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【ジロ・デ・イタリア2022 第7ステージ結果速報】クーン・ボウマンが逃げ切り勝利、グランツール初区間優勝&山岳賞首位へ
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部グランツール初区間優勝のクーン・ボウマン
ディアマンテからポテンツァまで196kmの丘陵ステージ、累計獲得標高は4510m、上りと下りしかない。アクチュアルスタートでシルヴァン・モニケ(ロット・スーダル)が飛び出すもすぐに吸収、次に抜け出したのはトーマス・デヘント(ロット・スーダル)、50秒ほどタイムギャップをつけたものの追いつかれ、その後もマチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)やリチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ)のアタックは決まらずに、スタートから最初の30分の平均時速は49.2km/hと高速でレースは進む。
最初の峠で6人の選手が抜け出すことに成功、ワウト・プールス(バーレーン・ヴィクトリアス)が追い抜き山頂を先頭通過、ダウンヒルでメイン集団とのタイム差はほとんどなくなり、1級モンテ・シリーノで飛び出したダヴィデ・フォルモロ(UAEチームエミレーツ)、ダヴィデ・ヴィレッラ(コフィディス)にクーン・ボウマン(ユンボ・ヴィスマ)とプールスが追いつき、さらにトム・デュムラン(ユンボ・ヴィスマ)、ディエゴ・カマルゴ(EFエデュケーション・イージーポスト)、バウケ・モレマ(トレック・セガフレード)が合流、強力な7選手での先頭グループが形成され、ボウマンが山頂を先頭通過。
2級グランデ・ディ・ヴィッジャーノでプールスはついていけなくなり、落車したヴィレッラもバイク交換や調整を繰り返し後ろへ下がっていった。ボウマンが再び山頂を先頭通過、ダウンヒルが終わるとメイン集団はイネオス・グレナディアーズがペースをあげ、3分半遅れて3級セッラータへ。先頭グループではカマルゴが遅れ、デュムラン、ボウマン、モレマ、フォルモロが脚を削り合うタフな仕掛け合いが続く。ボウマンが山頂先頭通過で山岳ポイントを68に伸ばし山岳賞首位へ。
無印の勾配で遅れたデュムランが残り距離3kmで再び追いつきデュムランの牽引でラスト300m、ボウマンがスプリントで先頭に出るとそのままガッツポーズでフィニッシュラインへ飛び込んだ。嬉しいグランツール初区間優勝、総合順位35位から16位へジャンプアップ。プロトンは2分59秒後に集団フィニッシュ、総合勢に大きな変動はなかった。
「勝利できてとても嬉しい、トムのような優れた選手が自分のために力を尽くしてくれた、本当に素晴らしい」ボウマン、勝利後インタビュー
第7ステージ結果
1 クーン・ボウマン(オランダ/ユンボ・ヴィスマ)in 05h 12' 30''
2 バウケ・モレマ(オランダ/トレック・セガフレード)+ 00' 02''
3 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア/UAEチームエミレーツ),,
4 トム・デュムラン(オランダ/ユンボ・ヴィスマ)+ 00' 19''
5 ダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア/コフィディス)+ 02' 25''
6 レナード・ケムナ(ドイツ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 02' 59''
7 ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア/エオーロ・コメタ),,
8 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ),,
9 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン/モビスター チーム),,
10 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス・グレナディアーズ),,
個人総合順位
1 フアン・ロペス(スペイン/トレック・セガフレード)in 28h 39' 05''
2 レナード・ケムナ(ドイツ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 38''
3 レイン・タラマエ(エストニア/アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)+ 00' 58''
4 サイモン・イェーツ(イギリス/チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ)+ 01' 42''
5 マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー/クイックステップ・アルファヴィニル)+ 01' 47''
6 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 01' 55''
7 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 01' 58''
8 ペリョ・ビルバオ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 02' 00''
9 リッチー・ポート(オーストラリア/イネオス・グレナディアーズ)+ 02' 04''
10 ロマン・バルデ(フランス/チームDSM)+ 02' 06''
ポイント賞
1 アルノー・デマール(フランス/グルパマ・エフデジ)147 Pts
2 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア/アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)94 Pts
3 フェルナンド・ガビリア(コロンビア/UAEチームエミレーツ)78 Pts
山岳賞
1 クーン・ボウマン(オランダ/ユンボ・ヴィスマ)68 Pts
2 レナード・ケムナ(ドイツ/ボーラ・ハンスグローエ)43 Pts
3 ワウト・プールス(オランダ/バーレーン・ヴィクトリアス)27 Pts
ヤングライダー賞
1 フアン・ロペス(スペイン/トレック・セガフレード)in 28h 39' 05''
2 マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー/クイックステップ・アルファヴィニル)+ 01' 47''
3 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 01' 58''
チーム総合順位
1 トレック・セガフレード(アメリカ)in 86h 00' 38''
2 ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 00' 10''
3 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)+ 01' 10''
第7ステージのリタイア
167 セルヒオ・サミティエル(スペイン/モビスター チーム)
58 サムエーレ・ゾッカラート(イタリア/バルディアーニCSFファイザネ)
96 オウェイン・ドゥール(イギリス/EFエデュケーション・イージーポスト)
174 ミケル・モルコフ(デンマーク/クイックステップ・アルファヴィニル)
コースマップ
第8ステージ 5月14日(土)午後9:00 - 深夜1:15/J SPORTS 4
[区間] ナポリ > ナポリ 153km(丘陵 ★★☆☆☆)/「カンピ・フレグレイ」を中心に罠の多いコース
■コースの特徴
ナポリで最後に勝ったのはカヴェンディッシュで、その前がチポッリーニだから、ピュアスプリンター向けの印象が強い。しかし2022年、この喧騒の港町は、新たなタイプの勝者を求める。ナポリ西側のカンピ・フレグレイ、いわゆる「燃える平野」を中心に、罠の多いコースが描かれた。
決して大きな上りは存在しない。ただ全長153kmの文字通り最初から最後まで、小さな起伏が延々と連なる。細かいカーブも、うんざりするほど繰り返される。
しかもステージ中盤には、海に突き出たバコーリの町を起点とした、全長19kmx4周のサーキットコースが挟み込まれた。つまり急坂モンテ・ディ・プロシダ(登坂距離2.1km、平均6%、最大11%)で、4級の山岳ポイントが与えられるのはたったの1度だけなのに、実際には全部で4度よじ登らねばならない。
ラスト1km地点には直角→ロータリーを利用したUターン→直角さえ登場する。開催委員会の想定通り小さな集団でのスプリントで終わるとしたら、位置取りが極めてとなる。
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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