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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 第8ステージ結果速報】ヤコブセンが集団スプリントを制し今大会2勝目、信頼してくれるチームとこの場所にいられることに感謝したい
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部ファビオ・ヤコブセンが今大会2勝目!
サンタ・ポーラからラ・マンガ・デル・マル・メノルまで173.7kmの平坦な海ステージ。山岳ポイントは1つもなく、ただただ海風だけが懸念材料。ファーストアタックで抜け出したアンデル・オカミカ(ブルゴスBH)、アリツ・バグエス(カハルラル・セグロスRGA)、ミケル・イトゥリア(エウスカルテル・エウスカディ)を見送ったメイン集団はタイム差が4分近くまで広がるとドゥクーニンク・クイックステップがファビオ・ヤコブセンのために牽引作業を開始した。
中間スプリントポイントはこの日の敢闘賞のバグエスが先頭で、メイン集団はポイント賞ジャージ着用のヤスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス)、アルノー・デマール(グルパマFDJ)の順でポイントを獲得。横追いの風が吹く区間で速度が上がり、残り距離36.4kmで先頭3人吸収、縦に長く延びたプロトンは3つに分断されている。15秒ほどタイムギャップがついたが5キロほどの猛追で無事に合流することができた。
集団は緊張感と速度を上げながらラ・マンガ・デル・マル・メノルの砂嘴へ、ドゥクーニンク・クイックステップ隊列が長い時間牽引し、グルパマFDJ、エウスカルテル・エウスカディ、チーム バイクエクスチェンジもトレインを組んでフィニッシュ地を目指す。
ラスト2kmでイェツセ・ボル(ブルゴスBH)がロングアタック、600m後にUAEチームエミレーツ隊列がキャッチ、フラムルージュをアルペシン・フェニックス隊列が先頭で潜り抜け、各チームが入り乱れた状態でゴール手前200mでヤコブセンがスプリントを開始、アルベルト・ダイネーゼ(チームDSM)とフィリプセンが背後につき加速するもヤコブセンが先頭のままフィニッシュラインを越えた。ヤコブセンは今大会2勝目でポイント賞首位へ返り咲いた。総合勢も同タイムフィニッシュ、変動はなかった。
「チームの信頼に応えることができて本当に嬉しい。完璧なタイミングでいい位置から全力疾走できた、とても幸せ、チームとこの場所にいられることに感謝したい」ヤコブセン、勝利後インタビュー
Cycle*2021 ブエルタ・ア・エスパーニャ
ハイライト動画 第8ステージ
第8ステージ結果
1 ファビオ・ヤコブセン(オランダ/ドゥクーニンク・クイックステップ)in 03h 56' 05''
2 アルベルト・ダイネーゼ(イタリア/チームDSM)-
3 ヤスパー・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・フェニックス)-
4 ジョルディ・メーウス(ベルギー/ボーラ・ハンスグローエ)-
5 イタマル・アインホルン(イスラエル/イスラエル・スタートアップネイション)-
6 アルノー・デマール(フランス/グルパマFDJ)-
7 マイケル・マシューズ(オーストラリア/チーム バイクエクスチェンジ)-
8 マーティン・ラース(エストニア/ボーラ・ハンスグローエ)-
9 ピート・アレハールト(ベルギー/コフィディス)-
10 ジョン・アベラストゥリ(スペイン/カハルラル・セグロスRGA)-
・・・
76 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)-
個人総合順位
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)in 29h 14' 40''
2 フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 00' 08''
3 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 00' 25''
4 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア/モビスター チーム)+ 00h 00' 36''
5 ヤン・ポランツ(スロベニア/UAEチームエミレーツ)+ 00h 00' 38''
6 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 00' 41''
7 ジャック・ヘイグ(オーストラリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 00' 57''
8 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 00' 59''
9 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ・プレミアテック)+ 00h 01' 06''
10 アダム・イェーツ(イギリス/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 01' 22''
・・・
138 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 51' 52''
ポイント賞
1 ファビオ・ヤコブセン(オランダ/ドゥクーニンク・クイックステップ)180 Pts
2 ヤスパー・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・フェニックス)164 Pts
3 アルノー・デマール(フランス/グルパマFDJ)74 Pts
山岳賞
1 パヴェル・シヴァコフ(ロシア/イネオス グレナディアーズ)16 Pts
2 マイケル・ストーラー(オーストラリア/チームDSM)12 Pts
3 ジャック・ヘイグ(オーストラリア/バーレーン・ヴィクトリアス)11 Pts
ヤングライダー賞
1 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)in 29h 15' 21''
2 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ・プレミアテック)+ 00h 00' 25''
3 ジーノ・マーダー(スイス/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 02' 11''
チーム総合順位
1 モビスター チーム(スペイン)in 87h 42' 27''
2 イネオス グレナディアーズ(イギリス)+ 00h 02' 10''
3 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)+ 00h 04' 19''
敢闘賞
74 アリツ・バグエス(スペイン/カハルラル・セグロスRGA)
第8ステージのリタイア
154 ダヴィデ・チモライ(イタリア/イスラエル・スタートアップネイション)
コースマップ
第9ステージ 8月22日(日)午後10:50 - 深夜1:15/J SPORTS 4
[区間] プエルト・ルンブレラス > アルト・デ・ベレフィケ 188km(山岳)/今大会初の「超級」山頂フィニッシュ
■コースの特徴
翌日に1回目の休息日を控えて、大会第1週目の最難関ステージがやって来た。行く手には4つの峠が立ちはだかり、締めくくりは今大会初の「超級」山頂フィニッシュ。累計獲得標高は約4500mにも達する。
ステージも残り100kmを切る頃、最初の大試練、1級コリャド・ベンタ・ルイサ峠へと取り掛かる。なにしろ正式29km・実質45kmの登坂距離は今大会最長で、山頂1970mは今大会最高標高。平均勾配こそ4.4%と低いものの、山道の中盤に約5kmに渡り約9〜11%の急勾配あり。
長い上りの後は、もちろん長い下りも待っている。ヘアピンカーブだらけのダウンヒルを終えた直後には、小さな3級峠もよじ登る。3級山頂にはボーナスタイムも配分される。
そして超級アルト・デ・ベレフィケが、休息日のマイヨ・ロホを決する。全長13.2km・平均勾配6.4%の山道には、やはり序盤数キロに分けて9〜12%の難ゾーンが散りばめられている。ちなみに1級下りからベレフィケ山頂フィニッシュまでは、2009年第12ステージと同じ道を走る。12年前は逃げ切り勝利が決まり、山頂で総合リーダージャージを着ていたのは……当時29歳のバルベルデだった!
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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