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【ジロ・デ・イタリア2022 第17ステージ結果速報】サンティアゴ・ブイトラゴがジロ初出場初区間優勝!カラパスは総合首位をキープ
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部嬉しいプロ2勝目はジロで!サンティアゴ・ブイトラゴ
山岳2連戦の2日目、ポンテ・ディ・レンニョからラヴァローネまで168km、スタート直後の無印の上りと3級山岳1つ、うねうねした起伏を越えて1級山岳が2つ立ちはだかる。生憎の天候の中アクチュアルスタートが切られ、クリス・ハミルトン(チームDSM)がハイペースで上り始める。
サンティアゴ・ブイトラゴ(バーレーン・ヴィクトリアス)、ロレンツォ・フォルトゥナート(エオーロ・コメタ)がアタックを仕掛けたあとでヒュー・カーシー(EFエデュケーション・イージーポスト)、テイメン・アレンスマン(チームDSM)ら4人のグループが抜け出すことに成功。山岳ポイント収集を目指すジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード)、クーン・ボウマン(ユンボ・ヴィスマ)も追いつき、さらにマチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)も加わり25人での先頭グループが形成された。
3級峠手前のメッツォロンバルドの町ではサムエーレ・リーヴィ(エオーロ・コメタ)が家族や親戚たちに手を振り歓迎と応援を受けるシーンも見られた。山頂はボウマンが先頭通過、下りでブイトラゴが単独落車、悔しがりながらもすぐに再スタート。先頭グループは2つ分かれ、残り距離65.8kmでファンデルプールがアタック、全員を置いてけぼりにする勢いでペダルを踏み出した。
フェリックス・ガル(AG2Rシトロエン)、ギヨーム・マルタン(コフィディス)、アレッサンドロ・コーヴィ(UAEチームエミレーツ)が追いつき4人で先へと急ぐ、中間スプリントポイントはマルタンが先頭通過。1級ヴェトリオーロに入るとメイン集団のサイモン・イェーツ(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ)が遅れ始めリタイア、膝の痛みを抱えたまま大会を去っていった。
追いかけていたボウマン、カーシー、ブイトラゴ、ヤン・ヒルト(IWG)が合流、ボウマンが山頂を先頭通過、ボウマンは山岳ポイントを218に伸ばし2位につけるチッコーネに115の差をつけマリア・アッズーラを大きく引き寄せることに成功。
5分後方を走るメイン集団はイネオス・グレナディアーズの牽引からバーレーン・ヴィクトリアスの牽引へと代わり、ダウンヒルでハイス・リームライゼ(ユンボ・ヴィスマ)とファンデルプールが抜け出し、タイムボーナスポイントはリームライゼが先頭通過。
1級モンテロヴェーレに入りラスト15kmでファンデルプールが独走を開始、リームライゼはすぐ後ろで離されないよう耐え凌ぎ、追走グループは1分37秒後方、メイン集団は5分34秒後ろから追いかける。
リームライゼがファンデルプールを躱し、メイン集団ではリッチー・ポート(イネオス・グレナディアーズ)のペースアップで集団を縮小。先頭グループから降りてきたワウト・プールスがミケル・ランダ(共にバーレーン・ヴィクトリアス)のためにリチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ)やジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ)に攻撃を仕掛け、無駄脚を使わせている。
勾配のきつい区間でブイトラゴがリームライゼの背後を捉え、沿道に観客が詰めかけた山頂手前で独走を開始、ラスト8.2kmを走りきりジロ初参戦でみごと区間優勝、第15ステージ区間2位で終えた悔しさを昇華した。
総合勢はカラパス、ヒンドレー、ランダと先頭から降りてきた3人のグループでフィニッシュ地へ、カラパスとヒンドレーがスプリントしランダから6秒先行でフィニッシュ、ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ)はカラパスから1分10秒遅れ、総合順位を3位から4位へ落としている。
「日曜日の落胆のあとのステージ優勝は格別、成功の鍵は上りでの忍耐。コロンビアの家族とチームに感謝したい」ブイトラゴ、勝利後インタビュー
第17ステージ結果
1 サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア/バーレーン・ヴィクトリアス)in 04h 27' 41''
2 ハイス・リームライゼ(オランダ/ユンボ・ヴィスマ)+ 00' 35''
3 ヤン・ヒルト(チェコ/アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)+ 02' 28''
4 ヒュー・カーシー(イギリス/EFエデュケーション・イージーポスト),,
5 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス・グレナディアーズ)+ 02' 53''
6 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア/ボーラ・ハンスグローエ),,
7 マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー/クイックステップ・アルファヴィニル)+ 02' 57''
8 クーン・ボウマン(オランダ/ユンボ・ヴィスマ)+ 02' 59''
9 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス),,
10 ミケル・ランダ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス),,
・・・'
14 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 04' 03''
個人総合順位
1 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス・グレナディアーズ)in 73h 19' 40''
2 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 03''
3 ミケル・ランダ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 01' 05''
4 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 01' 54''
5 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア/アスタナカザクスタン チーム)+ 05' 48''
6 ペリョ・ビルバオ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 06' 19''
7 ヤン・ヒルト(チェコ/アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)+ 07' 12''
8 エマヌエル・ブッフマン(ドイツ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 07' 13''
9 フアン・ロペス(スペイン/トレック・セガフレード)+ 12' 27''
10 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア/アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)+ 12' 30''
ポイント賞
1 アルノー・デマール(フランス/グルパマ・エフデジ)238 Pts
2 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス/クイックステップ・アルファヴィニル)121 Pts
3 フェルナンド・ガビリア(コロンビア/UAEチームエミレーツ)117 Pts
山岳賞
1 クーン・ボウマン(オランダ/ユンボ・ヴィスマ)218 Pts
2 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/トレック・セガフレード)103 Pts Pts
3 ディエゴ・ローザ(イタリア/エオーロ・コメタ)94 Pts
ヤングライダー賞
1 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)in 73h 21' 34''
2 フアン・ロペス(スペイン/トレック・セガフレード)+ 10' 33''
3 テイメン・アレンスマン(オランダ/チームDSM)+ 17' 19''
チーム総合順位
1 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)in 220h 10' 02''
2 ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 00' 14''
3 アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ(ベルギー)+ 52' 38''
第17ステージのリタイア
181 サイモン・イェーツ(イギリス/チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ)
158 ハルム・ファンハウケ(ベルギー/ロット・スーダル)
コースマップ
第18ステージ 5月26日(木)午後9:00 - 深夜1:15/J SPORTS 4
[区間] ボルゴ・ヴァルシュガーナ > トレヴィーゾ 156km(平坦 ★☆☆☆☆)/スプリンターにとって2022年ジロ最後の勝機
■コースの特徴
2日間の山ごもりを終えて、プロトンはつかの間の平地を満喫する。ハンガリーから長旅を続けてきた多くの選手にとっては、ほっと一息つける日。特にマリア・ローザや表彰台を争う選手たちは、最後の週末のクライマックス3日間に向けて、可能な限り心静かに過ごしたい。
もちろんここまで生き残ってきたスプリンターにとっては、正真正銘、2022年ジロ最後の勝機。山に囲まれたボルゴ・ヴァルシュガーナから、ヴェネツィアにほど近い トレヴィーゾまでのコース上には、幸いにも、4級峠が2つ組み込まれている。たしかに残り50km地点の4級ムーロ・ディ・カ・デル・ポッジオは、平均勾配12.3%・最大19%と、ユイの壁も真っ青な激坂だ。ただ上り距離はたったの1.1km。ここを耐え抜けば、ラスト40kmは、完全にフラットになる。
しかも残り10.8kmで、フィニッシュラインを1度通過するおかげで、誰にとっても道の下見は万全だ。つまりトレヴィーゾをぐるりと一回りして、自転車メーカー「ピナレロ」の本社前を通り、ラスト3kmには鋭角カーブを、その後さらに3度のコーナーを抜けたら、残り1.3kmは完全なる直線勝負!
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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