サイクルロードレースコラム 2021年5月9日

【ジロ・デ・イタリア2021 第1ステージ結果速報】個人TT世界王者フィリッポ・ガンナが2年連続初日勝利、マリア・ローザ獲得！

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部

区間優勝したガンナと称える2位のアッフィニ

グランツール初戦、ジロ・デ・イタリア2021がイタリア王国の首都トリノで開幕を迎えた。第1ステージは8.6kmの個人タイムトライアル、イタリア出身のITT世界チャンピオン・フィリッポ・ガンナ（イネオスグレナディアーズ）の2年連続初日マリア・ローザ獲得に期待がかかる。

3番出走のヴィクトール・カンペナールツ（クベカ・アソス）が9分19秒のターゲットタイムを叩き出し、ジョナタン・カストロビエホ（イネオスグレナディアーズ）9分14秒、マティアス・ブレンドレ（イスラエル・スタートアップネイション）9分09秒とトップタイムが次々と更新されていく。

94番出走トビアス・フォス（ユンボ・ヴィスマ）がジャスト9分でホットシートへ、エドアルド・アッフィニが9分を割り、8分57秒でフィニッシュするとフォスはガッツポーズでチームメートを祝福した。

174番目に優勝候補筆頭のガンナが飛び出すと平均速度58.748km/h、アッフィニよりさらに10秒速い8分47秒、圧巻の強さを見せ初日の区間優勝を飾った。ガンナはマリア・ローザ、マリア・チクラミーノ、マリア・ビアンカと特別賞ジャージ3枚を手に入れた。

「久しぶりに個人タイムトライアルで勝利できた、とても嬉しい」ガンナ勝利後インタビュー

第1ステージ結果
１　フィリッポ・ガンナ（イタリア／イネオスグレナディアーズ）in 08' 47''
２　エドアルド・アッフィニ（イタリア／ユンボ・ヴィスマ）+ 00h 00' 10''
３　トビアス・フォス（ノルウェー／ユンボ・ヴィスマ）+ 00h 00' 13''
４　ジョアン・アルメイダ（ポルトガル／ドゥクーニンク・クイックステップ）+ 00h 00' 17''
５　レミ・カヴァニャ（フランス／ドゥクーニンク・クイックステップ）+ 00h 00' 18''
６　ヨス・ファンエムデン（オランダ／ユンボ・ヴィスマ）+ 00h 00' 18''
７　レムコ・エヴェネプール（ベルギー／ドゥクーニンク・クイックステップ）+ 00h 00' 19''
８　マキシミリアン・ヴァルシャイド（ドイツ／クベカ・アソス）+ 00h 00' 19''
９　マティアス・ブレンドレ（オーストリア／イスラエル・スタートアップネイション）+ 00h 00' 22''
10　ジャンニ・モスコン（イタリア／イネオスグレナディアーズ）+ 00h 00' 23''
・・・
97　新城幸也（日本／バーレーン・ヴィクトリアス）+ 00h 00' 53''

個人総合順位
１　フィリッポ・ガンナ（イタリア／イネオスグレナディアーズ）in 08' 47''
２　エドアルド・アッフィニ（イタリア／ユンボ・ヴィスマ）+ 00h 00' 10''
３　トビアス・フォス（ノルウェー／ユンボ・ヴィスマ）+ 00h 00' 13''
４　ジョアン・アルメイダ（ポルトガル／ドゥクーニンク・クイックステップ）+ 00h 00' 17''
５　レミ・カヴァニャ（フランス／ドゥクーニンク・クイックステップ）+ 00h 00' 18''
６　ヨス・ファンエムデン（オランダ／ユンボ・ヴィスマ）+ 00h 00' 18''
７　レムコ・エヴェネプール（ベルギー／ドゥクーニンク・クイックステップ）+ 00h 00' 19''
８　マキシミリアン・ヴァルシャイド（ドイツ／クベカ・アソス）+ 00h 00' 19''
９　マティアス・ブレンドレ（オーストリア／イスラエル・スタートアップネイション）+ 00h 00' 22''
10　ジャンニ・モスコン（イタリア／イネオスグレナディアーズ）+ 00h 00' 23''
・・・
97　新城幸也（日本／バーレーン・ヴィクトリアス）+ 00h 00' 53''

ポイント賞
１　フィリッポ・ガンナ（イタリア／イネオスグレナディアーズ）15 pts
２　エドアルド・アッフィニ（イタリア／ユンボ・ヴィスマ）12 pts
３　トビアス・フォス（ノルウェー／ユンボ・ヴィスマ）9 pts

ヤングライダー賞
１　フィリッポ・ガンナ（イタリア／イネオスグレナディアーズ）in 08' 47''
２　エドアルド・アッフィニ（イタリア／ユンボ・ヴィスマ）+ 00h 00' 10''
３　トビアス・フォス（ノルウェー／ユンボ・ヴィスマ）+ 00h 00' 13''

チーム総合順位
１　ユンボ・ヴィズマ（オランダ）in 27' 02''
２　イネオスグレナディアーズ（イギリス）+ 00h 00' 09''
３　ドゥクーニンク・クイックステップ（ベルギー）+ 00h 00' 13''

第1ステージのリタイア
なし

コースマップ

第2ステージ 5月9日（日）午後9:00 - 深夜1:00／J SPORTS 4
[区間] ストゥピニージ（ニケリーノ） > ノバーラ 179km／「マリア・チクラミーノ」争奪戦が本格的にスタート

■コースの特徴
キング・オブ・スプリンターの証「マリア・チクラミーノ」争奪戦は、大会2日目から本格的にスタートする。真ん中に小さな4級峠はあるものの、全長179kmのコースはほぼ真っ平だ。

前日に続きイタリア統一160周年にちなんだ土地を巡る。トリノ郊外のユネスコ世界遺産「サヴォイア王家の王宮群」のひとつ、ストゥピニージ狩猟宮殿のお膝下から、今大会初のラインスタートは走り出す。同じく世界遺産のモンカリエーリ城やラッコニーギ城にも立ち寄り、さらには「イタリア統一の三傑」の1人カミッロ・カヴールが眠るサンテーナの町も通過する。

ステージ終盤には2つの中間スプリントが待ち構える。また2度目のポイントでは上位通過3名にボーナスタイム（3、2、1秒）も発生。シクラメン色のジャージだけでなく、ばら色のジャージが欲しい選手にとっても重要な機会となる。フィニッシュラインでは10秒、6秒、4秒のボーナスも与えられる。

フィニッシュ地がジロを迎え入れるのは1968年以来。53年前にこの地（しかも当時も第2ステージで、フィニッシュラインも同じ道）を制したエディ・メルクスは、同時にマリア・ローザも身にまとった。しかもその後に一旦は脱ぐものの、3週間の終わりには……自身初のグランツール制覇を成し遂げている。