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【パリ~ニース 第7ステージ:レビュー】チームのために、己のために、容赦無く勝利を掴み取ったログリッチ「誰もが勝ちたいと願っていて、それを成功させるためには最強でなきゃならない」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか「山岳ジャージはもちろん、なにより、この1週間で何度も逃げに乗れたことに満足している。僕の好調さをしっかりと示すことができたからね。ツールはすでに過去のこと。いまだ背中に傷は残っているけれど、悪い記憶は忘れ去った。前だけを常に見続けてきたんだ」(ぺレス)
緑のジャージをまといつつ、実はポイント賞2位に甘んじるサム・ベネットもまた、前線へと飛び出していた。ウルフパックの尽力により第5ステージで区間2勝目を上げたスプリンターは、苦手なはずの起伏コースにも関わらず、積極的に先頭交代に加わった。総合2分01秒遅れの同僚マティア・カッタネオのために働きつつ、「今後はミラノ〜サンレモに集中する」と宣言していた通り、山の脚を鍛えつつ。しかもフィニッシュ手前30.5kmの中間ポイントでは先頭通過を果たし、マイヨ・ヴェール争い首位ログリッチに対する6pt遅れを、一旦は3pt差に縮めた。
先頭で集団を牽引するサム・ベネット
その後もヨーヨーのように戻ったり離れたりしつつ、全長16.3kmの最終峠の入り口まで、ベネットは勇敢に粘りつづけた。ただし2つ目の中間ポイント=残り6kmは、はるかに遠かった。そもそもフィニッシュラインを先頭で通過したログリッチに15pt返され、1日の終わりに遅れは18pt差に広がっていた。
「いいトレーニングになったよ。チームメートにお返しできる機会というのはそれほどないから、こうして機会を得て、力を尽くせたことが嬉しい。最終峠はできる限り遠くまで粘ってみた。おかげで来るべき数週間に向けて、脚の調子をしっかりとテストできた」(ベネット)
ボーラ・ハンスグローエやDSMが精力的にコントロールするメイン集団から、逃げの13人は、最大2分半しかリードを奪うことは出来なかった。残雪を抱くコルミアーノの麓に差し掛かる頃には、猶予はもはや1分にまで減っていた。
こうなるともはや協力体制など存在しない。加速や化かし合いが繰り返され、1年前も同じステージで逃げたデヘントは早々と姿を消した。エース2人の途中棄権で「自由カード」が与えられたイネオス2人組もまた、あっさり千切れた。牽引を先導するトレックから主導権をむしり取り、大きな一発を試みたルツェンコは、先頭のライバルをマーダー、エリッソンド、ニールソン・ポーレスの3人に絞り込みながらも、自らは脚の痙攣で残り12kmで脱落。そして前ステージに145km近く逃げたせいで、朝から感じていたという脚の痛みが限界に達し、エリッソンドも山頂まで7kmを残し後退していった。
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