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サイクル ロードレース コラム 2021年8月30日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 第15ステージ結果速報】ラファウ・マイカが難関山岳を独走し4年ぶりの区間優勝、エイキングが総合首位をキープ

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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ラファウ・マイカが4年ぶりのブエルタ区間優勝

ラファウ・マイカが4年ぶりのブエルタ区間優勝

休息日を翌日に控えプロトンは難関山岳ステージへ、ナバルモラル・デ・ラ・マタからエル・バラコまで197.5km、立ちはだかるのは4つの長距離登坂峠、獲得標高は3600mを超える。

アクチュアルスタートが切られると高速巡航でレースは推移、集団前方を走る25人の後ろにほんの少しの裂け目ができ、そのまま高速で進むとさらに前方を走る10人の後ろで分断、ついていけなかったメンバーを飲み込んだメイン集団は30秒遅れでついてきている。

パヴェル・シヴァコフ(イネオス グレナディアーズ)とマグナス・コルト(EFエデュケーション・NIPPO)が先頭グループからさらに抜け出し、パンクで遅れていたマッテオ・トレンティン(UAEチームエミレーツ)が追いつくが、無印峠で全て吸収されレースはリスタートされた。

1級センテネラ峠でラファウ・マイカ(UAEチームエミレーツ)、マキシム・ファンヒルス(ロット・スーダル)の飛び出しにファビオ・アル(チーム クベカ・ネクストハッシュ)が追いつきマイカが山頂を先頭通過、2級ペドロ・ベルナルド峠、残り距離87.4km地点でマイカがアルを置き去りにし独走を開始、2014年&2016年のツール・ド・フランス山岳王がブエルタの山岳ステージの勝者になるべく孤独に突き進む。

メイン集団は6分程度後方、マイヨ・ロホ着用のオドクリスティアン・エイキング擁するアンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオがコントロール。1級ミハレス峠に入ると追走グループからステフェン・クライスヴァイク(ユンボ・ヴィスマ)が飛び出し単独で2分先行するマイカを追う。

マイカはそのままペダルを回し続け3級サン・フアン・デ・ナバ峠も越え天に指を示しながらフィニッシュラインを越え2017年以来の勝利に歓喜した。クライスヴァイクは1分27秒後にフィニッシュ。メイン集団はアダム・イェーツ(イネオス グレナディアーズ)がアタックを仕掛け他の総合勢から15秒先着、エイキングは+2分57秒、プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)やエンリク・マス(モビスター チーム)らと同着、総合首位をキープしたまま休息日を迎える。

「今日は最初から最後まで全力をだした、ステージ優勝が欲しかった、亡くなった父、2人の子ども、素晴らしいチームのために勝ちたかった、とても幸せ」マイカ、勝利後インタビュー

Cycle*2021 ブエルタ・ア・エスパーニャ

ハイライト動画 第15ステージ

第15ステージ結果
1 ラファウ・マイカ(ポーランド/UAEチームエミレーツ)in 04h 51' 36''
2 ステフェン・クライスヴァイク(オランダ/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 01' 27''
3 クリス・ハミルトン(オーストラリア/チームDSM)+ 00h 02' 19''
4 アダム・イェーツ(イギリス/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 02' 42''
5 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/トレック・セガフレード)+ 00h 02' 57''
6 オドクリスティアン・エイキング(ノルウェー/アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)+ 00h 02' 57''
7 フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 02' 57''
8 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 02' 57''
9 ダビ・デラクルス(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 00h 02' 57''
10 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 02' 57''
・・・
153 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 35' 47''

個人総合順位
1 オドクリスティアン・エイキング(ノルウェー/アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)in 59h 57' 50''
2 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)+ 00h 00' 54''
3 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 01' 36''
4 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 02' 11''
5 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア/モビスター チーム)+ 00h 03' 04''
6 ジャック・ヘイグ(オーストラリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 03' 35''
7 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 04' 21''
8 アダム・イェーツ(イギリス/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 04' 34''
9 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 04' 59''
10 フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 05' 31''
・・・
129 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 02h 43' 31''

ポイント賞
1 ファビオ・ヤコブセン(オランダ/ドゥクーニンク・クイックステップ)200 Pts
2 マグナス・コルト(デンマーク/EFエデュケーション・NIPPO)114 Pts
3 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)108 Pts

山岳賞
1 ロマン・バルデ(フランス/チームDSM)50 Pts
2 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)31 Pts
3 ラファウ・マイカ(ポーランド/UAEチームエミレーツ)29 Pts

ヤングライダー賞
1 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)in 60h 02' 11''
2 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ・プレミアテック)+ 00h 01' 43''
3 ジーノ・マーダー(スイス/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 02' 26''

チーム総合順位
1 イネオス グレナディアーズ(イギリス)in 179h 53' 031''
2 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 00h 03' 40''
3 モビスター チーム(スペイン)+ 00h 06' 48''

敢闘賞
224 ラファウ・マイカ(ポーランド/UAEチームエミレーツ)

第15ステージのリタイア
102 ヨナタン・カイセド(エクアドル/EFエデュケーション・NIPPO)
133 ジョナタン・ナルバエス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)
217 キール・レイネン(アメリカ/トレック・セガフレード)

コースマップ

第16ステージ 8月31日(火)午後10:50 - 深夜1:15/J SPORTS 4
[区間] ラレド > サンタ・クルス・デ・ベサナ 180km(平坦)/壮観なファイナルスプリント

■コースの特徴
8月最後の日。早くもピュアスプリンターにとっては、今ブエルタ最後のチャンスがやって来た。休息日ボケなどとは言っていられない。必ずや大集団フィニッシュに持ち込まねばならない。

カンタブリア海の側で2度目の休息日を終えたブエルタ一行は、古くから港湾都市として栄えたラレドから走り出す。海岸線ではなく、むしろ内陸部を走る1日は、決して完全なる平坦ではない。小さな起伏と、ステージ半ば過ぎに3級峠がひとつだけ待ち受ける。

残り32.6kmの中間ポイントまでに、逃げは吸収されているだろうか。翌日からは難関山岳の合間にポイントが設定されているため、やはりピュアスプリンターにとっては、最後の中間スプリントとなるかもしれない。

サンタ・クルス・デ・ベサナでのラスト2kmは、ほぼ完全なるフラット。2021年グランツールの、壮観なファイナルスプリントに期待しよう。

高低差図

コースの特徴:宮本あさか

J SPORTS編集部

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