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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 第14ステージ結果速報】ロマン・バルデが4年ぶりのグランツール区間優勝、エイキングが総合首位をキープ
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部1級ピコ・ビリュエルカスをラスト6km独走しブエルタ初区間優勝のロマン・バルデ
ドン・ベニトからピコ・ビリュエルカスまで165.7kmの山岳ステージ、そびえる山は3つ、そのうちの1つは登坂距離2.8km平均勾配が14%で一度も緩むことのない激坂。アクチュアルスタートのあと6kmほどアタック合戦が続き9人の選手がタイムギャップをつけることに成功、さらに9人が合流し18選手での先頭グループが形成された。
先頭グループの最初の1時間の平均時速は51.3km、容認したメイン集団はタイム差を与え続けすぐに10分以上の差が開いた。3級ベルソカマ峠、1級コリャド・バリェステロス峠はロマン・バルデ(チームDSM)が先頭通過、この時点で山岳賞首位へ躍り出ている。
下りでニコラ・プリュドム(AG2Rシトロエンチーム)、マシュー・ホームズ(ロット・スーダル)、ダニエル・ナバーロ(ブルゴスBH)が飛び出しセップ・ファンマルク(イスラエル・スタートアップネイション)が追いつき4人でフィニッシュ地を目指す。
うねってくねる一本道でチームカーと並走していたジャイ・ヴァイン(アルペシン・フェニックス)が落車、膝から地面に叩きつけられた。さらにうねる下りでナバーロとファンマルクがカーブを曲がりきれずにコースアウト、プリュドムの独走となった。
プリュドムは追走に対し1分、メイン集団に対し13分半のタイム差をつけて最終峠ピコ・ビリュエルカス登坂開始、残り距離は15km。アンドレイ・ツェイツ(チーム バイクエクスチェンジ)が追い、ラスト12kmでバルデとヘスス・エラダ(コフィディス)、トーマス・ピドコック(イネオス グレナディアーズ)、ヴァインらが追走グループから飛び出す。
残り距離6kmでバルデがアタック、先行していたプリュドムとツェイツを置き去りにし区間優勝を目指して独走を開始、軽快にペダルを回し続けガッツポーズでフィニッシュラインを越えた、バルデは嬉しいブエルタ初区間優勝。2着はエラダ、3着にヴァイン、4着にピドコックが入っている。
メイン集団からは総合5位ミゲルアンヘル・ロペス(モビスター チーム)が飛び出しタイムを稼ぐべく独走、プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)とエンリク・マス(モビスター チーム)から4秒はやくフィニッシュすることができた。マイヨ・ロホ着用のオドクリスティアン・エイキング (アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)はログリッチから20秒遅れでフィニッシュ、総合首位をキープで総合2位のギョーム・マルタン(コフィディス)からは4秒詰められている。
「スポーツディレクターがアタックのタイミングを指示してくれた、久しぶりにグランツールで勝利することができて本当に嬉しい、全力を尽くした」バルデ、勝利後インタビュー
Cycle*2021 ブエルタ・ア・エスパーニャ
ハイライト動画 第14ステージ
第14ステージ結果
1 ロマン・バルデ(フランス/チームDSM)in 04h 20' 36''
2 ヘスス・エラダ(スペイン/コフィディス)+ 00h 00' 44''
3 ジャイ・ヴァイン(オーストラリア/アルペシン・フェニックス)+ 00h 00' 44''
4 トーマス・ピドコック(イギリス/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 01' 12''
5 クレモン・シャンプッサン(フランス/AG2Rシトロエンチーム)+ 00h 01' 14''
6 マシュー・ホームズ(イギリス/ロット・スーダル)+ 00h 01' 16''
7 アンドレイ・ツェイツ(カザフスタン/チーム バイクエクスチェンジ)+ 00h 01' 19''
8 ケヴィン・ゲニエッツ(ルクセンブルク/グルパマFDJ)+ 00h 01' 46''
9 ニコラ・プリュドム(フランス/AG2Rシトロエンチーム)+ 00h 02' 04''
10 ヤン・トラトニク(スロベニア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 02' 15''
・・・
92 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 24' 07''
個人総合順位
1 オドクリスティアン・エイキング(ノルウェー/アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)in 55h 03' 17''
2 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)+ 00h 00' 54''
3 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 01' 36''
4 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 02' 11''
5 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア/モビスター チーム)+ 00h 03' 04''
6 ジャック・ヘイグ(オーストラリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 03' 35''
7 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 04' 21''
8 アダム・イェーツ(イギリス/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 04' 49''
9 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 04' 59''
10 フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 05' 31''
・・・
126 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 02h 10' 41''
ポイント賞
1 ファビオ・ヤコブセン(オランダ/ドゥクーニンク・クイックステップ)200 Pts
2 マグナス・コルト(デンマーク/EFエデュケーション・NIPPO)114 Pts
3 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)106 Pts
山岳賞
1 ロマン・バルデ(フランス/チームDSM)50 Pts
2 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)31 Pts
3 マイケル・ストーラー(オーストラリア/チームDSM)17 Pts
ヤングライダー賞
1 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)in 55h 07' 38''
2 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ・プレミアテック)+ 00h 01' 43''
3 ジーノ・マーダー(スイス/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 02' 26''
チーム総合順位
1 イネオス グレナディアーズ(イギリス)in 165h 08' 21''
2 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 00h 05' 20''
3 モビスター チーム(スペイン)+ 00h 06' 51''
敢闘賞
61 ダニエル・ナバーロ(スペイン/ブルゴスBH)
第14ステージのリタイア
132 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)
コースマップ
第15ステージ 8月29日(日)午後6:30 - 深夜1:15/J SPORTS 4
[区間] ナバルモラル・デ・ラ・マタ>エル・バラコ 197.5km(山岳)/2日連続の難関山岳バトル
■コースの特徴
8月最後の日曜日、2日連続の難関山岳バトルが巻き起こる。前日の壁登坂で爆発力を求められたプロトンは、大会2週目の終わりに、長距離ステージ&長距離登坂で持久力を試される。
平坦なのはスタート地から序盤50kmのみ。そこから小手調べとして無印の小さな山を越えたら、1級センテネラ(登坂距離15.1km、平均勾配5.5%)、2級ペドロ・ベルナルド(9km、4.2%)と、長い上り下りを立て続けにこなす。
2級山頂から20km近いダウンヒルを経て、すぐに取り掛かるのは1級ミハレス峠。登坂距離は20.4kmとひたすら長く、平均5.4%・最大11%の勾配は麓から山頂まで一度も緩むことがない。しかも山道の後半は、岩と草の世界で、太陽や悪天候から身を守る木陰さえ存在しない。山頂からは再び25kmものダウンヒルも待っている。
最後に3級サン・フアン・デ・ナバ峠(8.6km、3.8%、ボーナスタイム)を駆け上がったら、フィニッシュまでの5.5kmは下り基調。翌日の休息日めがけて、誰もが最後の一滴まで力を振り絞るに違いない。
ちなみに大会2度目の休息地、カンタブリア海岸の町サンタンデールまでの、400kmを超える長距離移動というおまけもついている。
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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