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サイクル ロードレース コラム 2021年8月25日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 第10ステージ結果速報】超高速サバイバルを勝ち抜いたのはマイケル・ストーラー、総合首位はオドクリスティアン・エイキング

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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マイケル・ストーラーが今大会2勝目、チルってる!

単独アタックを成功させマイケル・ストーラーが今大会2勝目

ブエルタ2週目はアンダルシア地方でスタート、ロケタス・デ・マルからリンコン・デ・ラ・ビクトリアまで190.3kmの丘陵ステージ、173.9km地点にはスプリンターたちが足止めをくらうであろう2級峠が設定されている。海風を警戒した集団は最初から高速でレースを展開、最初の1時間は平均時速49.3km/h、誰も抜け出すことはできていない。

スタートから65kmほど走ったあとで31人の先頭グループが形成され、メイン集団とのタイム差はみるみる開き、すぐに12分台のタイム差がついた。先頭グループの総合タイム上位者はオドクリスティアン・エイキング(アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)の+9分10秒、ギヨーム・マルタン(コフィディス)+9分39秒。

中間スプリントポイントで4選手が飛び出し、この日敢闘賞のマッテオ・トレンティン(UAEチームエミレーツ)が先頭通過、そのまま20秒後続にタイム差をつけ2級アルマチャル峠へ、マイケル・ストーラー(DSM)、ローソン・クラドック(EFエデュケーション・NIPPOらが合流。残り距離23.4kmでルイ・オリヴェイラ(UAEチームエミレーツ)がアタック、単独でフィニッシュ地を目指す。

追走にケニー・エリッソンド(トレック・セガフレード)やクレモン・シャンプッサン(AG2Rシトロエンチーム)も加わり、オリヴェイラを吸収し残り距離19.4kmでストーラーがアタック、うまく抜け出すことに成功。エイキングとマルタンは総合首位の座を互いに意識し合い、マルタンのアタックにエイキングはぴったりついていく。ストーラーが山頂を先頭通過、ダウンヒルでマルタンはエイキングから離されていった。

メイン集団ではタイム差が12分40秒ついたところでプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)が単独アタック、先行するヴァーチャル・マイヨ・ロホ集団を追いかける。ほかの総合勢は追えず、エンリク・マス(モビスター チーム)を中心にペースを上げて追う。

ストーラーは軽快にダウンヒルをこなし独走のまま一足先にフィニッシュ、今大会2勝目をあげた。エイキングは+22秒でフィニッシュ、総合首位へと躍り出た。ログリッチは下りで単独落車、追いかけていたマスやミゲルアンヘル・ロペス(モビスター チーム)、アレクサンドル・ウラソフ(アスタナ・プレミアテック)らのグループに吸収され11分49秒後にフィニッシュ、総合3位(+2分17秒)でステージを終えた。

エガン・ベルナル、アダム・イェーツ(イネオス グレナディアーズ)らはログリッチから37秒遅れでフィニッシュ、総合タイム差がまた少し広がっている。

「信じられない!逃げに乗れてよかった、うまくいくことを願ってアタックした、滑りやすい路面なので気をつけながら攻めた」ストーラー、勝利後インタビュー

Cycle*2021 ブエルタ・ア・エスパーニャ

ハイライト動画 第10ステージ

第10ステージ結果
1 マイケル・ストーラー(オーストラリア/チームDSM)in 04h 09' 21''
2 マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 00h 00' 22''
3 クレモン・シャンプッサン(フランス/AG2Rシトロエンチーム)+ 00h 00' 22''
4 ディラン・ファンバーレ(オランダ/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 00' 22''
5 オドクリスティアン・エイキング(ノルウェー/アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)+ 00h 00' 22''
6 ジョナタン・ナルバエス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 00' 51''
7 ニック・シュルツ(オーストラリア/チーム バイクエクスチェンジ)+ 00h 00' 51''
8 ジョフリー・ブシャール(フランス/AG2Rシトロエンチーム)+ 00h 00' 51''
9 リリアン・カルメジャーヌ(フランス/AG2Rシトロエンチーム)+ 00h 00' 51''
10 ケニー・エリッソンド(フランス/トレック・セガフレード)+ 00h 00' 51''
・・・
102 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 21' 41''

個人総合順位
1 オドクリスティアン・エイキング(ノルウェー/アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)in 38h 37' 46''
2 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)+ 00h 00' 58''
3 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 02' 17''
4 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 02' 45''
5 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア/モビスター チーム)+ 00h 03' 38''
6 ジャック・ヘイグ(オーストラリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 03' 59''
7 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 04' 46''
8 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 04' 57''
9 アダム・イェーツ(イギリス/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 05' 01''
10 フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 05' 42''
・・・
140 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 01h 35' 57''

ポイント賞
1 ファビオ・ヤコブセン(オランダ/ドゥクーニンク・クイックステップ)180 Pts
2 ヤスパー・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・フェニックス)164 Pts
3 アルノー・デマール(フランス/グルパマFDJ)74 Pts

山岳賞
1 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)28 Pts
2 ロマン・バルデ(フランス/チームDSM)22 Pts
3 マイケル・ストーラー(オーストラリア/チームDSM)17 Pts

ヤングライダー賞
1 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)in 38h 42' 32''
2 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ・プレミアテック)+ 00h 01' 26''
3 ジーノ・マーダー(スイス/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 02' 08''

チーム総合順位
1 イネオス グレナディアーズ(イギリス)in 115h 49' 03''
2 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 00h 11' 31''
3 モビスター チーム(スペイン)+ 00h 15' 47''

敢闘賞
228 マッテオ・トレンティン(イタリア/UAEチームエミレーツ)

第10ステージのリタイア
なし


コースマップ

第11ステージ 8月25日(水)午後10:50 - 深夜1:15/J SPORTS 4
[区間] アンテケラ > バルデペーニャス・デ・ハエン 133.6km(丘陵)/最大の罠はラスト2.5kmの上り坂

■コースの特徴
個人TTを除く最短ステージ。世界有数のオリーブオイル産地を駆け抜けるコース上には、スタートからフィニッシュまで、たくさんの起伏が織り込まれている。総合争いにスパイスを効かせる、そんな忙しない1日になりそうだ。

「アンダルシアの心臓」と呼ばれ、その巨石群がユネスコ世界遺産に指定されるアンテケーラを走り出すと、序盤20kmほどは、ほぼ真っ直な道を進む。さらに40km地点までは、道幅自体も広い。そこから、ようやく、じわじわと難度は上がっていく。カーブが増え、道幅は狭まり、起伏の幅も増していく。

奇妙なことに、等級のつく山岳は1つだけ。フィニッシュ手前7.8kmに立ちはだかる2級ロクビン峠だ。しかも勾配自体は平均4.5%とそれほど難しくはない。それでも熾烈な睨み合いとポジション争いは必至。山頂にはボーナスタイムが仕掛けられているし、その後にスピードの出るダウンヒルが待っている。

最大の罠は、バルデペーニャス・デ・ハエンへと続く、ラスト2.5kmの上り坂。山岳指定のない単なる上りフィニッシュながら……最大20%、ところにより30%弱の激勾配が潜むという。総合系選手たちは、思わぬ罠に嵌ってしまわぬよう、注意せねばなるまい。

高低差図

コースの特徴:宮本あさか

J SPORTS編集部

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