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サイクル ロードレース コラム 2021年9月1日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 第16ステージ結果速報】ファビオ・ヤコブセンが自身の誕生日をステージ勝利で祝う、今大会3勝目

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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ファビオ・ヤコブセンは今大会3勝目

ファビオ・ヤコブセンは今大会3勝目

ラレドからサンタ・クルス・デ・ベサナまで180kmの平坦ステージ、翌日に伝統峠コバドンガを控えるため厳しいレース展開にはならないと予想される。レースが始まってすぐに集団落車が発生、ギヨーム・マルタン(コフィディス)やエンリク・マス(モビスター チーム)が巻き込まれ、ルディ・モラール(グルパマFDJ)、セップ・ファンマルク(イスラエル・スタートアップネイション)、ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード)の3選手がリタイアしている。

ミケル・ビスカラ(エウスカルテル・エウスカディ)、イェツセ・ボル(ブルゴスBH)、スタン・デウルフ(AG2Rシトロエンチーム)、ディミトリ・クレイス(チーム クベカ・ネクストハッシュ)、クイン・シモンズ(トレック・セガフレード)の5人で先頭グループが形成され、ハーム・ファンフック(ロット・スーダル)が追いつき、メイン集団に対し2分前後のタイム差をつけている。

3級峠を過ぎ無印峠でUAEチームエミレーツがペースを上げると、ポイント賞ジャージ着用のファビオ・ヤコブセン(ドゥクーニンク・クイックステップ)を含む約70人が第3集団に取り残され、ウルフパックの猛烈な牽引で10分ほど追いかけ無事にメイン集団に合流することに成功、先頭グループとのタイム差は25秒。

中間スプリントポイントはボルが先頭通過。先頭グループではビスカラのアタックでファンフックがついていけなくなった。続いてボルがペースアップ、メイン集団からアンドレアス・クロン(ロット・スーダル)が飛び出しシモンズを追い抜き、メイン集団はデウルフ以外の選手を吸収。

バーレーン・ヴィクトリアスやチーム バイクエクスチェンジ、アスタナ・プレミアテックが隊列を組み緊張感と速度を上げていく。残り距離4.5kmで単独逃げていたデウルフを吸収、グルパマFDJの牽引でうねる道を高速で突き進む。

チーム バイクエクスチェンジの隊列が先頭でフラムルージュを抜け、4つコーナーを抜けると集団はばらけ、最終ストレートでアレクサンダー・クリーガー(アルペシン・フェニックス)の背後から飛び出したジョルディ・メーウス(ボーラ・ハンスグローエ)、番手につけるヤコブセンがスプリントを開始、ヤコブセンがメーウスを躱し両手をあげてフィニッシュラインへ飛び込んだ。ヤコブセンは今大会3勝目、自身の25歳の誕生日を勝利で祝った。

「誕生日はいつでも特別なものだ、誕生日に勝利できて本当に嬉しい、上りで遅れた時にチームメートが戻してくれた、みんなのおかげで勝負することができた」ヤコブセン、勝利後インタビュー

Cycle*2021 ブエルタ・ア・エスパーニャ

ハイライト動画 第16ステージ

第16ステージ結果
1 ファビオ・ヤコブセン(オランダ/ドゥクーニンク・クイックステップ)in 04h 08' 57''
2 ジョルディ・メーウス(ベルギー/ボーラ・ハンスグローエ)-
3 マッテオ・トレンティン(イタリア/UAEチームエミレーツ)-
4 マイケル・マシューズ(オーストラリア/チーム バイクエクスチェンジ)-
5 アルベルト・ダイネーゼ(イタリア/チームDSM)-
6 ジョン・アベラストゥリ(スペイン/カハルラル・セグロスRGA)-
7 ルイ・オリヴェイラ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)-
8 リカルド・ミナーリ(イタリア/アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)-
9 アントニオ・ソト(スペイン/エウスカルテル・エウスカディ)-
10 クレモン・ヴァントゥリーニ(フランス/AG2Rシトロエンチーム)-
・・・
29 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)-

個人総合順位
1 オドクリスティアン・エイキング(ノルウェー/アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)in 64h 06' 47''
2 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)+ 00h 00' 54''
3 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 01' 36''
4 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 02' 11''
5 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア/モビスター チーム)+ 00h 03' 04''
6 ジャック・ヘイグ(オーストラリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 03' 35''
7 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 04' 21''
8 アダム・イェーツ(イギリス/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 04' 34''
9 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 04' 59''
10 フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 05' 31''
・・・
125 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 02h 43' 31''

ポイント賞
1 ファビオ・ヤコブセン(オランダ/ドゥクーニンク・クイックステップ)250 Pts
2 マッテオ・トレンティン(イタリア/UAEチームエミレーツ)123 Pts
3 マグナス・コルト(デンマーク/EFエデュケーション・NIPPO)114 Pts

山岳賞
1 ロマン・バルデ(フランス/チームDSM)50 Pts
2 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)31 Pts
3 ラファウ・マイカ(ポーランド/UAEチームエミレーツ)29 Pts

ヤングライダー賞
1 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)in 64h 11' 08''
2 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ・プレミアテック)+ 00h 01' 43''
3 ジーノ・マーダー(スイス/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 02' 26''

チーム総合順位
1 イネオス グレナディアーズ(イギリス)in 192h 19' 54''
2 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 00h 03' 40''
3 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)+ 00h 06' 48''

敢闘賞
62 イェツセ・ボル(オランダ/ブルゴスBH)

第16ステージのリタイア
126 ルディ・モラール(フランス/グルパマFDJ)
151 セップ・ファンマルク(ベルギー/イスラエル・スタートアップネイション)
211 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/トレック・セガフレード)


コースマップ

第17ステージ 9月1日(水)午後6:45 - 深夜1:15/J SPORTS 4
[区間] ウンケラ > ラゴス・デ・コバドンガ 185.8km(山岳)/大会屈指の伝説峠コバドンガ

■コースの特徴
9月に突入し、2021年ブエルタも残すは5日。マイヨ・ロホを巡る争いも、いよいよラストスパートが始まる。まずは超級山頂フィニッシュ2連戦にして、2日連続のクイーンステージ。1日目のこの日は、大会屈指の伝説峠、コバドンガが熾烈な戦いを待ち受ける。

カンタブリア海にほど近いウンケラから、アストゥリアスの名峰へと続く185.8km。コース上には4つの上りがほぼ等間隔に並ぶ。つまり激しい上り下りと、比較的長めの谷間が、繰り返される。

コバドンガ突入前に、選手たちにはとてつもなく大きな試練をかいくぐらねばならない。しかも2度。つまり2番目と3番目の上り……1級ラ・コリャダ・リョメナの二重登坂だ。地元メディアが「新たな宝石」や「拷問」と表現するこの山は、登坂距離7.6km、平均勾配は9.3%。麓から山頂までほぼ勾配が緩むことはなく、しかも中盤2km強に渡って、11%超の激坂ゾーンが続く。

2度目の山頂通過時にボーナスタイムを争った後は、一旦25kmの長いダウンヒル。下りきった先で、おなじみカンガス・デ・オニスのローマ橋の脇を駆け抜けたら、いざコバドンガへ。

山頂に2つの「ラゴス」、つまり「湖」を抱く超級コバドンガの山道は、全長12.5km。平均勾配の6.9%は……まるでこの山に立ち込める濃霧のように、めくらましの数字に過ぎない。なにしろ山の上部に点在する平地&下りの通算3kmを抜くと、最終8kmの上り部分は平均10%を超える。フィニッシュ手前2.5kmには、最大20%ゾーンも待っている!

高低差図

コースの特徴:宮本あさか

J SPORTS編集部

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