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【Cycle*2024 パリ〜ルーベ:プレビュー】あまりにも厳しくあまりに特殊な北の地獄から、先頭で生還する豪傑は誰だ!?
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【ジロ・デ・イタリア2021 第17ステージ結果速報】ダニエル・マーティンがジロ初区間優勝、三大グランツール全てでステージ優勝を達成
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部ラスト10kmを独走で駆け上り全てのグランツールで区間優勝を飾った
2度目の休息日明けはカナツェーイを出発し3級山岳を1つ、2つの1級山岳を上る193kmの難ステージ。長く続く下り基調レイアウトのため、高速でのアタック合戦が延々と続きジャンニ・モスコン(イネオス グレナディアーズ)、ダニエル・マーティン(イスラエル・スタートアップネイション)、アントニオ・ペドレロ(モビスター チーム)、ドリース・デボント(アルペシン・フェニックス)らを含む19人のグループが後続とのタイム差をつけた時には50km以上走り続けていた。
デボントが3級山岳山頂と2つある中間スプリントポイントを先頭通過、メイン集団はイネオス グレナディアーズの牽引で5分程度のタイム差からチーム バイクエクスチェンジの牽引に替わりタイム差を少しづつ詰め始める。
1級パッソ・ディ・サン・ヴァレンティーノでは山岳賞首位につけるジョフリー・ブシャール(AG2Rシトロエンチーム)が途中遅れるも、意地で先頭グループにしがみつき山頂を先頭通過、山岳ポイントを180にまで伸ばした。次点のエガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ)に対し71ポイント差としている。
全長17kmの逆激坂ダウンヒルで集団落車が発生、ジュリオ・チッコーネ、ヴィンチェンツォ・ニバリ、アマヌエル・ゲブレイグザブハイアー(共にトレック・セガフレード)、レムコ・エヴェネプール(ドゥクーニンク・クイックステップ)らが地面やガードレールに接触、ダメージを負った。
最終峠セガ・ディ・アラを上り始めるモスコン、ダン・マーティン、ペドレロ、ブシャールら6人の先頭グループ、メイン集団は1分半まで迫ってきた。残り距離10.5kmでマーティンがペースアップ、ペドレロがチェックするもすぐに置き去りにされ、マーティンは単独で山頂を目指す。メイン集団はイネオス グレナディアーズ山岳トレインが牽引するもタイム差が縮まらなくなり、最初にアレクサンドル・ウラソフ(アスタナ・プレミアテック)がついていけなくなる。
ヒュー・カーシー(EFエデュケーション・NIPPO)も遅れ、残り距離4kmでメイン集団からジョアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ)がアタックで抜け出すことに成功。サイモン・イェーツ(チーム バイクエクスチェンジ)のアタックにはベルナルもチェック、ダニエル・マルティネス(イネオス グレナディアーズ)がアシストにつく。
イェーツはアルメイダに追いつき、アルメイダとイェーツの加速にベルナルがついていけなくなった。マルティネスがベルナルを鼓舞し、イェーツとアルメイダはタイム差を稼ぐために快調なペースでフィニッシュ地を目指す。単独先頭のマーティンはペダルを漕ぐ脚を緩めず、ラスト10kmを独走しジロ・デ・イタリア初の区間優勝を手に入れた。三大グランツールの全てでステージ優勝をした102人目の選手となった。
アルメイダはイェーツを振り千切りマーティンから13秒後の2着でフィニッシュ、イェーツはそこからさらに17秒遅れ3着だった。ベルナルはイェーツから53秒遅れ、6着。総合2位のダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス)はベルナルから3秒タイム差を稼ぎ、総合3位につけていたカーシーは総合5位へ、イェーツが3位に浮上している。
「ジロ・デ・イタリアでステージ優勝するためやってきた。今日はチームが私を助けるために素晴らしい仕事をしてくれた、彼らに感謝しかない」マーティン、勝利後インタビュー
第17ステージ結果
1 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)in 04h 54' 38''
2 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 00' 13''
3 サイモン・イェーツ(イギリス/バイクエクスチェンジ)+ 00' 30''
4 ディエゴ・ウリッシ(イタリア/UAEチームエミレーツ)+ 01' 20''
5 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス),,
6 ダニエル・マルティネス(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)+ 01' 23''
7 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ),,
8 アントニオ・ペドレロ(スペイン/モビスター)+ 01' 38''
9 ペリョ・ビルバオ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 01' 43''
10 ジョージ・ベネット(ニュージーランド/ユンボ・ヴィスマ)+ 02' 21''
・・・
63 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 22' 29''
個人総合順位
1 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)in 71h 32' 05''
2 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 02' 21''
3 サイモン・イェーツ(イギリス/バイクエクスチェンジ)+ 03' 23''
4 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ・プレミアテック)+ 06' 03''
5 ヒュー・カーシー(イギリス/EFエデュケーション・NIPPO)+ 06' 09''
6 ロマン・バルデ(フランス/チームDSM)+ 06' 31''
7 ダニエル・マルティネス(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)+ 07' 17''
8 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 08' 45''
9 トビアス・フォス(ノルウェー/ユンボ・ヴィスマ)+ 09' 18''
10 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/トレック・セガフレード)+ 11' 26''
・・・
79 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 02h 47' 58''
ポイント賞
1 ペーター・サガン(スロバキア/ボーラ・ハンスグローエ)135 Pts
2 ダヴィデ・チモライ(イタリア/イスラエル・スタートアップネイション)113 Pts
3 フェルナンド・ガビリア(コロンビア/UAEチームエミレーツ)110 Pts
山岳賞
1 ジョフリー・ブシャール(フランス/AG2Rシトロエンチーム)180 Pts
2 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)109 Pts
3 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)79 Pts
ヤングライダー賞
1 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)in 71h 32' 05''
2 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ・プレミアテック)+ 06' 03''
3 ダニエル・マルティネス(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)+ 07' 17''
チーム総合順位
1 イネオス グレナディアーズ(イギリス)in 215h 04' 48''
2 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)+ 26' 40''
3 トレック・セガフレード(アメリカ)+ 30' 29''
第17ステージのリタイア
86 レミ・ロシャス(フランス/コフィディス)
202 ヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー/クベカ・アソス)
コースマップ
第18ステージ 5月27日(木)午後9:00 - 深夜1:00/J SPORTS 4
[区間] ロヴェレート > ストラデッラ 231km/ポー平原を横切る231kmの大移動
■コースの特徴
今大会最長にして、2021年グランツールにおいても最長ステージ。ポー平原を横切る大移動で、今大会最後の決戦地、北西アルプスへと大急ぎで接近する。
幸いにも全長231kmのコースのうち、前半195kmはほぼ平坦。総合争いの選手たちにとってはいわゆる休息日代わりだが、スプリンターたちにとっては泣いても笑っても今ジロ最後のチャンス。ちなみに過去2大会は、最後の平地ステージを、スプリンターはものにできなかった。すでに2週間半戦い続け、幾多の山越えで疲弊した肉体にとっては、平地路さえ楽ではない。
しかもフィニッシュ地の周辺を巡るラスト35kmで、突如としてプロトンはアップダウンに放り出される。4級山岳を含む4つの起伏が立て続けに襲いかかり、パンチ力自慢たちが黙ってはいないだろう。さらに残り5.3km地点で最後の上り坂をこなしたら、そこからはテクニカルなダウンヒル。道幅の細い田舎道には、3つのヘアピンを含む急カーブがいくつも待ち受ける。
残り3kmを切った直後に最後のカーブを曲がると、あとはフィニッシュまでほぼほぼ直線。もちろん市街地特有のロータリーや中央分離帯の罠に、最後まで気を配らねばならない。
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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