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【Cycle*2024 パリ〜ルーベ:プレビュー】あまりにも厳しくあまりに特殊な北の地獄から、先頭で生還する豪傑は誰だ!?
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【ジロ・デ・イタリア2021 第6ステージ結果速報】ジーノ・マーダーがグランツール初区間優勝、アッティラ・ヴァルテルがハンガリー人初のマリア・ローザ
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部エース不在となったマーダー、別の目標にむけて積極的に勝利を掴みにいき結果を残すことに成功
欧州最大級のフラサッシ鍾乳洞からアスコリ・ピチェーノを通過し2級サン・ジャコモ山頂フィニッシュの第6ステージ。山岳賞首位のジョセフロイド・ドンブロウスキー(UAEチームエミレーツ)が出走しないため、マリア・アッズーラはヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(エオーロ・コメタ)が着用する。
累計獲得標高3400mのコースレイアウトのためか、アクチュアルスタートの後はアタックと吸収を繰り返し20km程度進んだところでジーノ・マーダー、マテイ・モホリッチ(共にバーレーン・ヴィクトリアス)、ダリオ・カタルド(モビスター)、シモン・グリエルミ(グルパマFDJ)での逃げグループが形成され、追走していたジミー・ヤンセンス(アルペシン・フェニックス)とシモーネ・ラヴァネッリ(アンドローニジョカトリ・シデルメク)、その背後から追っていたジョフリー・ブシャール(AG2Rシトロエンチーム)、バウケ・モレマ(トレック・セガフレード)が合流、8人で逃げ切り勝利を目指す。
2級フォルカ・ディ・ガルドをブシャールが先頭通過、3分後方ではフィリッポ・ガンナ(イネオス グレナディアーズ)が強風を利用してペースアップをはかり、メイン集団は細かく分断された。マリア・ローザ着用のアレッサンドロ・デマルキ(イスラエル・スタートアップネイション)が後方に取り残されたため、この日でリーダージャージは手放すこととなった。
3級フォルカ・ディ・ポレスタをモホリッチが先頭通過し、40kmの長い長いダウンヒルへと突入する。メイン集団からアルベルト・ベッティオル(EFエデュケーション・NIPPO)、ロマン・バルデ(チームDSM)、ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード)の3人が抜け出し、2分半先にいる先頭グループを追うも、チッコーネは協調せず中間スプリントポイントを過ぎたあとで吸収された。
最終峠2級サン・ジャコモの登り口でモホリッチの牽引が終わりマーダー、カタルド、モレマの3選手で山頂を目指す。残り距離12km付近でピーター・セリー(ドゥクーニンク・クイックステップ)がチーム バイクエクスチェンジのチームカーに追突される事故が発生。セリーは再び走り出し先頭から14分37後に無事フィニッシュしている。
ガンナ、ジャンニ・モスコン、ジョナタン・カストロビエホのイネオス山岳トレインで先頭グループとのタイム差1分以上縮め、メイン集団は40人程度に絞られた。残り4kmを切ると先頭グループのマーダーがペースアップ、カタルドとモレマを置き去りにし独走を開始。
メイン集団からダニエル・マルティネス(イネオス グレナディアーズ)がアタック、牽引のファウスト・マスナダ(ドゥクーニンク・クイックステップ)は一定ペースで追いかけ、ジャイ・ヒンドレー(チームDSM)はついていけなくなった。エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ)の2度のアタックでチッコーネ、レムコ・エヴェネプール(ドゥクーニンク・クイックステップ)、ダニエル・マーティン(イスラエル・スタートアップネイション)がメイン集団から抜け出しマーダーを追う。
マーダーはそのままラスト4kmを独走で上りきり、グランツール初区間優勝、山岳賞首位へと躍り出た。12秒後にベルナル、マーティン、エヴェネプール、チッコーネがフィニッシュ。総合勢にタイム差をつけ、エヴェネプールは総合7位から2位へジャンプアップ、ベルナルは10位から3位へ、チッコーネは16位から8位へ、マーティンは19位から9位へと順位をあげている。
デマルキは23分20秒遅れでフィニッシュ。総合首位はマリア・ブランカ着用中のアッティラ・ヴァルテルへ、ハンガリー人初のマリア・ローザ着用となる。
「昨日はランダのリタイアでとても悲しかった。今日からは別の目標にむけて積極的にいかなければならない。マテイ(モホリッチ)は素晴らしい仕事をしてくれた、出場することを夢見ていたレースで勝利できて本当に嬉しい」マーダー、勝利後インタビュー
第6ステージ結果
1 ジーノ・マーダー(バーレーン・ヴィクトリアス/スイス)in 04h 17' 52''
2 エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ/コロンビア)+ 00' 12''
3 ダニエル・マーティン(イスラエル・スタートアップネイション/アイルランド),,
4 レムコ・エヴェネプール(ドゥクーニンク・クイックステップ/ベルギー),,
5 ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード/イタリア)+ 00' 14''
6 ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス/イタリア)+ 00' 25''
7 ダニエル・マルティネス(イネオス グレナディアーズ/コロンビア),,
8 マルク・ソレル(モビスター/スペイン)+ 00' 27''
9 ヒュー・カーシー(EFエデュケーション・NIPPO/イギリス)+ 00' 29''
10 アレクサンドル・ウラソフ(アスタナ・プレミアテック/ロシア),,
・・・
114 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス/日本)+ 24' 49''
個人総合順位
1 アッティラ・ヴァルテル(グルパマFDJ/ハンガリー)in 22h 17' 06''
2 レムコ・エヴェネプール(ドゥクーニンク・クイックステップ/ベルギー)+ 00' 11''
3 エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ/コロンビア)+ 00' 16''
4 アレクサンドル・ウラソフ(アスタナ・プレミアテック/ロシア)+ 00' 24''
5 ルイス・フェルファーク(アルペシン・フェニックス/ベルギー)+ 00' 25''
6 ヒュー・カーシー(EFエデュケーション・NIPPO/イギリス)+ 00' 38''
7 ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス/イタリア)+ 00' 39''
8 ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード/イタリア)+ 00' 41''
9 ダニエル・マーティン(イスラエル・スタートアップネイション/アイルランド)+ 00' 47''
10 サイモン・イェーツ(バイクエクスチェンジ/イギリス)+ 00' 49''
・・・
127 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス/日本)+ 51' 47''
ポイント賞
1 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア/クベカ・アソス)72 Pts
2 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア/コフィディス)68 Pts
3 ティム・メルリール(ベルギー/アルペシン・フェニックス)58 Pts
山岳賞
1 ジーノ・マーダー(スイス/バーレーン・ヴィクトリアス)26 Pts
2 ジョフリー・ブシャール(フランス/AG2Rシトロエンチーム)18 Pts
3 ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア/エオーロ・コメタ)16 Pts
ヤングライダー賞
1 アッティラ・ヴァルテル(ハンガリー/グルパマFDJ)in 22h 17' 06''
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 00' 11''
3 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)+ 00' 16''
チーム総合順位
1 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)in 66h 53' 22''
2 イネオス グレナディアーズ(イギリス)+ 00' 39''
3 チーム バイクエクスチェンジ(オーストラリア)+ 02' 48''
第6ステージのリタイア
8 パヴェル・シヴァコフ(ロシア/イネオス グレナディアーズ)
12 フランソワ・ビダール(フランス/AG2Rシトロエンチーム)
111 マヌエル・ベレッティ(イタリア/エオーロ・コメタ)
224 ジョセフロイド・ドンブロウスキー(アメリカ/UAEチームエミレーツ)
コースマップ
第7ステージ 5月14日(金)午後9:00 - 深夜1:00/J SPORTS 4
[区間] ノタレスコ > テルモリ 181km/勝利の女神はスプリンターに微笑む
■コースの特徴
大会初の山頂フィニッシュと、週末の山頂2連戦に挟まれた平地ステージ。コース上にちょっとした起伏は登場するものの、なにか異変さえ起こらなければ、勝利の女神はスプリンターに微笑むだろう。
一日の大半は5月の美しきアドリア海を堪能できる。序盤に一旦は内陸部に切り込み、この日唯一の山岳、4級キエティを含むいくつかの起伏を越える。ちなみに2020年ジロ第10ステージでも同峠がが登場し、同区間はペテル・サガンが独走勝利を飾った。ただ昨大会はステージ後半にこれでもかと小さな起伏が詰め込まれていたのに対して、このステージは残り約70km地点で再び海岸道路へと戻ったら、その後はフィニッシュまで難しい地形は一切登場しない。
むしろ最も警戒すべきはラスト2km。ジロを迎えるのは10年ぶり、ジロの区間フィニッシュを迎えるのは15年ぶり……というテルモリの町中には、いくつものカーブが潜み、道幅は必ずしも広くはなく、しかもラスト1.7kmでガツンと12%の急坂を上った後も、延々と上り基調なのだ。つまり「上れる」スプリンターでなければならないし、もしかしたら完全無欠な「大集団」スプリントにはならないかもしれない。
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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