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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 第18ステージ結果速報】ミゲルアンヘル・ロペスが4年ぶりのブエルタ区間優勝!ログリッチは総合首位をキープ
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部ミゲルアンヘル・ロペスがラスト3.9kmを駆け上がり4年ぶりのステージ優勝
今大会のゆくえを大きく左右する2日連続の超級山頂フィニッシュ2日目。サラスから初登場ガモニテイルまで162.6kmの試練。アクチュアルスタートが切られた直後に13人の後ろでギャップが生まれジェームス・ピッコリ(イスラエル・スタートアップネイション)が単独で抜け出し、ラファウ・マイカ(UAEチームエミレーツ)、マイケル・ストーラー(チームDSM)、ジャンルーカ・ブランビッラ(トレック・セガフレード)らが10km追いかけ合流、32選手での先頭グループをメイン集団は容認した。
新城幸也選手(バーレーン・ヴィクトリアス)がメイン集団の先頭で牽引、先頭グループが1級サン・リャウリエンス登坂開始、メイン集団は4分39秒後方。ストーラーが山頂を先頭通過、テイメン・アレンスマン(チームDSM)とともに快調に下っていく。
1級ラ・コベルトリア、山頂手前2kmで先頭グループからストーラーが飛び出し独走を開始、今大会3勝目を目指し一定ペースでペダルを回す。脚は緩まず山頂を先頭通過、チームメートのロマン・バルデの51ポイントを追い抜き山岳賞首位へ、天候が崩れ雨が降り始め深い霧が漂う中ダウンヒルをうまくこなしていく。
バーレーン・ヴィクトリアスの牽引にモビスター チームも参加、残り距離48kmで先頭から落ちてきた選手を吸収しながら2級コルダル峠へ、タイム差を2分30秒まで詰めている。UAEチームエミレーツとイネオス グレナディアーズのペースアップでタイム差がなくなり、飛び出したファビオ・アル(チーム クベカ・ネクストハッシュ)、ブランビッラ、アレンスマン以外の追走グループを吸収、山頂をストーラーが先頭通過。
超級ガモニテイルをストーラーは2分半のタイムギャップを持って登坂開始、メイン集団から飛び出したダビ・デラクルス(UAEチームエミレーツ)がストーラーをかわし残り5.5kmで独走。メイン集団ではエガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ)のアタックで活性化、プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)、エンリク・マス、ミゲルアンヘル・ロペス(ともにモビスター チーム)以外はついていくことができない。
ラスト3.9kmでロペスがアタック、デラクルスを追い抜き急勾配を走り抜き独走のまま霧深いフィニッシュラインへ飛び込んだ、2017年以来の4年ぶりのブエルタステージ勝利、区間通算3勝目。※2019年のチームタイムトライアルを除く
14秒後にログリッチ、20秒後にマス、22秒後にベルナルがフィニッシュ。ログリッチは総合タイムでロペス以外の選手にタイム差を広げることに成功。総合5位のギヨーム・マルタン(コフィディス)が総合9位(+8分31秒)、総合9位のフェリックス・グロスシャートナー(ボーラ・ハンスグローエ)が総合13位(+13分35秒)へ順位を落としている。
「ブエルタで再び勝つことを長い間待ち望んでいた、チームメートの働きが勝利につながった、今日のようなクイーンステージで勝てたことは本当に嬉しい、みんなに感謝したい」ロペス、勝利後インタビュー
Cycle*2021 ブエルタ・ア・エスパーニャ
ハイライト動画 第18ステージ
第18ステージ結果
1 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア/モビスター チーム)in 04h 41' 21''
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 00' 14''
3 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 00' 20''
4 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 00' 22''
5 ジャック・ヘイグ(オーストラリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 00' 58''
6 ダビ・デラクルス(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 00h 00' 58''
7 ジーノ・マーダー(スイス/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 00' 58''
8 ルイス・メインチェス(南アフリカ/アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)+ 00h 00' 58''
9 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 01' 06''
10 アダム・イェーツ(イギリス/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 01' 07''
・・・
133 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 39' 28''
個人総合順位
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)in 73h 24' 25''
2 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 02' 30''
3 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア/モビスター チーム)+ 00h 02' 53''
4 ジャック・ヘイグ(オーストラリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 04' 36''
5 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 04' 43''
6 アダム・イェーツ(イギリス/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 05' 44''
7 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 06' 02''
8 ジーノ・マーダー(スイス/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 07' 48''
9 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)+ 00h 08' 31''
10 ルイス・メインチェス(南アフリカ/アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)+ 00h 09' 02''
・・・
120 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 04h 00' 05''
ポイント賞
1 ファビオ・ヤコブセン(オランダ/ドゥクーニンク・クイックステップ)250 Pts
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)162 Pts
3 マッテオ・トレンティン(イタリア/UAEチームエミレーツ)123 Pts
山岳賞
1 マイケル・ストーラー(オーストラリア/チームDSM)59 Pts
2 ロマン・バルデ(フランス/チームDSM)54 Pts
3 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)48 Pts
ヤングライダー賞
1 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)in 73h 29' 08''
2 ジーノ・マーダー(スイス/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 03' 05''
3 フアン・ロペス(スペイン/トレック・セガフレード)+ 00h 13' 20''
チーム総合順位
1 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)in 220h 29' 28''
2 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)+ 00h 04' 01''
3 イネオス グレナディアーズ(イギリス)+ 00h 15' 22''
敢闘賞
197 マイケル・ストーラー(オーストラリア/チームDSM)
第18ステージのリタイア
7 ディエゴ・ルビオ(スペイン/ブルゴスBH)
71 ヨナタン・ラストラ(スペイン/カハルラル・セグロスRGA)
137 ディラン・ファンバーレ(オランダ/イネオス グレナディアーズ)
164 マシュー・ホームズ(イギリス/ロット・スーダル)
178 カルロス・ベローナ(スペイン/モビスター チーム)
コースマップ
第19ステージ 9月3日(金)午後10:50 - 深夜1:15/J SPORTS 4
[区間] タピア > モンフォルテ・デ・レモス 191.2km(丘陵)/ずばり逃げ向き
■コースの特徴
いまだ区間勝利を追い求める選手たちにとって、残されたチャンスは実質あと2回。2日間の恐ろしい山岳大戦を終え、総合争いの選手たちがほんの一息ついている隙に、栄光をさらい取らねばならない。幸運にも、地形は、ずばり逃げ向きだ。
選手たちには、のんびり海を眺めている暇などないかもしれない。高速アタック合戦で、ステージの幕が明ける可能性は大いにある。なにしろ海辺の町タピアから走り出すと、序盤60kmに3つの山岳がぎゅうぎゅうに詰め込まれている。その後もしばらくは起伏尽くし。
120kmほど走った先で、ようやく起伏の幅は狭まり、そこまで曲がりくねっていた道もほぼ直線になる。2006年大会でヴィノクロフが区間を制したルーゴ市街地をすり抜けたら、あとはまっすぐ南下するだけだ。
この日最後のアタックチャンスは、フィニッシュ手前27.6kmの中間ポイント(&ボーナスタイムポイント)。果たして単独で飛び出す選手が現れるか。それとも少集団(もしくは大集団)スプリントにもつれ込むか。
ちなみにサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路「冬の道」は、最低でも今区間のフィニッシュ地モンフォルテ・デ・レモスから歩き始めないと、巡礼証明書を発行してもらえない。そしてモンフォルテ・デ・レモスまですでに走り続けてきた選手にとって、2021年ブエルタの完走は、あと一息だ。
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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