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サイクル ロードレース コラム 2021年9月2日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 第17ステージ結果速報】プリモシュ・ログリッチが伝統峠コバドンガで圧倒的強さを見せマイヨ・ロホ奪還

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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圧倒的な強さをみせたプリモシュ・ログリッチ、今大会3勝目

圧倒的な強さをみせたプリモシュ・ログリッチ、今大会3勝目

超級山頂フィニッシュ2連戦の初日、ウンケラから伝統峠ラゴス・デ・コバドンガを目指す185.8km、獲得標高は約3500m。アクチュアルスタートが切られるとアルノー・デマール(GFC)ら6選手が高速で飛び出し、集団全体が高速巡航で進み激しいアタック合戦が繰り広げられた。最初の1時間の平均時速は51.2km/h。

3級峠をヤン・ポランツ(UAEチームエミレーツ)が先頭通過、この峠で遅れ始めたケニー・エリッソンド(トレック・セガフレード)はレース途中で自転車を降りている。1級ラ・コリャダ・リョメナ登坂中にメイン集団が逃げを容認、ただしタイム差は1分前後と予断は許さない。マイヨ・ロホ着用のオドクリスティアン・エイキング(アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)が遅れ始め山頂をマイケル・ストーラー(チームDSM)が先頭通過、天候が崩れ始め選手たちは無理をせず25kmの長いダウンヒルをやり過ごす。

2度目のラ・コリャダ・リョメナをオリヴィエ・ルガック(グルパマFDJ)が独走で登坂開始、ユンボ・ヴィスマが牽引するメイン集団は45秒後方。ルガック吸収後、残り距離61km地点で「失うものはない、アタックしたい」と宣言していたエガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ)がペースをあげプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)がチェック、セップ・クス(ユンボ・ヴィスマ)やミゲルアンヘル・ロペス(モビスター チーム)はついていけず、総合エース同士の一騎打ちが始まった。

ベルナルが山頂を先頭通過、濡れた路面のダウンヒルでは総合11位アレクサンドル・ウラソフ(アスタナ・プレミアテック)やエイキング、下り終わった街中にて総合10位フェリックス・グロスシャートナー(BOH)が落車している。

ベルナルとログリッチがメイン集団に1分半のタイムギャップをつけてコバドンガへ。ログリッチは軽快にペダルを回し続け残り距離7.5kmでベルナルを置き去りにしそのまま独走、雄叫びをあげながらガッツポーズでフィニッシュラインを越えた。ログリッチは今大会3勝目、再び総合首位に躍り出た。2着にはメイン集団から飛び出したクスが滑り込みユンボ・ヴィスマがワンツーフィニッシュを決めている。

エイキングは総合11位へ、総合2位につけていた ギヨーム・マルタン(コフィディス)は5位へランクダウン。上位2人が落ちたため総合10位までつけていたメンバーがそれぞれ順位を上げている。マスは総合2位+2分22秒、ロペスは3位+3分11秒、落車したウラソフは19位+40分09秒とタイム差が広がった。

「濡れた路面やサイクリングにはリスクがつきもの、でも今日はレースや沿道からの応援を楽しんだ、自分にもチームにもよい日になった」ログリッチ、勝利後インタビュー

Cycle*2021 ブエルタ・ア・エスパーニャ

ハイライト動画 第17ステージ

第17ステージ結果
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)in 04h 34' 45''
2 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 01' 35''
3 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア/モビスター チーム)+ 00h 01' 35''
4 アダム・イェーツ(イギリス/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 01' 35''
5 ジャック・ヘイグ(オーストラリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 01' 35''
6 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 01' 35''
7 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 01' 35''
8 ジーノ・マーダー(スイス/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 01' 35''
9 ルイス・メインチェス(南アフリカ/アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)+ 00h 02' 29''
10 クレモン・シャンプッサン(フランス/AG2Rシトロエンチーム)+ 00h 02' 44''
・・・
108 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 38' 38''

個人総合順位
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)in 68h 42' 56''
2 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 02' 22''
3 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア/モビスター チーム)+ 00h 03' 11''
4 ジャック・ヘイグ(オーストラリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 03' 46''
5 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)+ 00h 04' 16''
6 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 04' 29''
7 アダム・イェーツ(イギリス/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 04' 45''
8 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 05' 04''
9 フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 06' 54''
10 ジーノ・マーダー(スイス/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 06' 58''
・・・
120 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 03h 20' 45''

ポイント賞
1 ファビオ・ヤコブセン(オランダ/ドゥクーニンク・クイックステップ)250 Pts
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)145 Pts
3 マッテオ・トレンティン(イタリア/UAEチームエミレーツ)123 Pts

山岳賞
1 ロマン・バルデ(フランス/チームDSM)51 Pts
2 マイケル・ストーラー(オーストラリア/チームDSM)34 Pts
3 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)33 Pts

ヤングライダー賞
1 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)in 68h 47' 25''
2 ジーノ・マーダー(スイス/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 02' 29''
3 フアン・ロペス(スペイン/トレック・セガフレード)+ 00h 10' 35''

チーム総合順位
1 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)in 206h 19' 32''
2 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)+ 00h 06' 37''
3 イネオス グレナディアーズ(イギリス)+ 00h 08' 49''

敢闘賞
131 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)

第17ステージのリタイア
38 ルイスレオン・サンチェス(スペイン/アスタナ・プレミアテック)
41 ミケル・ランダ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)
155 イタマル・アインホルン(イスラエル/イスラエル・スタートアップネイション)
202 サンデル・アルメ(ベルギー/チーム クベカ・ネクストハッシュ)
213 ケニー・エリッソンド(フランス/トレック・セガフレード)

コースマップ

第18ステージ 9月2日(木)午後7:35 - 深夜1:15/J SPORTS 4
[区間] サラス > アルトゥ・デル・ガモニテイル 162.6km(山岳)/新たな伝説が築き上げられる

■コースの特徴
2日連続の超級山頂フィニッシュ。前ステージ締めくくりがいわゆる伝統峠なら、今ステージの最終審判ガモニテイルは大会初登場。ブエルタの激坂バトルに、また新たな伝説が築き上げられる。

ただしサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路サラスを走り出した後、真っ先に取り掛かる2峠は、すでにブエルタではおなじみだ。1つ目がスタートから44km地点で上り始める1級サン・リャウリエンス(昨季まではサン・ロレンソと呼ばれていた)で、2つ目が1級ラ・コベルトリア。昨大会は第11ステージで逆順で使用したし、2年前は第16ステージで通過した。

しかも同2峠は、いずれも激坂として名高い。サン・リャウリエンスは登坂距離9.9km、平均勾配8.6%の山道で、上り始めの3kmが平均11%。一旦中休みを挟み、再び3km程度の11%超ゾーンが襲いかかる。一方で2006年大会で山頂フィニッシュを迎え入れたこともあるコベルトリアは、7.9km、8.6%。登れば登るほど勾配が上がっていき、終盤4kmは延々ふた桁近い勾配が続く。

ところで2017年大会ではコベルトリア峠から、この日と同じ2級コルダル峠(12.2km、3.8%、ボーナスタイム)を経由して、例のアングリルへと向かったのだが……今回はお隣ガモニテイルの未知なる頂上を目指す。

空撮でみると何やらモン・ヴァントゥにも似た白き禿山の、14.6kmの山道の平均勾配は9.8%。前半に長い激勾配ゾーン(5.5km、11.5%)が待ち構え、途中で2kmほど足を休ませた後、再び後半の激勾配ゾーンへ(4.5km、10%台)。なにより最も苦しいのはフィニッシュ手前の1km強だろう。勾配は一気に14%台にまで跳ね上がり、山頂手前は17%。もがいても、もがいても、終わらない山道の果てに、栄光が待っている。

高低差図

コースの特徴:宮本あさか

J SPORTS編集部

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