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サイクル ロードレース コラム 2020年11月6日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 第15ステージ結果速報】悪天候での上り集団スプリントフィニッシュはジャスパー・フィリプセンが初区間優勝!

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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ジャスパー・フィリプセン

グランツール初区間優勝を飾ったジャスパー・フィリプセン

モスからプエブラ・デ・サナブリアへと至る今大会最長230.8kmのステージは、5つの級峠と連続する起伏で獲得標高4000mを超える難コース、昨日同様に大逃げ狙いの激しいアタック合戦が繰り広げられ、50km地点にある最初の3級アマロ峠で逃げていた選手は吸収された。

山岳賞ジャージ着用のギヨーム・マルタン(コフィディス)が山頂を先頭通過、加速したロブ・パワー(チームサンウェブ)やルイスレオン・サンチェス(アスタナ プロチーム)ら10選手が抜け出すことに成功、マルタンとジュリアン・シモン(トタル・ディレクトエネルジー)、ヨナタン・ラストラ(カハルラル・セグロス RGA)が追いかける。

先頭グループに合流したマルタンは続く3級カルセド峠、3級フリオロ峠、3級フマセス峠を先頭通過、順調に山岳ポイントを積み重ねる。残り距離32.2km先頭グループからマーク・ドノヴァン(チームサンウェブ)が抜け出しマティア・カッタネオ(ドゥクーニンク・クイックステップ)がついていく。カッタネオが速いテンポで踏み続け単独となり逃げ切りフィニッシュを目指す。

先頭とメイン集団とのタイム差は最大で4分15秒、ボーラ・ハンスグローエが先頭で追いカッタネオが3級パドルネロ峠を上り始めた時には1分40秒にまで縮まっている。マルタンが山頂を3番目に通過しこの日13ポイントを獲得、それにより追いつかれる可能性がなくなり最終日完走した時点での山岳賞首位を確定させた。

カッタネオはスプリンターを擁するUAEチームエミレーツなどの加速のためラスト4kmで吸収された。道路脇の油を理由に危険回避のためラスト3kmでのタイムが総合に反映されることが発表され、区間勝負のたたかいのみとなった。ロット・スーダル、NTT プロサイクリング、チームサンウェブらが先頭でペダルを進める。

ミッチェルトン・スコットのトレインでフラムルージュをくぐり、背後ではドゥクーニンク・クイックステップとボーラ・ハンスグローエとUAEチームエミレーツが狙っている。上り区間に入りラスト250mでジャスパー・フィリプセン(UAEチームエミレーツ)がスプリントを開始、パスカル・アッカーマン(ボーラ・ハンスグローエ)とヤニック・シュタイムレ(ドゥクーニンク・クイックステップ)が追いかけるも最終コーナーをインでこなしたフィリプセンが先頭でフィニッシュラインへ飛び込んだ。フィリプセンはグランルーツ区間初優勝。

「とても感激している、この勝利の喜びをなんとあらわしたらいいのか!上りフィニッシュが得意なので勝てることを期待していた、この勝利を誇りに思う」フィリプセン、勝利後インタビュー

Cycle*2020 ブエルタ・ア・エスパーニャ

第15ステージ ハイライト

第15ステージ結果
1 ジャスパー・フィリプセン(ベルギー/UAEチームエミレーツ)in 06h 18' 57''
2 パスカル・アッカーマン(ドイツ/ボーラ・ハンスグローエ)-
3 ヤニック・シュタイムレ(ドイツ/ドゥクーニンク・クイックステップ)-
4 アルフレッド・ライト(イギリス/チーム バーレーン・マクラーレン)-
5 ディオン・スミス(ニュージーランド/ミッチェルトン・スコット)-
6 レイナルト・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ/NTTプロサイクリングチーム)-
7 マグナス・コルトニールセン(デンマーク/EFプロサイクリング)-
8 ドリアン・ゴドン(フランス/アージェードゥーゼール・ラモンディアール)-
9 スタン・デウルフ(ベルギー/ロット・スーダル)-
10 ミケル・モルコフ(デンマーク/ドゥクーニンク・クイックステップ)-

個人総合順位
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/チーム ユンボ・ヴィズマ)in 60h 16' 02''
2 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 00' 39''
3 ヒュー・カーシー(イギリス/EFプロサイクリング)+ 00h 00' 47''
4 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)+ 00h 01' 42''
5 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 03' 23''
6 ワウト・プールス(オランダ/チーム バーレーン・マクラーレン)+ 00h 06' 15''
7 フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 07' 14''
8 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 08' 39''
9 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ プロチーム)+ 00h 08' 48''
10 ダビ・デラクルス(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 00h 09' 23''

ポイント賞
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/チーム ユンボ・ヴィズマ)178 pts
2 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)113 pts
3 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)111 pts

山岳賞
1 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)89 pts
2 ティム・ウェレンス(ベルギー/ロット・スーダル)34 pts
3 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)30 pts

ヤングライダー賞
1 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)in 60h 19' 25''
2 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ プロチーム)+ 00h 05' 25''
3 ダヴィ・ゴデュ(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 00h 07' 22''

チーム総合順位
1 モビスター チーム(スペイン)in 181h 05' 00''
2 チーム ユンボ・ヴィズマ(オランダ)+ 00h 08' 05''
3 アスタナ プロチーム(カザフスタン)+ 00h 39' 49''

ステージ敢闘賞
151 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)

第15ステージのリタイア
126 ハリー・タンフィールド(イギリス/アージェードゥーゼール・ラモンディアール)
142 ヘルベン・タイッセン/ロット・スーダル)
195 ピム・リヒハルト(オランダ/トタル・ディレクトエネルジー)

コースマップ

第16ステージ 11月6日(金)午後11:35 - 深夜2:00 /J SPORTS 4
[区間] サラマンカ > シウダード・ロドリゴ 162km/ウルリッヒ、ヴィノクロフに続く、20年ぶりの区間勝者を迎え入れる

■コースの特徴
ポルトガル発のフラットステージの予定が組まれていたが、やはり前区間に続いて、新型コロナウイルスの影響で隣国行きは取り止められた。代わりに国境線の近くで、またしても山岳ステージが争われる。総合上位選手も、集中力を切らすことは決して許されない。

代替スタート地に選ばれたサマランカから、荒野の一本道へと走り出す。ステージ序盤45kmは道幅も広く、起伏はほとんどない。沿道にはスペインらしい荒涼とした風景が広がり、もちろん強風が吹いたらひとたまりもない。

ただし今区間の難問は、むしろ2つの峠だ。コース半ばでフランシア山塊に足を踏み入れ、まずは2級ポルティリョ峠に取り組む。登坂距離13.8kmの山道は、平均勾配だけ見れば4.4%と緩やか。ただし上り始めの1kmは9%で、その後も勾配は下がったり上がったりと一定ではない。ポルティリョ峠は下りも最大限に注意すべし。ガードレールの存在しない細道は、きついヘアピンカーブの連続だ。

残り47km地点から上り始める1級ロブレド峠(11.7km)もまた、平均勾配3.8%というデータはあてにはならない。なにしろ途中2kmのダウンヒル込みの数値なのだ。上り後半6kmだけみれば、勾配は約7%に跳ね上がる。1km続く10%超のゾーンさえあり、最大は12%。メイン集団はここで小さく絞り込まれるだろう。

1級山岳から下った先で中間スプリントを争った後、ラスト20kmは下り基調。同フィニッシュ地は1999年の同年覇者ウルリッヒ、2000年のヴィノクロフに続く、20年ぶりの区間勝者を迎え入れる。

高低差図

コースの特徴:宮本あさか

J SPORTS編集部

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