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サイクル ロードレース コラム 2021年8月20日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 第6ステージ結果速報】マグナス・コルトが急勾配峠フィニッシュで区間優勝、2着のログリッチは総合首位に返り咲き

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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激勾配フィニッシュを制したマグナス・コルト

激勾配フィニッシュを制したマグナス・コルト

レケナからアルト・デ・ラ・モンターニャ・デ・クリェラまで158.3km、平坦路が大部分を占める山岳ステージ。レーススタートから74kmは下りが続くレイアウト、激しいアタック合戦が繰り広げられジョアン・ボウ(エウスカルテル・エウスカディ)とライアン・ギボンズ(UAEチームエミレーツ)がメイン集団から抜け出しタイムギャップをつけることに成功、イェツセ・ボル(ブルゴスBH)、マグナス・コルト(EFエデュケーション・NIPPO)、ベアトヤン・リンデマン(チーム クベカ・ネクストハッシュ)が先行する2人に追いつき、5人での先頭グループが形成された。

マイヨ・ロホ着用のケニー・エリッソンド擁するトレック・セガフレードは先頭グループに最大7分秒のタイム差を与え、マイケル・マシューズで区間優勝を獲りたいチーム バイクエクスチェンジがメイン集団を牽引し始めるとタイム差は3分にまで縮まった。

残り距離35km、周回コースに入ると縦に長く伸びていたプロトンは割れ、エリッソンドが後ろのグループに取り残された。メイン集団前方ではマイヨ・ベルデ着用のヤスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス)やイネオス グレナディアーズ、モビスター チームのメンバーが猛烈に速度を上げていたが、水田を横切る細い道が終わり市内に入ると遅れていた後続は無事に追いつくことができた。

一周目で分断が起こった横風区間が近づくとメイン集団は再びペースを上げ、昨年総合3位のヒュー・カーシー(EFエデュケーション・NIPPO)が遅れはじめ、アシスト陣がカーシーを引き上げ残り距離8kmで合流。

先頭5人がメイン集団に対し23秒のタイム差をつけ最終峠3級アルト・デ・ラ・モンターニャ・デ・クリェラに突入。この日の敢闘賞ボウのアタックにコルトがついていく、メイン集団もジョナタン・ナルバエス(イネオス グレナディアーズ)の加速でペースが上がり、先行するメンバーを吸収しつつラスト1.5kmでコルトがアタック、リンデマンだけがついていく。背後には総合勢のエガン・ベルナル、リチャル・カラパス、アダム・イェーツ(イネオス グレナディアーズ)、プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)、エンリク・マス、ミゲルアンヘル・ロペス、アレハンドロ・バルベルデ(モビスター チーム)、アレクサンドル・ウラソフ(アスタナ・プレミアテック)らの姿がずらり。

リンデマンがコルトについていけなくなり、マシューズが力強いアタックでコルトに迫るとログリッチがアタック、コルトもペダルを踏み続け先行したままフィニッシュラインを越えた。コルトはブエルタ区間通算4勝目。ログリッチが同タイム着で総合首位へ返り咲いた。エリッソンドは4分30秒遅れ、カーシーは2分50秒遅れでフィニッシュしている。

「スペシャルな勝利、これまではスプリントでの勝利だったが上りでも勝てることを証明できた、最後ログリッチがすぐ後ろに迫ってたので全力を出すだけだった」コルト、勝利後インタビュー

Cycle*2021 ブエルタ・ア・エスパーニャ

ハイライト動画 第6ステージ

第6ステージ結果
1 マグナス・コルト(デンマーク/EFエデュケーション・NIPPO)in 03h 30' 53''
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)-
3 アンドレア・バジオーリ(イタリア/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 00h 00' 02''
4 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ・プレミアテック)+ 00h 00' 04''
5 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 00' 04''
6 マイケル・マシューズ(オーストラリア/チーム バイクエクスチェンジ)+ 00h 00' 06''
7 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 00' 08''
8 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 00' 08''
9 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア/モビスター チーム)+ 00h 00' 09''
10 フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 00' 16''
・・・
75 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 04' 59''

個人総合順位
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)in 21h 04' 49''
2 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 00' 25''
3 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア/モビスター チーム)+ 00h 00' 36''
4 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 00' 41''
5 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 00' 41''
6 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ・プレミアテック)+ 00h 00' 53''
7 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/トレック・セガフレード)+ 00h 00' 58''
8 リリアン・カルメジャーヌ(フランス/AG2Rシトロエンチーム)+ 00h 01' 04''
9 ミケル・ランダ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 01' 12''
10 ファビオ・アル(イタリア/チーム クベカ・ネクストハッシュ)+ 00h 01' 17''
・・・
143 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 28' 56''

ポイント賞
1 ヤスパー・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・フェニックス)131 Pts
2 ファビオ・ヤコブセン(オランダ/ドゥクーニンク・クイックステップ)130 Pts
3 マグナス・コルト(デンマーク/EFエデュケーション・NIPPO)67 Pts

山岳賞
1 レイン・タラマエ(エストニア/アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)10 Pts
2 ケニー・エリッソンド(フランス/トレック・セガフレード)7 Pts
3 ジョセフロイド・ドンブロウスキー(アメリカ/UAEチームエミレーツ)6 Pts

ヤングライダー賞
1 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)in 21h 05' 30''
2 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ・プレミアテック)+ 00h 00' 12''
3 フアン・ロペス(スペイン/トレック・セガフレード)+ 00h 01' 24''

チーム総合順位
1 モビスター チーム(スペイン)in 63h 16' 06''
2 イネオス グレナディアーズ(イギリス)+ 00h 01' 32''
3 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 00h 01' 39''

敢闘賞
113 ジョアン・ボウ(スペイン/エウスカルテル・エウスカディ)

第6ステージのリタイア
なし


コースマップ

第7ステージ 8月20日(金)午後8:05 - 深夜1:15/J SPORTS 4
[区間] ガンディア > バルコンテ・デ・アリカンテ 152km(山岳)/今大会最初の本格派難関山岳ステージ

■コースの特徴
美しい砂浜で名高いガンディアから、いざ、今大会最初の本格派難関山岳ステージへ。3日目や6日目のような、最終登坂一発の争いではない。152kmと比較的短めのコースに、6つの山岳がぎゅうぎゅうに詰め込まれている。

しかもスタート直後からいきなり1級登坂が始まる。山岳ジャージが欲しい脚自慢たちは大喜びで飛び出していき、スプリンターたちは素早くグルペットを形成するに違いない。幸いにも今区間の一帯は、プロチームの冬季トレーニングキャンプのメッカ。多くの選手にとっては勝手知ったる道だ。

さらに3級峠を2つ、2級峠を2つ、上って下りる。山を3つ上った後に中間ポイントが待ち受け、5つ目の山頂にはボーナスタイムが仕掛けられている。

締めくくりは今大会初登場、最終1級バルコン・デ・アリカンテの、全長8.4km、平均勾配6.2%の山道。平均勾配が少々低めなのは、あくまで登坂口から2kmほど先に、1km弱の下りが挟み込まれているせいだ。さらに数百メートル上った後、またしても緩やかな平地が登場する。

そこからの約4kmこそが、待ちに待った激坂ゾーン。今ブエルタのために急遽舗装を施されたという山道後半は、道幅は極めて細く、勾配は10%を悠々と超える。大会側のデータによると最大勾配は14%ながら、試走した地元自転車クラブによると……最終コーナーはなんと一瞬29.9%に達するのだとか!

高低差図

コースの特徴:宮本あさか

J SPORTS編集部

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