ、ボルゴ・ヴァルシュガーナからトレヴィーゾまで156km、アルプスの渓谷にある町から静かに走り出しアクチュアルスタートでファーストアタックを決めたエドアルド・アッフィニ(ユンボ・ヴィスマ)、マグナス・コルト(EFエデュケーション・イージーポスト)、ドリース・デボント(アルペシン・フェニックス)、ダヴィデ・ガッブロ(バルディアーニCSFファイザネ)の4人で先頭グループを形成、プロトンは容認しタイム差2分前後でコントロール。
総合を狙う優勝候補選手のリタイアが相次ぐなか、総合4位でヤングライダー賞首位につけていたジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ)がCOVID-19陽性判定で大会を去り、繰り上げでフアン・ロペス(トレック・セガフレード)がマリア・ビアンカを着用することとなった。
プロセッコの主原料である葡萄畑が広がる丘陵地帯を、2分程度で付かず離れずレース開始から2時間の平均時速は43.7km/h。4級峠をデボントが、中間スプリントポイントをガッブロが、大勢の観客が沿道を埋め尽くした4級ムーロ・ディ・カ・デル・ポッジオもデボントが先頭通過。
残り距離30kmで1分44秒のタイム差、クイックステップ・アルファヴィニル、チームDSM、グルパマ・エフデジ、UAEチームエミレーツがタイム制御に乗り出し、先頭4人は完璧な協力体制でローテーションを回している。残り距離20kmで未だ1分19秒差、プロトンは分断され後方にロペスが取り残されてしまった。
先頭4人でフラムルージュを通過、ガチガチに牽制しながらラスト200mでアッフィニが加速すると残りの3人もスプリント、デボントが先頭に出るとそのままフィニッシュラインへ飛び込んだ。グランツール初区間優勝でキャリアハイの勝利を手に入れた、最終的なレース平均時速は46.5km/h。
メイン集団は14秒後にアルベルト・ダイネーゼ(チームDSM)を先頭にスプリントフィニッシュ、今大会最後の平坦ステージで大逃げを許してしまった。ジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ)が集団から遅れて戻ってきたが救済措置対象のため、リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ)と同タイム着扱いとなった。ロペスは2分57秒遅れでフィニッシュしたがヤングライダー賞首位はキープしている。
「僕たち逃げにとって素晴らしいステージだった、自転車を始めた幼い頃からの大きな夢が叶った、夢のような1日だ」デボント、勝利後インタビュー
第18ステージ結果
1 ドリース・デボント(ベルギー/アルペシン・フェニックス)in 03h 21' 21''
2 エドアルド・アッフィニ(イタリア/ユンボ・ヴィスマ),,
3 マグナス・コルト(デンマーク/EFエデュケーション・イージーポスト),,
4 ダヴィデ・ガッブロ(イタリア/バルディアーニCSFファイザネ),,
5 アルベルト・ダイネーゼ(イタリア/チームDSM)+ 00' 14''
6 アルノー・デマール(フランス/グルパマ・エフデジ),,
7 ダヴィデ・チモライ(イタリア/コフィディス),,
8 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス/クイックステップ・アルファヴィニル),,
9 フェルナンド・ガビリア(コロンビア/UAEチームエミレーツ),,
10 シモーネ・コンソンニ(イタリア/コフィディス),,
個人総合順位
1 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス・グレナディアーズ)in 76h 41' 15''
2 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 03''
3 ミケル・ランダ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 01' 05''
4 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア/アスタナカザクスタン チーム)+ 05' 48''
5 ペリョ・ビルバオ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 06' 19''
6 ヤン・ヒルト(チェコ/アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)+ 07' 12''
7 エマヌエル・ブッフマン(ドイツ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 07' 13''
8 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア/アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)+ 12' 30''
9 フアン・ロペス(スペイン/トレック・セガフレード)+ 15' 10''
10 ヒュー・カーシー(イギリス/EFエデュケーション・イージーポスト)+ 17' 03''
ポイント賞
1 アルノー・デマール(フランス/グルパマ・エフデジ)254 Pts
2 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス/クイックステップ・アルファヴィニル)132 Pts
3 フェルナンド・ガビリア(コロンビア/UAEチームエミレーツ)124 Pts
山岳賞
1 クーン・ボウマン(オランダ/ユンボ・ヴィスマ)218 Pts
2 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/トレック・セガフレード)103 Pts Pts
3 ディエゴ・ローザ(イタリア/エオーロ・コメタ)94 Pts
ヤングライダー賞
1 フアン・ロペス(スペイン/トレック・セガフレード)in 76h 56' 25''
2 サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 05' 05''
3 テイメン・アレンスマン(オランダ/チームDSM)+ 06' 46''
チーム総合順位
1 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)in 230h 14' 47''
2 ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 00' 14''
3 アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ(ベルギー)+ 52' 38''
第18ステージのリタイア
211 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)
コースマップ
第19ステージ 5月27日(金)午後9:00 - 深夜1:15/J SPORTS 4
[区間] マラーノ・ラグナーレ > サンチュアリオ・ディ・カステルモンド 178km(丘陵 ★★★★☆)/「起伏」ステージという名の激坂大戦
■コースの特徴
「起伏」ステージという名の激坂大戦。大会最後の金曜日、ジロならではの驚きと興奮が、道の果てに待ち受ける。
ステージは静かに始まる。ヴェネツィア潟の「双子」と呼ばれる、マラーノ潟の水路のほとりから走り出すと、序盤65km近くはひたすら平坦な道を行く。その後に2つの3級峠で軽くウォーミングアップを終えたら、「未知」の激坂求めて、ジロ一行は隣国スロベニアへ入国する。
現ツール・ド・フランス覇者の祖国で、プロトンが出会うのは1級コロヴラット峠。全長10.3kmの山道は、ひどく細く、険しい。平均勾配は9.2%、最大15%。上り開始直後には3.5kmにも渡る11%超ゾーンが待っているし、中盤にも11%が2km続く!ちなみに山頂までどうにかよじ登った後の、下り坂も、ひどく細いことを忘れてはならない。
ヘアピンカーブも待ち受けるダウンヒル途中に、イタリアへと帰還したら、この日最後の上りへ。日本語に訳せば「山城の聖域」となるように、山頂に礼拝堂を囲む城塞を抱く2級サンチュアリオ・ディ・カステルモンドへの上りは全長7.1km。やはり平均勾配7.8%・最大14%の難しい登りで、しかもフィニッシュ手前には……1kmに渡って10〜13%ゾーンもあり!自慢のパンチ力を、タイミングよく炸裂させた者だけが、聖母の祝福を受けるのだ。
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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