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【Cycle*2024 パリ〜ルーベ:プレビュー】あまりにも厳しくあまりに特殊な北の地獄から、先頭で生還する豪傑は誰だ!?
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【ジロ・デ・イタリア2021 第12ステージ結果速報】アンドレア・ヴェンドラーメがグランツール初区間優勝!デマルキ、マーダー、ソレルがリタイア
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部グランツール区間初優勝を掴んだアンドレア・ヴェンドラーメ
獲得標高が3700mにも及ぶ212kmの丘陵ステージ、アクチュアルスタートで1人飛び出したフィリッポ・フィオレッリ(バルディアーニCSFファイザネ)を追う選手が何人か集団から抜け出したところで、プロトン後方に集団落車が発生。マルク・ソレル(モビスター チーム)、ジーノ・マーダー(バーレーン・ヴィクトリアス)、ハーム・ファンフック(ロット・スーダル)らが巻き込まれ、ソレルとマーダーはリタイアとなった。
集団前方ではアタックと吸収が繰り返され、逃げが形成されていない。無印峠のダウンヒルで落車したアレッサンドロ・デマルキ(イスラエル・スタートアップネイション)は救急車で搬送され大会から去っていった。レース開始から30km経過してもまだ逃げは決まらず、60kmを過ぎたところでドリース・デボント(アルペシン・フェニックス)、シモーネ・ラヴァネッリ(アンドローニジョカトリ・シデルメク)、ミッケルフレーリク・ホノレ(ドゥクーニンク・クイックステップ)、ディエゴ・ウリッシ(UAEチームエミレーツ)、ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(エオーロ・コメタ)の5人が数秒のタイム差をつけることに成功。
追走が先頭の5人に合流し合計16人のグループとなり、3級峠山頂をマリア・アッズーラ着用のジョフリー・ブシャール(AG2Rシトロエンチーム)が先頭通過。メイン集団はイネオス グレナディアーズがコントロール、タイム差はみるみる広がりこのステージも逃げているメンバーの区間優勝が濃厚となった。
ブシャールが順調に2級、2級の山岳ポイントをかき集め、最後の3級山岳でレースは動き出す。中間スプリントポイントはデボントが先頭通過、ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(バルディアーニCSFファイザネ)やジャンルーカ・ブランビッラ(トレック・セガフレード)がペースアップをはかり、先頭グループは6人へと縮小された。ジョージ・ベネット(ユンボ・ヴィスマ)が揺さぶりをかけアンドレア・ヴェンドラーメ(AG2Rシトロエンチーム)が下りを利用して単独で抜け出すことに成功。
3級山岳の激坂区間を抜けたところで先頭ヴェンドラーメにクリス・ハミルトン(チームDSM)が追いつき、平坦区間でブランビッラとベネットも追いつき、山頂をブランビッラが先頭通過。12分後方のメイン集団から総合8位につけるジュリオ・チッコーネが抜け出し、ヴィンチェンツォ・ニバリ(共にトレック・セガフレード)が牽引する。
下り区間が終わった先頭4人は牽制しつつ、ハミルトンの加速にヴェンドラーメが反応、ヴェンドラーメが先頭でフラムルージュを抜け、最後200mでヴェンドラーメが加速し、そのままフィニッシュラインへ飛び込んだ。ヴェンドラーメはグランツール初区間優勝。
プロトンから飛び出たニバリは10分7秒遅れの15位でフィニッシュ。マリア・ローザ着用のエガン・ベルナルはニバリから7秒遅れて集団フィニッシュ、総合勢に変動はなかった。
「ブシャールの山岳賞ジャージもかかってたのでアシストして、最後は自分でもベストを尽くした。区間優勝の夢が叶ってとても嬉しい」ヴェンドラーメ、勝利後インタビュー
第12ステージ結果
1 アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア/AG2Rシトロエンチーム)in 05h 43' 48''
2 クリス・ハミルトン(オーストラリア/チームDSM),,
3 ジョージ・ベネット(ニュージーランド/ユンボ・ヴィスマ)+ 00' 15''
4 ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア/トレック・セガフレード),,
5 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア/バルディアーニCSFファイザネ)+ 01' 12''
6 ジョフリー・ブシャール(フランス/AG2Rシトロエンチーム)+ 01' 25''
7 ニコラ・エデ(フランス/コフィディス)+ 01' 47''
8 シモーネ・ペティッリ(イタリア/アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ),,
9 ミッケルフレーリク・ホノレ(デンマーク/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 03' 00''
10 シモーネ・ラヴァネッリ(イタリア/アンドローニジョカトリ・シデルメク)+ 04' 19''
・・・
84 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 17' 46''
個人総合順位
1 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)in 48h 29' 23''
2 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ・プレミアテック)+ 00' 45''
3 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 01' 12''
4 ヒュー・カーシー(イギリス/EFエデュケーション・NIPPO)+ 01' 17''
5 サイモン・イェーツ(イギリス/バイクエクスチェンジ)+ 01' 22''
6 エマヌエル・ブッフマン(ドイツ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 01' 50''
7 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 02' 22''
8 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/トレック・セガフレード)+ 02' 24''
9 トビアス・フォス(ノルウェー/ユンボ・ヴィスマ)+ 02' 49''
10 ダニエル・マルティネス(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)+ 03' 15''
・・・
81 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 01h 24' 14''
ポイント賞
1 ペーター・サガン(スロバキア/ボーラ・ハンスグローエ)108 Pts
2 フェルナンド・ガビリア(コロンビア/UAEチームエミレーツ)91 Pts
3 ダヴィデ・チモライ(イタリア/イスラエル・スタートアップネイション)91 Pts
山岳賞
1 ジョフリー・ブシャール(フランス/AG2Rシトロエンチーム)96 Pts
2 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)48 Pts
3 ドリース・デボント(ベルギー/アルペシン・フェニックス)24 Pts
ヤングライダー賞
1 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)in 48h 29' 23''
2 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ・プレミアテック)+ 00' 45''
3 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 02' 22''
チーム総合順位
1 イネオス グレナディアーズ(イギリス)in 145h 35' 18''
2 トレック・セガフレード(アメリカ)+ 01' 51''
3 チームDSM(ドイツ)+ 08' 58''
第12ステージのリタイア
55 ジーノ・マーダー(スイス/バーレーン・ヴィクトリアス)
97 ファウスト・マスナダ(イタリア/ドゥクーニンク・クイックステップ)
145 アレッサンドロ・デマルキ(イタリア/イスラエル・スタートアップネイション)
146 アレックス・ドーセット(イギリス/イスラエル・スタートアップネイション)
164 コービー・ホーセンス(ベルギー/ロット・スーダル)
171 マルク・ソレル(スペイン/モビスター)
コースマップ
第13ステージ 5月21日(金)午後9:00 - 深夜1:00/J SPORTS 4
[区間] ラヴェンナ > ヴェローナ 198km/おそらく地獄巡りにはならない
■コースの特徴
今から700年前にダンテ・アリギエーリが没したラヴェンナの、その聖廟が建つサン・フランチェスコ教会の目の前から、13日目の戦いは走り出す。おそらく地獄巡りにはならないだろう。横風や雨雲がとてつもなく邪魔をしない限り。
地形は見事なまでに平坦だ。つまりスプリンターたちにとって、間違いなく決戦ステージとなる。翌日から戦いは恐ろしきドロミテ山塊に突入し、平地巧者に残されたチャンスはもはや第18ステージ1回のみ。ただ当の18日目には最終盤にいくつも起伏が待ち構えているから……ピュアスプリンターにとって区間勝利の機会も、マリア・チクラミーノのチャンスも、実質的にこの日がほぼ最後なのだ。特にスプリンターの中でも「ツール連戦組」は、この日を最後にスーツケースをまとめ、残念ながらヴェローナ空港から帰宅する可能性も。
フィニッシュラインが引かれるのは、2年前に最終日個人TTを迎え入れたヴェローナの古代円形闘技場ではなく、道幅の広い幹線道路上。しかもラスト3kmはほぼ完全なる直線だ。ただ2つのロータリーと、高架下をくぐる細道だけには要注意。
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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