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サイクル ロードレース コラム 2022年5月20日

【ジロ・デ・イタリア2022 第12ステージ結果速報】アルペシン・フェニックスが大暴れ、大逃げを決めたステファノ・オルダーニがキャリア初勝利

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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嬉しいプロ初勝利がジロの大舞台!ステファノ・オルダーニ

嬉しいプロ初勝利がジロの大舞台!ステファノ・オルダーニ

パルマからジェノヴァまで、日本人がかつて所属したサッカーチームでお馴染みのイタリアの古都から古都へ、204kmの大逃げ向きのレイアウト。カレブ・ユアン(ロット・スーダル)が去った164人でのアクチュアルスタートが切られると、オスカル・リースビーク(アルペシン・フェニックス)やフェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ)が飛び出すもすぐに吸収され、最初の1時間の平均時速は55.3km/hにも及ぶ。

激しいアタック合戦を繰り広げながら中間スプリントポイントをアルノー・デマール(グルパマ・エフデジ)が先頭通過、残り距離143kmで22人がプロトンにタイムギャップをつけ、追走3人が合流し25人での先頭グループが形成された。アルペシン・フェニックスからはマチュー・ファンデルプールを含めた3人を、ユンボ・ヴィスマ、チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコとバルディアーニCSFファイザネがそれぞれ2人送り込むことに成功している。

3級ボッコ峠をバウケ・モレマ(トレック・セガフレード)が先頭通過、ダウンヒルでは大会ディレクターのマウロ・ベンニ氏が2011年大会に落車事故で亡くなったワウテル・ウェイラントの石碑に献花を捧げ追悼をおこなった。

タイムボーナスポイントはステファノ・オルダーニ(アルペシン・フェニックス)が先頭通過、残り距離55.8kmで先頭グループからロレンツォ・ロータ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)がアタック、3級峠を先頭通過し下りでオルダーニとハイス・リームライゼ(ユンボ・ヴィスマ)が合流。追走は30秒程度後方に、メイン集団はトレック・セガフレードが5分程度でコントロールしながら追いかける。

最後の3級でもロータが先頭通過、そのまま3人で協調しながら30km先のフィニッシュ地を目指す。追走グループから飛び出したモレマ、サンティアゴ・ブイトラゴ(バーレーン・ヴィクトリアス)、ウィルコ・ケルデルマン(ボーラ・ハンスグローエ)、ルーカス・ハミルトン(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ)は30秒の差を詰めることがきないままジェノヴァ市内へ。

フラムルージュでリームライゼがロングアタック、大きく差を開いたものの600mで捕まり仕切り直し。牽制し合いながらリームライゼがラスト250mでもう一度アタック、すぐにチェックが入りオルダーニがラスト100mでリームライゼを躱しそのままペダルを踏み続け、ロータと競りながら先頭でフィニッシュラインに飛び込んだ。キャリア初勝利、今大会2人のイタリア人勝者。マリア・ローザは9分8秒遅れで集団フィニッシュ。ケルデルマン、ハミルトン、モレマが大きくジャンプアップした以外は総合勢に大きな変動はなかった。

「ロータは友だちで強いことを知っていた、ジロでプロ初勝利を挙げることができたのは信じられなくらいに素晴らしい、魔法にかかったみたいだ」オルダーニ、勝利後インタビュー

第12ステージ結果
1 ステファノ・オルダーニ(イタリア/アルペシン・フェニックス)in 04h 26' 47''
2 ロレンツォ・ロータ(イタリア/アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ),,
3 ハイス・リームライゼ(オランダ/ユンボ・ヴィスマ)+ 00' 02''
4 バウケ・モレマ(オランダ/トレック・セガフレード)+ 00' 57''
5 サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア/バーレーン・ヴィクトリアス),,
6 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ/ボーラ・ハンスグローエ),,
7 ルーカス・ハミルトン(オーストラリア/チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ),,
8 アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア/AG2Rシトロエン)+ 01' 44''
9 レイン・タラマエ(エストニア/アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)+ 01' 49''
10 パスカル・エーンコーン(オランダ/ユンボ・ヴィスマ)+ 02' 55''

個人総合順位
1 フアン・ロペス(スペイン/トレック・セガフレード)in 51h 19' 07''
2 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス・グレナディアーズ)+ 00' 12''
3 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ),,
4 ロマン・バルデ(フランス/チームDSM)+ 00' 14''
5 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 20''
6 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)+ 00' 28''
7 ミケル・ランダ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00' 29''
8 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア/アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)+ 00' 54''
9 エマヌエル・ブッフマン(ドイツ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 01' 09''
10 ペリョ・ビルバオ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 01' 22''

ポイント賞
1 アルノー・デマール(フランス/グルパマ・エフデジ)185 Pts
2 フェルナンド・ガビリア(コロンビア/UAEチームエミレーツ)99 Pts
3 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス/クイックステップ・アルファヴィニル)96 Pts

山岳賞
1 ディエゴ・ローザ(イタリア/エオーロ・コメタ)83 Pts
2 クーン・ボウマン(オランダ/ユンボ・ヴィスマ)69 Pts Pts
3 レナード・ケムナ(ドイツ/ボーラ・ハンスグローエ)43 Pts

ヤングライダー賞
1 フアン・ロペス(スペイン/トレック・セガフレード)in 51h 19' 07''
2 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 00' 12''
3 テイメン・アレンスマン(オランダ/チームDSM)+ 01' 27''

チーム総合順位
1 アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ(ベルギー)in 153h 49' 23''
2 ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 02' 52''
3 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)+ 07' 09''

第12ステージのリタイア
151 カレブ・ユアン(オーストラリア/ロット・スーダル)


コースマップ

コースマップ

第13ステージ 5月20日(金)午後9:00 - 深夜1:15/J SPORTS 4
[区間] サンレモ > クーネオ 150km(平坦 ★★☆☆☆)/上り基調の集団スプリント勝負

■コースの特徴
残る者も、去る者も、全力で集団フィニッシュを目指す。この日を逃すと、今大会のスプリント機会は、あと1度しか残っていない。一部スプリンターにとっては、もしかしたら、この日が今大会最後のステージとなる。

スプリンターズモニュメントの決戦地、サンレモから始まる150kmの短距離戦。毎年3月で使用するおなじみの道を逆走しつつ、さすがにポッジオとチプレッサは迂回しつつ、序盤20kmほどは初夏のリグリア海を堪能する。

そのジロ一行は内陸へと切り込み、リグリアン・アルプスを横断。3級コッレ・ディ・ナーヴァの、登坂距離10.4km、平均勾配6.6%、最大10%の山道をよじ登る。スプリンターにとって幸いなことに、山頂からフィニッシュは遥か遠い95km先。この山さえクリアすれば、もはや地形的難所は存在しない。

ラスト2kmに見どころが凝縮されている。まずは上り基調なこと。最終1.5kmに立て続けにロータリーが登場し、急激な進路変更が待ち受けること。その後に美しい石畳が敷き詰められた市街地さえ横切する。しかしてラスト500mは文句なしの大通り一直線!

高低差図

高低差図

コースの特徴:宮本あさか

J SPORTS編集部

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