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【ジロ・デ・イタリア2022 第14ステージ結果速報】サイモン・イェーツがラスト4.6kmを独走し区間通算6勝目、カラパスは総合首位へ!
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部サイモン・イェーツがジロ区間通算6勝目
サンテナからトリノまで147kmの難易度4の丘陵ステージ、獲得標高は3000m。アクチュアルスタートが切られ逃げに乗りたい選手たちが速度を上げる中、マチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)が単独で飛び出した。誰ひとりとして動かず、嵐の前の静けさは6kmほど続き、アタック合戦は再開され飛び出しと吸収を繰り返した。
3級イル・ピロネットはディエゴ・ローザ(エオーロ・コメタ)が先頭通過、下りでメイン集団との差が開き8人での先頭グループが形成され、追走が複数組あり、人数を減らしたメイン集団が追う。上りで遅れていたトム・デュムラン(ユンボ・ヴィスマ)はリタイアしている。
3分近くまで広がったタイム差はボーラ・ハンスグローエの牽引であっという間に縮まり、中間スプリントポイントをオスカル・リースビーク(アルペシン・フェニックス)が先頭通過。周回コースの2級スペルガで先頭グループに追いつき、ウィルコ・ケルデルマン(ボーラ・ハンスグローエ)のペースアップで12人のグループに絞られた。
スペルガと2級コッレ・デッラ・マッダレーナの山頂をケルデルマンが先頭通過、最終周回のスペルガ登坂でケルデルマンの牽引が終わると、リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ)がアタック、ヴィンチェンツォ・ニバリ(アスタナカザクスタン チーム)、ジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ)がついていき、少し遅れてマリア・ローザ着用のフアン・ロペス(トレック・セガフレード)、ミケル・ランダ(TBV)、ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ)、エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ)が追いついた。
残り距離27.8kmでカラパスがアタック、スペルガ山頂を先頭通過しそのまま独走、24秒先行でマッダレーナ登坂へ。ロペスは追走グループについていけなくなり、ニバリのアタックにヒンドレーだけがついていく。激坂区間でヒンドレー加速しカラパスに合流、さらにニバリとサイモン・イェーツ(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ)も追いつきカラパスが山頂を先頭通過。
カーブの連続した下りをやり過ごし、ラスト4.6kmでイェーツがアタック、ボーナスタイムポイントを先頭通過、総合を争う2人とニバリはイェーツを見送った。イェーツはそのまま逃げ切りガッツポーズで区間優勝、ジロ通算区間6勝目を挙げた。
15秒後にヒンドレー、カラパス、ニバリの順でフィニッシュ。ロペスが4分25秒遅れで総合9位に順位を落とし、カラパスがヒンドレーに対し7秒差で総合首位に浮上している。
「総合争いから外れているという利点があった、逃げに乗って区間優勝するのが目標だったけど、ブロックハウスで失ったタイムを補えなかった」イェーツ、勝利後インタビュー
第14ステージ結果
1 サイモン・イェーツ(イギリス/チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ)in 03h 43' 44''
2 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 15''
3 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス・グレナディアーズ),,
4 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア/アスタナカザクスタン チーム),,
5 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア/アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)+ 00' 28''
6 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 00' 39''
7 ミケル・ランダ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00' 51''
8 ペリョ・ビルバオ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス),,
9 エマヌエル・ブッフマン(ドイツ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 01' 10''
10 フアン・ロペス(スペイン/トレック・セガフレード)+ 04' 25''
個人総合順位
1 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス・グレナディアーズ)in 58h 21' 28''
2 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 07''
3 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 00' 30''
4 ミケル・ランダ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00' 59''
5 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア/アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)+ 01' 01''
6 ペリョ・ビルバオ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 01' 52''
7 エマヌエル・ブッフマン(ドイツ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 01' 58''
8 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア/アスタナカザクスタン チーム)+ 02' 58''
9 フアン・ロペス(スペイン/トレック・セガフレード)+ 04' 04''
10 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン/モビスター チーム)+ 09' 06''
ポイント賞
1 アルノー・デマール(フランス/グルパマ・エフデジ)238 Pts
2 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス/クイックステップ・アルファヴィニル)121 Pts
3 フェルナンド・ガビリア(コロンビア/UAEチームエミレーツ)117 Pts
山岳賞
1 ディエゴ・ローザ(イタリア/エオーロ・コメタ)92 Pts
2 クーン・ボウマン(オランダ/ユンボ・ヴィスマ)69 Pts Pts
3 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア/ボーラ・ハンスグローエ)62 Pts
ヤングライダー賞
1 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)in 58h 21' 58''
2 フアン・ロペス(スペイン/トレック・セガフレード)+ 03' 34''
3 テイメン・アレンスマン(オランダ/チームDSM)+ 11' 17''
チーム総合順位
1 ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)in 175h 07' 44''
2 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)+ 07' 19''
3 アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ(ベルギー)+ 08' 05''
第14ステージのリタイア
141 トム・デュムラン(オランダ/ユンボ・ヴィスマ)
24 アレクサンダー・クリーガー(ドイツ/アルペシン・フェニックス)
193 ケース・ボル(オランダ/チームDSM)
131 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア/イスラエル・プレミアテック)
コースマップ
第15ステージ 5月22日(日)午後9:00 - 深夜1:15/J SPORTS 4
[区間] リヴァローロ カヴァネーゼ > コーニュ 178km(山岳 ★★★★☆)/残り約85kmからはひたすら山尽くし
■コースの特徴
待ちに待った2度目の休息日を翌日に控え、ジロ一行は新たな山頂フィニッシュを争う。むしろ平坦な道を90kmほど走り、スイス国境近くのアオスタ渓谷へと足を踏み入れると、お待ちかね、巨大な山への格闘開始だ。残すはフィニッシュまでひたすら山尽くし。なにしろ残り約85kmのうち、計48.5kmが上り坂で、標高3000m以上をよじ上る!
まずは30年ぶりにジロに登場する1級ピラ(12.3km、6.9%、最大15%)をこなし、さらには2019年大会でも使用された1級ヴェローニュ(13.8km、7.1%、14%)へ。いずれの上りも、幾重にも連なる「つづら折り」で彩られている。
当然ながら、山頂まで上ったら、一旦は下りなければならない。つまりピラからのダウンヒルは約11km・マイナス7%で、ヴェロ―ニュからは約13.5km・マイナス6.7%。もちろん、いずれの下りも……やはりクレイジーなほどのヘアピンカーブが待ち受けている!道が恐ろしく細いことも、付け加えておきたい。
逆に2級コーニュへの最終登坂は、全長22.4kmにわたって、ほぼカーブは存在しない。序盤に厳しい勾配もあるが、ラスト13kmほどはだらだらとゆるやかな道が続く。ならば登録100周年を祝うイタリア最古の国立公園「グラン・パラディゾ」の、壮大な自然を、堪能する余裕も生まれるだろうか。
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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