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【Cycle*2024 パリ〜ルーベ:プレビュー】あまりにも厳しくあまりに特殊な北の地獄から、先頭で生還する豪傑は誰だ!?
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【ジロ・デ・イタリア2021 第16ステージ結果速報】悪天候で短縮されたクイーンステージ、王者エガン・ベルナルが圧倒的強さでチーマ・コッピを制す
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部レインジャケットを脱いでマリア・ローザでフィニッシュしたベルナル
悪天候の影響で212kmから153kmに短縮されたクイーンステージ、難峠2つ回避され最も標高の高い山頂「チーマ・コッピ」がパッソ・ポルドイ標高2239mからパッソ・ジャウ標高2233mへと変更になった。
アクチュアルスタートが切られ、飛び出したのはルイス・フェルファーク(アルペシン・フェニックス)、その後レミ・カヴァニャ(ドゥクーニンク・クイックステップ)、ジェフェルソン・セペダ(アンドローニジョカトリ・シデルメク)、アレッサンドロ・コーヴィ(UAEチームエミレーツ)と続き、15kmほど進んだところで24人の先頭グループとなった。
最初の1級峠は山岳賞首位につけるジョフリー・ブシャール(AG2Rシトロエンチーム)が先頭通過、その後ゴルカ・イサギレ(アスタナ・プレミアテック)、ジョアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ)、アントニオ・ペドレロ(モビスター チーム)、ヴィンチェンツォ・ニバリ、アマヌエル・ゲブレイグザブハイアー(共にトレック・セガフレード)ディエゴ・ウリッシ(UAEチームエミレーツ)の6人が抜け出し、18人が追いかける。メイン集団はこの日もイネオス グレナディアーズが先頭で5分程度でコントロール。
中間スプリントポイントをイサギレが、2つ目の中間スプリントポイントをニバリを牽引するゲブレイグザブハイアーが先頭通過、メイン集団はヒュー・カーシーのためにEFエデュケーション・NIPPOの牽引へと変わりティージェイ・ヴァンガーデレン、サイモン・カーが先頭になると人数を大幅に減らした。
最終峠パッソ・ジャウに入るとペドレロ、フォルモロ、ニバリが抜け出し山頂を目指す。メイン集団ではアレクサンドル・ウラソフ(アスタナ・プレミアテック)やサイモン・イェーツ(チーム バイクエクスチェンジ)が遅れはじめ、残り距離22km地点でマリア・ローザ着用のエガン・ベルナルが加速。先行する選手を次々と抜き去り先頭でジャウ峠山頂を越えダウンヒルをこなし、後続のロマン・バルデ(チームDSM)とダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス)に27秒差をつけて今大会2勝目となる区間勝利を手に入れた。
レインジャケットを脱ぎ、マリア・ローザでフィニッシュラインを越えたベルナルのガッツポーズは、王者の帰還を告げる、威風堂々と感動を呼ぶ素晴らしいシーンだった。
総合2位につけているイェーツは2分37秒遅れでフィニッシュ、総合5位に順位を落とした。ステージ3着のカルーゾが総合2位に浮上。
「マリア・ローザを着て勝つことは多くないので、レインジャケットは脱がなければいけなかった、たとえ時間がかかるとわかっていても。きついステージだったけどチームの支えがあったので勝利することができた」ベルナル、勝利後インタビュー
第16ステージ結果
1 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)in 04h 22' 41''
2 ロマン・バルデ(フランス/チームDSM)+ 00' 27''
3 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス),,
4 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/トレック・セガフレード)+ 01' 18''
5 ヒュー・カーシー(イギリス/EFエデュケーション・NIPPO)+ 01' 19''
6 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 01' 21''
7 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ・プレミアテック)+ 02' 11''
8 ゴルカ・イサギレ(スペイン/アスタナ・プレミアテック)+ 02' 31''
9 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア/UAEチームエミレーツ)+ 02' 33''
10 トビアス・フォス(ノルウェー/ユンボ・ヴィスマ),,
・・・
88 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 32' 26''
個人総合順位
1 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)in 66h 36' 04''
2 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 02' 24''
3 ヒュー・カーシー(イギリス/EFエデュケーション・NIPPO)+ 03' 40''
4 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ・プレミアテック)+ 04' 18''
5 サイモン・イェーツ(イギリス/バイクエクスチェンジ)+ 04' 20''
6 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/トレック・セガフレード)+ 04' 31''
7 ロマン・バルデ(フランス/チームDSM)+ 05' 02''
8 ダニエル・マルティネス(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)+ 07' 17''
9 トビアス・フォス(ノルウェー/ユンボ・ヴィスマ)+ 08' 20''
10 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 10' 01''
・・・
87 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 02h 26' 52''
ポイント賞
1 ペーター・サガン(スロバキア/ボーラ・ハンスグローエ)135 Pts
2 ダヴィデ・チモライ(イタリア/イスラエル・スタートアップネイション)113 Pts
3 フェルナンド・ガビリア(コロンビア/UAEチームエミレーツ)110 Pts
山岳賞
1 ジョフリー・ブシャール(フランス/AG2Rシトロエンチーム)136 Pts
2 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)107 Pts
3 バウケ・モレマ(オランダ/トレック・セガフレード)53 Pts
ヤングライダー賞
1 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)in 66h 36' 04''
2 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ・プレミアテック)+ 04' 18''
3 ダニエル・マルティネス(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)+ 07' 17''
チーム総合順位
1 トレック・セガフレード(アメリカ)in 200h 08' 00''
2 イネオス グレナディアーズ(イギリス)+ 06' 46''
3 チーム バイクエクスチェンジ(オーストラリア)+ 26' 12''
第16ステージのリタイア
125 セバスティアン・ライヒェンバッハ(スイス/グルパマFDJ)
163 トーマス・デヘント(ベルギー/ロット・スーダル)
コースマップ
第17ステージ 5月26日(水)午後6:50 - 深夜1:00/J SPORTS 4
[区間] カナツェーイ > セーガ・ディ・アーラ 193km/逆激坂は下り巧者たちの腕の見せ所
■コースの特徴
2回目の休息日を終え、ミラノ到着は早くも5日後に迫る。もちろん総合争いはここからが本番だ。なにしろ過去10大会のうち、実に6回も、最終週にマリア・ローザの持ち主が交代してきた。今大会もいまだ、今区間を含めて、1級山頂フィニッシュを3回も残している。
休息日で鈍ったレースリズムを取り戻す時間は、幸いにもたっぷりある。ステージは下り基調で始まる。約50kmの緩やかなダウンヒルの後、軽く3級峠に立ち寄ったら、再び30kmのダウンヒル。さらにその後50kmは、雄大な谷間の平地を突き進む。
一方で最終50kmはエンジン全開で挑まねばならない。突如として始まる1級パッソ・ディ・サン・ヴァレンティーノは、登坂距離が14.8kmと比較的長い上に、前半8kmの平均勾配は9%(全体は7.8%)とかなりの難関だ。当然ながら全長17kmのダウンヒルも最大−13%の逆激坂だから、下り巧者たちの腕の見せ所。
さらに畳み掛けるように1級セガ・ディ・アラの山頂フィニッシュへ。ジロ初登場のこの山は、そもそも2013年ジロ・デル・トレンティーノ(現在のツアー・オブ・ジ・アルプス)で史上初めてプロレースの舞台となった。あの日ニバリが独走勝利を飾り……むしろウィギンスが投げた自転車が壁沿いにぴたりと止まったことでファンに記憶されている山道は、間違いなく、新しい大会名物となるポテンシャルを有している。
登坂距離11.2km、平均勾配は9.8%。しかも序盤6kmは約10.5%で、その後1kmの休憩を挟んだら(といっても7.5%)、続く2.5kmは12%の急勾配ゾーン。フィニッシュ手前3km地点には、最大17%も待っている。
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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