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サイクル ロードレース コラム 2021年5月16日

【ジロ・デ・イタリア2021 第8ステージ結果速報】ヴィクトル・ラフェが完璧なタイミングで抜け出し独走でキャリア初勝利を掴む、総合勢は変動なし

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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激しいアタック合戦の末、逃げに乗った9選手

激しいアタック合戦の末、逃げに乗った9選手

フォッジャからグァルディア・サンフラモンディまで170kmの丘陵ステージ。レース開始から激しいアタック合戦が繰り広げられ、飛び出しと吸収を繰り返し35km地点にある無名峠を過ぎてもダウンヒルが終わっても逃げグループはできていない。

最初の1時間の平均時速は44.5km/h、走行距離が55kmを過ぎたところでアレクシー・グジャール(AG2Rシトロエンチーム)、ジョヴァンニ・カルボーニ(バルディアーニCSFファイザネ)、ヴィクトル・ラフェ(コフィディス)、フランチェスコ・ガヴァッツィ(エオーロ・コメタ)、コービー・ホーセンス(ロット・スーダル)、ネルソン・オリヴェイラ(モビスター チーム)、ニキアス・アルント(チームDSM)、フェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ)の8選手の抜け出しにタイムギャップが生まれ、追走のヴィクトール・カンペナールツ(チーム クベカ・アソス)が合流、9選手での逃げグループが形成、メイン集団とのタイム差はあっという間に4分差まで開いた。

今大会ステージ2勝、マリア・チクラミーノ着用中のカレブ・ユアン(LTS)がこの高速巡航の間に膝の痛みを理由にリタイアしている。中間スプリントポイントはガビリアが先頭通過、2級ボッカ・デッラ・セルヴァに入ると先頭グループとメイン集団とのタイム差は7分後半にまで広がった。山頂をホーセンスが先頭通過、40kmの長いダウンヒルでガビリアがアタック、その直後に単独落車し擦過傷を負った状態で先頭グループにしがみついた。

残り距離21kmで市内を通るレイアウトを利用して先頭グループのカンペナールツとアルントがアタックするも追いつかれ、続いてグジャールやホーセンスも仕掛けるが抜け出すには至らない。最終峠グアルディア・サンフラモンディに入りオリヴェイラが速度を上げると、カンペナールツとカルボーニがカウンターアタックで抜け出すことに成功。中間スプリントポイントをカンペナールツが先頭で通過、カルボーニと2人で山頂を目指す。

残り距離3km、追走グループではオリヴェイラが再び加速し、先頭グループではカルボーニがカンペナールツを置き去りにして独走を開始。勾配のきつい区間に入ると先頭と17秒あったタイムギャップを追走のラフェがあっという間に詰め、カルボーニを突き放しが独走体制へ。ラスト2.2kmをラフェは脚を緩めることなく踏み続け、嬉しいキャリア初勝利をガッツポーズで飾った。2着のガヴァッツィは36秒後に、落車したガビリアは9着3分4秒後に、マリア・ローザのグループは4分48秒後に集団フィニッシュしている。

「タフなステージで逃げの乗るのは難しかった、集団とのタイム差が7分になってリカバリーすることができた。脚があるのがわかってたのでラスト3kmで行った、勝てたことが信じられない、チームに勝利を届けられて嬉しい」ラフェ、勝利後インタビュー

第8ステージ結果
1 ヴィクトル・ラフェ(フランス/コフィディス)in 04h 06' 47''
2 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア/エオーロ・コメタ)+ 00' 36''
3 ニキアス・アルント(ドイツ/チームDSM)+ 00' 37''
4 ネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル/モビスター)+ 00' 41''
5 ジョヴァンニ・カルボーニ(イタリア/バルディアーニCSFファイザネ)+ 00' 44''
6 コービー・ホーセンス(ベルギー/ロット・スーダル)+ 00' 58''
7 ヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー/クベカ・アソス)+ 01' 00''
8 アレクシー・グジャール(フランス/AG2Rシトロエンチーム)+ 01' 54''
9 フェルナンド・ガビリア(コロンビア/UAEチームエミレーツ)+ 03' 04''
10 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 04' 48''
・・・
85 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 08' 44''

個人総合順位
1 アッティラ・ヴァルテル(ハンガリー/グルパマFDJ)in 31h 10' 53''
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 00' 11''
3 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)+ 00' 16''
4 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ・プレミアテック)+ 00' 24''
5 ヒュー・カーシー(イギリス/EFエデュケーション・NIPPO)+ 00' 38''
6 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00' 39''
7 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/トレック・セガフレード)+ 00' 41''
8 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)+ 00' 47''
9 サイモン・イェーツ(イギリス/バイクエクスチェンジ)+ 00' 49''
10 ルイス・フェルファーク(ベルギー/アルペシン・フェニックス)+ 00' 50''
11 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア/UAEチームエミレーツ)+ 00' 55''
・・・
113 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 55' 43'

ポイント賞
1 ティム・メルリール(ベルギー/アルペシン・フェニックス)83 Pts
2 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア/クベカ・アソス)76 Pts
3 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア/クベカ・コフィディス)69 Pts

山岳賞
1 ジーノ・マーダー(スイス/バーレーン・ヴィクトリアス)26 Pts
2 ジョフリー・ブシャール(フランス/AG2Rシトロエンチーム)18 Pts
3 コービー・ホーセンス(ベルギー/ロット・スーダル)18 Pts

ヤングライダー賞
1 アッティラ・ヴァルテル(ハンガリー/グルパマFDJ)in 31h 10' 53''
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 00' 11''
3 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)+ 00' 16''

チーム総合順位
1 イネオス グレナディアーズ(イギリス)in 93h 35' 22''
2 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)+ 01' 05''
3 チーム バイクエクスチェンジ(オーストラリア)+ 02' 15''

第8ステージのリタイア
161 カレブ・ユアン(オーストラリア/ロット・スーダル)


コースマップ

第9ステージ 5月16日(日)午後7:05 - 深夜1:00/J SPORTS 4
[区間] カステル・ディ・サングロ > カンポ・フェリーチェ(ロッカ・ディ・カンビオ) 158km/158kmの短距離に7つの起伏

■コースの特徴
短く激しい日曜日。行く手に等級の付く山岳は4つ。さらに等級は付かない出っ張りが3つ。つまり158kmの短距離に、7つの起伏がぎゅうぎゅうに詰め込まれた。しかも最後は未舗装山頂フィニッシュ。マリア・ローザ争奪戦には、明確なヒエラルキーが出来上がるだろう。

スタートと同時に道は上り始める。無印クローチェ峠、2級パッソ・ゴディを立て続けに上ったあと、約30kmのダウンヒルへ。ステージ中盤には登坂距離がいずれも12km前後、平均勾配4.5%前後という無印フォンテ・チャルロット→3級フォルカ・カルーゾの連続登坂もこなさねばならない。

ここから山の戦いはさらに難度を上げる。ステージ終盤は畳み掛けるように2級オヴィンドーリ、無印ロッカ・ディ・カンビオが立ちはだかる。ちなみにこの無印坂はかつて4度も区間フィニッシュを迎え入れ、前回2012年大会は2級フィニッシュ地だったのだが……2021年大会はここで中間スプリント=ボーナスタイムを争った後、さらに先へと突き進む。

目指す先は今大会初の1級山頂フィニッシュ、冬場はスキー客で賑わうカンポ・フェリーチェだ。全長6.6kmの山道の、最終3kmに恐ろしい仕掛けが組み込まれている。全長約1300mのトンネル通過と、抜け出した直後に1600mに渡る未舗装路が待っているのだ!しかも未舗装ゾーンは平均8.8%・最大14%という激勾配!つまりメカトラや落車に遭ったら最後。遅れを取り戻す距離的余裕はほぼ残されていない。

高低差図

コースの特徴:宮本あさか

J SPORTS編集部

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