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【Cycle*2024 パリ〜ルーベ:プレビュー】あまりにも厳しくあまりに特殊な北の地獄から、先頭で生還する豪傑は誰だ!?
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【ジロ・デ・イタリア2022 第8ステージ結果速報】トーマス・デヘントが10年ぶりのジロ区間優勝、ギヨーム・マルタンが総合4位にジャンプアップ
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部10年ぶりにジロ区間優勝したトーマス・デヘント
翌日に高難度の山岳ステージを控えたナポリ近郊を巡る153kmの丘陵ステージ、パレードランで海岸線のフィニッシュライン兼スタート地点に到達するとプロトンは完全一時停止、ゼロkmスタートを切った。区間優勝狙いの飛び出した選手の中にマチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)やビニヤム・ギルマイ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)、総合タイム4分6秒遅れ28位のギヨーム・マルタン(コフィディス)、逃げ巧者トーマス・デヘント(ロット・スーダル)の姿が見られる。
21人での先頭グループとメイン集団とのタイム差は残り距離100km地点で2分5秒。バコーリ周回コース3周目の急坂モンテ・ディ・プロシダでファンデルプールがアタック、ダウンヒルで後続が追いつくとダヴィデ・ガッブロ(バルディアーニCSFファイザネ)がカウンターで抜け出し、ホルヘ・アルカス(モビスター チーム)、デヘント、ハルム・ファンハウケ(共にロット・スーダル)、シモーネ・ラヴァネッリ(ドローンホッパー・アンドローニジョカトリ)が追いつき5人での先頭グループが形成。
メイン集団とのタイム差は3分半までひらき、先頭ではラヴァネッリが脱落、追走グループからはファンデルプールのペースアップにギルマイ、マルタン、ワウト・プールス(バーレーン・ヴィクトリアス)、マウロ・シュミット(クイックステップ・アルファヴィニル)が貼り付き20秒のタイム差を追う。
メイン集団から総合2位につけるレナード・ケムナ(ボーラ・ハンスグローエ)がアタック、マリア・ローザ着用のフアン・ロペス(トレック・セガフレード)が自らチェックして、抜け出しを許さない。先頭4人はテクニカルな下りをこなしファンハウケの牽引でフィニッシュ地を目指す。10秒後方にファンデルプールとギルマイが迫る。
フラムルージュをくぐり抜けラスト200mでデヘントがスプリントを開始、ファンハウケを称えつつガッツポーズでフィニッシュラインへ飛び込んだ。デヘントは10年ぶりのジロ区間優勝、通算2勝目。マルタンは33秒遅れ区間9位、総合28位から4位までジャンプアップ。総合5位に順位を下げたサイモン・イェーツ(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ)に対し36秒のマージンを手に入れた。
「逃げきれる確信はなかったけれどチームメートが素晴らしい働きをしてくれて、最後200mまでうまく引っ張ってくれたので勝つことができた。もうグランツールで勝つことはないかと思い始めていたけれど、それは間違いだと証明できた」デヘント、勝利後インタビュー
第8ステージ結果
1 トーマス・デヘント(ベルギー/ロット・スーダル)in 03h 32' 53''
2 ダヴィデ・ガッブロ(イタリア/バルディアーニCSFファイザネ),,
3 ホルヘ・アルカス(スペイン/モビスター チーム),,
4 ハルム・ファンハウケ(ベルギー/ロット・スーダル)+ 00' 04''
5 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア/アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)+ 00' 15''
6 マウロ・シュミット(スイス/クイックステップ・アルファヴィニル),,
7 マチュー・ファンデルプール(オランダ/アルペシン・フェニックス),,
8 ワウト・プールス(オランダ/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00' 33''
9 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス),,
10 ファビオ・フェリーネ(イタリア/アスタナカザクスタン チーム)+ 02' 56''
個人総合順位
1 フアン・ロペス(スペイン/トレック・セガフレード)in 32h 15' 31''
2 レナード・ケムナ(ドイツ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 38''
3 レイン・タラマエ(エストニア/アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)+ 00' 58''
4 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)+ 01' 06''
5 サイモン・イェーツ(イギリス/チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ)+ 01' 42''
6 マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー/クイックステップ・アルファヴィニル)+ 01' 47''
7 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 01' 55''
8 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 01' 58''
9 ペリョ・ビルバオ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 02' 00''
10 リッチー・ポート(オーストラリア/イネオス・グレナディアーズ)+ 02' 04''
ポイント賞
1 アルノー・デマール(フランス/グルパマ・エフデジ)147 Pts
2 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア/アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)120 Pts
3 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス/クイックステップ・アルファヴィニル)78 Pts
山岳賞
1 クーン・ボウマン(オランダ/ユンボ・ヴィスマ)68 Pts
2 レナード・ケムナ(ドイツ/ボーラ・ハンスグローエ)43 Pts
3 ワウト・プールス(オランダ/バーレーン・ヴィクトリアス)27 Pts
ヤングライダー賞
1 フアン・ロペス(スペイン/トレック・セガフレード)in 32h 15' 31''
2 マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー/クイックステップ・アルファヴィニル)+ 01' 47''
3 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 01' 58''
チーム総合順位
1 アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ(ベルギー)in 96h 49' 05''
2 トレック・セガフレード(アメリカ)+ 00' 51''
3 ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 01' 01''
第8ステージのリタイア
94 サイモン・カー(イギリス/EFエデュケーション・イージーポスト)
コースマップ
第9ステージ 5月15日(日)午後6:25 - 深夜1:15/J SPORTS 4
[区間] イゼルニア > ブロックハウス 191km(山岳 ★★★★★)/激勾配バトルの終わりにマリア・ローザ争いの輪郭が見える
■コースの特徴
休息日を翌日に控えて、2022年ジロ最初の「5つ星」ステージがやってくる。つまり難度は最大級で、累計獲得標高は5000m。21日間かけて積み上げていくべき標高の約1割を、たった1日でこなす。
文字通り0km地点から、道は容赦なく上り始める。しかもスタートから40km以内に3つの峠がねじ込まれた。目まぐるしいアップダウンをこなしたら、幸いにも、その後しばらくは緩やかな下り基調。ほんのわずかながら、平地巧者にも一息つく余裕が与えられる。
しかし残り80kmで、再び選手たちは山地へ放り出される。しかもこの先に待ち構えるのは、とてつもなく巨大峠の2連続登坂だ。
まずは1級パッソ・ランチアーノ(距離10.3km、平均勾配7・6%、最大14%)へ。そもそも山道に入る前に、延々10kmほど上り続けねばならない。こうして標高102mから一気に標高1310mまで上昇したら、標高118m地点まで急降下、そして息つく暇なく再上昇。「史上最強の自転車選手」エディ・メルクスが、生まれて初めてグランツール区間勝利を手にした伝説の地、標高1665mの山頂まで、26kmほぼ登りっぱなしとなる。
1級ブロックハウスの山道は、公式には、全長13.6km。平均勾配は8.4%、最終10kmだけなら9.4%という凄まじい数字だ。もちろん至るところに10%超ゾーンが点在するし、最大で14%に達する。凄まじい激勾配バトルの終わりに、マリア・ローザ争いの輪郭が、はっきりと見えてくるはずだ。高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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