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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 第16ステージ結果速報】マグナス・コルトニールセンが集団スプリントを制す!2着ログリッチはボーナスタイム6秒獲得
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部集団スプリントを制したマグナス・コルトニールセン
サラマンカからシウダード・ロドリゴまで162km、2級峠と1級峠を上る丘陵ステージ。山岳決戦前日、総合勢の動きにも要注意。アクチュアルスタートが切られるとこの日も激しいアタック合戦が繰り広げられ、アンヘル・マドラソ(ブルゴスBH)が集団から抜け出すことに成功、チームメートのフアン・オソリオが加わりメイン集団とのタイム差を広げることに尽力する。
レミ・カヴァニャ(ドゥクーニンク・クイックステップ)が集団から抜け出すと、ロバート・スタナード(ミッチェルトン・スコット)、コービー・ホーセンス(ロット・スーダル)、ヘスス・エスケラ(ブルゴスBH)が加わり4人での追走グループが形成された。メイン集団はボーラ・ハンスグローエとUAEチームエミレーツが先頭とのタイム差を5分程度でコントロールしていたが、2級ポルティリョ峠に入るとイネオス グレナディアーズが猛烈なスピードで駆け上がり始め1級ロブレド峠にたどり着いた時のタイム差は1分20秒まで縮まっていた。
1級ロブレド峠山頂手前5kmでカヴァニャが独走を開始、スタナードだけがついていく。マドラソや逃げていたほかの選手も集団に吸収された、先頭の2人とのタイム差は30秒。スタナードが2級に続き3級山頂も先頭通過、カヴァニャと協力しフィニッシュラインを目指す。ラスト17kmでスタナードを置き去りにしたカヴァニャは単独で快走を続けるも残り距離2kmでメイン集団に飲み込まれたが敢闘賞を手に入れた。
モビスター チームの隊列が先頭で市街地へと入り、ブルーノ・アーミライ(グルパマ・エフデジ)のロングアタックも吸収し、ジョージ・ベネット(チーム ユンボ・ヴィズマ)が速度を引き上げルイ・コスタ(UAEチームエミレーツ)とアレハンドロ・バルベルデ(モビスター チーム)がスプリントを開始。背後にはプリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィズマ)やマグナス・コルトニールセン(EFプロサイクリング)の姿も。右のラインでそのまま踏み続けたコルトニールセンが集団スプリントを制した。
2着に入ったのはログリッチでボーナスタイムを6秒獲得、さらにスプリント賞を“完走したら確定”のポイント差までひろげた。3着のコスタは斜行が危険行為とみなされ集団最後尾32着に降格。総合2位につけるリチャル・カラパス(イネオス グレナディアーズ)は6着だったため、ログリッチとの総合タイムが39秒から45秒に拡大している。
「スプリントのタイミングがうまくいった、コロナ罹患で3週間しかトレーニングすることができなかった、また勝利を掴むことができて本当に嬉しい」コルトニールセン、勝利後インタビュー
第16ステージ結果
1 マグナス・コルトニールセン(デンマーク/EFプロサイクリング)in 04h 04' 35''
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/チーム ユンボ・ヴィズマ)-
3 ディオン・スミス(ニュージーランド/ミッチェルトン・スコット)-
4 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン/モビスター チーム)-
5 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)-
6 フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア/ボーラ・ハンスグローエ)-
7 ドリアン・ゴドン(フランス/アージェードゥーゼール・ラモンディアール)-
8 ミケル・ヴァルグレン(デンマーク/NTTプロサイクリングチーム)-
9 ヤシャ・ズッタリン(ドイツ/チームサンウェブ)-
10 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ プロチーム)-
個人総合順位
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/チーム ユンボ・ヴィズマ)in 64h 20' 31''
2 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 00' 45''
3 ヒュー・カーシー(イギリス/EFプロサイクリング)+ 00h 00' 53''
4 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)+ 00h 01' 48''
5 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 03' 29''
6 ワウト・プールス(オランダ/チーム バーレーン・マクラーレン)+ 00h 06' 21''
7 フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 07' 20''
8 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 08' 45''
9 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ プロチーム)+ 00h 08' 54''
10 ダビ・デラクルス(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 00h 09' 29''
ポイント賞
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/チーム ユンボ・ヴィズマ)198 pts
2 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)125 pts
3 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)111 pts
山岳賞
1 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)89 pts
2 ティム・ウェレンス(ベルギー/ロット・スーダル)34 pts
3 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)30 pts
ヤングライダー賞
1 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)in 64h 24' 00''
2 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ プロチーム)+ 00h 05' 25''
3 ダヴィ・ゴデュ(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 00h 07' 22''
チーム総合順位
1 モビスター チーム(スペイン)in 193h 19' 02''
2 チーム ユンボ・ヴィズマ(オランダ)+ 00h 07' 48''
3 アスタナ プロチーム(カザフスタン)+ 00h 40' 17''
ステージ敢闘賞
18 レミ・カヴァニャ(フランス/ドゥクーニンク・クイックステップ)
第16ステージのリタイア
12 アンドレア・バジオーリ(イタリア/ドゥクーニンク・クイックステップ)
58 ルイスレオン・サンチェス(スペイン/アスタナ プロチーム)
コースマップ
第17ステージ 11月7日(土)午後7:55 - 深夜2:00 /J SPORTS 4
[区間] セケロス>アルト・デ・ラ・コバティーリャ 178.2km(山岳)/最後の最後にクイーンステージ級の難関コース
■コースの特徴
新型コロナウイルスに翻弄され、通常より2カ月後ろにずれ込んだブエルタにとって、マドリード到着前夜の総合決戦。マイヨ・ロホの行方が、「立冬」のこの日、標高1965mの山の上で確定する。
最後の最後にクイーンステージ級の難関コースが用意された。全長178.2kmのステージには6つの山岳(3級×3、2級×1、1級×1、超級×1)が立ちはだかり、累計獲得標高は4138m。締めくくりの山岳ポイント収集にはもってこいだし、つまり総合順位をひっくり返したい野心家にとっても、チャンスはいまだ皆無ではない。
ステージ序盤の難所は1級ポルティヨ・デ・ラス・バツエカス峠(平均勾配6.5%、最大7.5%)。人里離れた山奥にある同峠への登坂距離は、正式には10.1kmだが、実質は約20km上った先。この山道で逃げ集団とグルペットが形成されるに違いない。
中盤には2つの3級峠を含むいくつもの起伏が待ち受ける。終盤突入前には中間ポイントも組み込まれているから、バルベルデ、フルーム、ログリッチ……とおそろいの緑ジャージで最終表彰台に上りたい選手は、最後にもうひとダッシュするべきだ。
そしていよいよステージの終盤50kmへ。3つの峠が詰め込まれ、しかも3級→2級→超級と難度は増していく。つまり2018年に最終峠ラ・コバティーリャが登場した時とは、状況はまるで違うのだ。2年前は100kmほど平地が続いた果てに突如としてそびえ立つ超級峠であり、逃げ切り勝利が決まった背後で、総合勢はラスト1.5kmまで大きな動きは見せなかった。
その超級コバティーリャ峠は登坂距離11.4km、平均勾配は7.1%。中盤に3kmほど勾配9.5〜10.5%の難ゾーンが続き、途中12%まで跳ね上がる。
高低差図
開催委員会は、この山を「風の強い場所」と警告する。2011年大会で使用された時も、たしかに強い向かい風が吹き付けていた。あの日、世界中の自転車ファンにはっきりと自らの名を知らしめたのは、いまだアシスト役だったクリス・フルームだった(同年は最終的に繰り上がり総合優勝)。山の上では、輝かしい栄光が待っている。
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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